ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

雑草という名の草はない

2004-12-30 16:13:34 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



「雑草という名の草はない。」
これは昭和天皇が残された有名な言葉の一つである。
その言葉を思い出させてくれた私にとってはささやかな
ある事件が今朝起こった。

 震災後10年、いまだに放置している猫の額もない
阪神青木駅前の実家の跡地の雑草取りに朝から出かけた。
 
 なんと雑草と思っていままでは若芽のときに
ただむしり取っていた草が花を一杯つけていた。
花びらの直径は3センチあるかなしかの小さな花である。

 薄い朱色をベースにやや濃い目の紫でまるで手型のように
模様をつけて咲いていた。恥ずかしながら実は花としては
はじめて見る姿である。

 不徳にもその花の名前を私はしらない。
名前は知らなくてもいいからわたしのことを忘れないでねと
まるで花が訴えているような気がして思わずスケッチした。

 近くに先祖の墓がある。雑草とはいえ、さすがに抜けず、
一部を残して切花にしてお墓に供えた。

 神戸淡路大震災直後、阪神電車は、大阪梅田駅から
甲子園駅までは開通していた。10日ほどで甲子園から
運転区間が延長された。その終点が青木駅である。

 駅前にあった青木市場は震災直後全焼した。
10年たったいまも、ブロック小屋のまま品物を
並べて商売している。一度運命の歯車が狂うと
なかかなか立ち直れないサンプルのような市場である。

 新しい年の1月17日には我々被災者は震災10周年を迎える。
その矢先の今回のマグニチュード9.0というスマトラ沖巨大地震に
よる津波である。

 死者行方不明者いれて10万とも15万人とも言われるから
その悲惨さは神戸の比ではないであろう。

 雑草という名の草はない。今回の津波はひとりひとりの
人の命をまるで雑草を引きちぎるかのように消してしまったようだ。

 言葉もない。合掌。(了)

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株価が全てでないけれど

2004-12-29 13:10:53 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


 2004年、NY株式市場で値上がり率上位の銘柄を
あげると、マクドナルド、ボーイング、エクソンモービルだと
今朝のテレビニュースで聞いた。

 マクドナルドは、健康メニューを増やした、店内改装した、
若者に人気のコマーシャルソングを流したことが効いたらしい。
ボーイングはイラク戦争で軍需費が増えてその恩恵に浴した。
エクソンモービルは当然ながら原油がバレル55ドルと
史上最高値を更新したことが幸いした。

 株価が全てではないが、株価が世相の一端を端的に
教えてくれるケースは結構多い。

 12月28日、NY株式相場は、消費者信頼感指数が大幅に
改善し、しかも事前のエコノミストの予想をはるかに上回った
ことを好感して、78ポイント上昇、10,900ポイント寸前で
取引を終了した。

 アメリカの民間調査機関、Confidence Boardは毎月、
5,000所帯を対象に消費者の信頼感をアンケート
調査している。

 同調査によれば、信頼感指数は、10月92.9,11月92.6のあと
12月に一気に102.3へはね上がった。エコノミストは12月の
指数を94と予測していたから10ポイントも大きく外れたことに
なる。100ポイント越えは7月の105.7以来である。

 消費者の信頼感改善は景気の底型さとそれに伴なう雇
用状勢が堅調に推移するとの見方が背景にあるようだ。
消費者が自信を回復すると、消費が増える。消費が増えると、
個人消費が米国のGDPの約2/3を占めるから、当然景気も
よくなる。株に先高感が生まれ、値上りしたと思われる。

 薬の副作用で21ドルまで下げていたファイザー株が
26ドルまで値を戻している。企業買収をはやしてハイテク株が
NY株価上げの牽引車であるが、全体のムードが買い優勢だと
悪材料も霞んで、クリスマス休暇明け直後の薄商いも幸いして
値を飛ばしたようだ。

 相場は人の心の鏡である。株価は半年先の景気を読むと
言われているから少なくとも2005年の前半まではアメリカの
景気は良しと見たのであろうか。

 人間の気持ちほど当てにならないものはないというが、
日本では女心と秋の空と女心だけが変わり易い代名詞のように
使われる。

 しかし、外国では、女も男も関係ない。人の心そのものが
そもそも変わり易い。それが株式相場に限らず相場の世界には
端的に現れるから面白い。

 いまのNY相場は、全体のムードが買い方に味方している。
先の消費者信頼感指数は2002年前半の100ポイントを超えていた。
それが例の9.11テロ攻撃で一気に60ポイントまで低下した。
その後イラク戦争を経てじりじりと盛り返していた。

 それが米大統領選を控えて不透明感が再び台頭、
信頼感指数もつれて低下していたが、ブッシュ再選で
不透明要因がとれ、それに原油相場の急落も加わって、
信頼感も再び回復、7月水準の100ポイント台まで
戻したことになる。

 お神酒・徳利という言葉がある。お酒には徳利がつきもの。
消費者信頼感指数がお酒。NY株価は徳利。見事に連動している。
これはドルが下げると金相場が上がる動きと対照的である。

 NY外国為替市場ではドル安が続いている。12月28日も
ドルが売られた。対ユーロで、1ユーロ=1.3614ドルと最高値を
更新した。対円では1ドル=103.12円だがドル安ムードは払拭
されていない。

 米消費者信頼感指数が大幅に改善されてもドル相場は改善
しなかった。NY株が気前よく上げてもドル相場は上昇しなかった。
ドルを買うという気持ちが投資家心理として姿を消したからにほか
ならない。

 健康メニューでマクドナルドが人気を取り戻しつつある。
戦争メニューでロッキードの業績は堅調を持続する。一時の
高値からは下げたが原油相場高値安定とみてエクソンモービル
株への買い気は衰えていない。

 株価が全てではない。しかし株価が教えてくれることも
結構あることを見落としてはなるまい。(了)
 

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2005年、NY株価に2つの見方

2004-12-28 04:11:36 | 経済学
学校で教えてくれない経済学

 ウオールストリートジャーナル、E.S.Browning記者は
2005年、NY株価見通しで2つの異なる見方を紹介している。

 NY株価は日本株にも影響する。新年行事のひとつとして、
識者、金融機関から2005年の株価予測が発表されるが、
日本ではほぼ横一線に並ぶことが多い。

 Purudential証券のRalph Acampora氏は、
NYダウは 2005年、13,000を越えると予測する。

 これに対して、Merrill LynchのRichiard 
Benstein氏は、2004年と横ばいの10,800ドルと
予測している。

 Acampora氏はNYダウが5000ドルの1995年に
7000ドルになると正確に予測した実績がある。
チヤ-ト分析を専門家で、ファンダメンタルズを重視する
Benstein氏の手法と対照的である。

 Benstein氏は、長期的に見て、企業業績と金利など
経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)が株価を決める
とする立場である。

 過去18ケ月にわたる低金利政策による米国の企業業績
回復が3年半ぶりの高値への株価反発を支えたと分析する。
ところがこれから先は、FRBは低金利政策のテーブルを離れた。

  小刻みに5回既に利上げしなお利上げを継続と見る。
利上げは個人消費にブレーキをかけ、ひいては株価にも
マイナスに働くと予測する。
 
 一方、Acampora氏は、3年半ぶりに高値更新し、出来高も多い。
歴史的に見てこの動きは先高をチャートは予見している。いままで
投資家は神経質になっていたに過ぎない。

 低インフレが続くので金利上昇は小幅にとどまる。
原油相場が高値から既に20%下げ、なお下がりつづける。
その結果株価は好影響を受けて上昇すると分析する。

 2005年、NY株価は1,385ドルまで上昇すると
Oak Associatesの投資ストラテジスト、
Edward Yarden氏は予測する。 

 低インフレが続くことからFRBの利上げは抑えられ、
その間、米国企業のコスト削減と生産性向上とが投資を
促進する。それが株価上昇材料だと指摘する。

 その一方、BancofAmerica,投資ストラテジスト、
Thomas McManus氏は、S&P500指数が上げても
小幅であり、インフレが進み、企業業績が鈍化するから
株価は横ばいにとどまると予測する。

 あなたはどちらの見方に賭けますか?

 株価は全てではないが、2005年の米国景気を
占う上でも2つの異なる見方の存在は興味深い。(了)


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BRICSってなんですか?

2004-12-27 13:27:58 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


 BrazilのB,RussiaのR,IndiaのI,ChinaのIのそれぞれ
頭文字をとくってBRICSと呼んでいる。

 世界有数の投資会社のGoldmanのエコノミストは、
この先10年間で、現在2億5,000万いるBRICSの
中産階級の人口が8億人を超えると予測している。
これは米国、欧州、日本合計を抜く規模となる。

 彼等は現在、自動車、携帯電話の急速な普及に
とどまらず、食料品、家具、衣類ふくめて上質の商品を
求めて動き始めていると言われる。

 例えば携帯電話。ロシアを一例にとれば、プーチンさんが
大統領に就任した4年前は150万台だったのが現在
5,000万台に急増、その勢いが鎮まる気配は全くないと
伝えられる。

 ブラジル、ロシアは鉱物資源に恵まれている。
ブラジルは鉄鉱石の宝庫である。鉄鉱石、鉄鋼の値段は
倍以上にはねあがった。中国買いが背景だ。資源確保ねらいで、
中国の国家主席が先月、中米での國際会議の機会を使って
ブラジルと長期輸入協定を締結した。

 ロシアも資源大国である。なかでも天然ガスは世界生産の
25%以上を占めるといわれている。原油生産も現在世界トップの
サウジアラビアとほぼ肩を並べた。たなぼたの原油高騰で
プーチン政権の屋台骨を支えている。

 中国は、いま、過熱景気スピード調整をいれている。
しかし、年率9%前後の成長は保証ずみである。
世界の巨大な胃袋としての存在感を遺憾なく発揮している。

 インドも着実に経済力を着けてきている。人口9億が
動き出すと脅威である。英国の植民地時代が長く英語を
聞いて話せる人口が多く、アウトソーシングの相手国として
新たな脚光を浴びた。それが需要を増やす好循環に
なっている。

 ブラジルの株価はことし15%値上りした。インドの
株式市場も右肩上がりに転じてきた。1次産品の値上りが
直接の理由であるが、ブラジルに限らず、ドルの目減りを
恐れた資金が米国からBRICSへ続々移動していると
指摘するエコノミストは多い。

 ドルはことしユーロに対して6%以上値下がりした。
中国、ロシア、インド、ブラジルがそろって米ドル資産を
減らす動きに出て、それが益々ドル安に拍車をかけている。

 お金は世界で一番臆病な生き物だ。日本を除く
世界中でアリさんがドル安を恐れて長い列をつくって
お金を移動している。

 日本のアリさんだけが今朝も大好きな郵便局に
向かっているような気がしてならない。

 郵政民営化は話しだけが踊っている。金の切れ目は
縁の切れ目というではないか。
 郵政公社は国民のなけなしの預貯金を財政投融資の
名のもとに不透明な貸し出し先にほりこまれている。

 しかも確たる運用先が見当たらないことをいいことに、
預貯金を世界の誰も相手にしない日本の国債とドル安を
ものともせず、勇敢にも、せっせと米国財務省証券を
世界のKAMPO(簡保)が買いつづけていると言われている。

 『BRICSってなんですか? 郵政公社さん?』

 「そんなの聞いたことがない?!。」

 『大変失礼致しました。どうか良いお年をお迎えください。』(了)


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櫓夫婦・・・阪急宝塚「そば野」にて       No 333

2004-12-25 15:04:24 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)




 阪急宝塚駅地下街の一角に『そば野』という
店がある。

 店に入ると老夫婦だろうか静かに食事をしているのが
遠めに見えた。少し距離があるせいか話し声は聞こえないが
なんともいえない暖かい雰囲気が感じられて思わず
スケッチしたくなった。

 老夫婦のあとすぐ若いカップルが店に入ってきて
座についた。相方の男性は柱の影に隠れて見えないが
座るなりおしゃべりをはじめた。

 スケッチしていると時間が経つのが気にならない。
もう出来たのかと思うくらい配膳が早く感じられる。
手許にそば定食が運ばれた。

 熱燗を頼んで一息いれた。

 関西地方も昨晩から急に冷えてきた。それでも例年より
暖かいというからよほど温暖化が進んで暖かい気候にからだが
なれっこになったのだろうか。毎年寒く感じるようになったから
年齢は争えない。

 店を出たら救急車のサイレンが鋭く耳に飛び込んで来た。
急に寒くなると真っ先にやられるのは老人だ。

 先の老夫婦のことが頭をかすめた。
これからの日本は特に老人には住み難い世の中が来そうで
だんだん憂鬱になってくる。

 定めとは言えいえ、どちらかがいつかいなくなる。
老後の不安をなくさないと日本という国は住み良い国だと
とても言えないだろう。(了)


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「クリスマスケーキはいかがですか」       No 332

2004-12-25 14:40:15 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)




阪急電車、今津線から神戸線乗り換えで
西宮北口コンコースを通っていたら、
「クリスマスケーキはいかがですか」と
赤色のユニフォームに野球帽をかぶり
3人ほどの女性が盛んに売り込みを
していた。

 この西宮北口を通るとほぼ10年前の
悲惨な震災のあとをいつも思い出す。
ここは激震地のひとつであるがとくに被害が
ひどかったようだ。

 震災直後、阪急電車は梅田からここ西宮北口まで
電車を動かした。避難先の大阪から神戸東灘まで
全壊した自宅マンションと実家の跡片付けの
ためにリユックを肩に黙々と歩いた。

ちょいの間のスケツチの時間だけだから即断できないが、
ケーキの売れ行きはいま一つで、画面正面のコンビニと
シュークリームの店の 方が人の出入りが多い気がした。

 電車が着くたびにコンコースに人があふれ、特設の
ケーキ売り場を覗きこんでは家路を急ぐのか、そのまま
消えて行く。

 ケーキが高いから買わないのか、健康志向から
甘いものを敬遠するようになったから売れ行きが
悪いのか定かでないが、売り子の声が妙に
甲高く聞こえたから不思議である。

 それでもケーキを囲んで一家団欒のクリスマスイブを
迎えられる家庭は幸せである。

 2005年はもうすぐ目の前。来年こそは災害のない
戦争のない平和な年になって欲しい。(了)


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魅せられて!         No 331

2004-12-25 09:24:23 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)




お歳暮の季節には、「何を贈ろうかな?」と悩む人は多いと思う。
先日、「豆腐料理」がきっかけで知ったブログに、≪君の食するところを言いたまえ≫
というタイトルで記事を書いてる人がおり、その記事の中に、「お歳暮にシクラメンの花を贈った」
と書かれていたので、「なんとオシャレなんだろう」と思った。

江嵜企画のKenさんは、4~5分のちょっとした時間にスケッチをしてくれるのですが、Kenさんの
絵には、「人生」が込められているようで、Kenさんの描いた花や風景を眺めていると、
時間がゆっくりと流れ、心が癒されてくる。

この絵は、昨日来られた時に描いてくれたものですが、心が和みます。
こんな絵を、瞬時にプレゼントできるKenさんが羨ましく思う。
私の頭が古いので、女性にお花をプレゼントするのは「キザ」に見えてかなり抵抗があるのだが、
「お花の絵」となると何の抵抗もない。

そんなオシャレなことができる人たちには魅せられてしまう。


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JR普通電車・・・二人の老人       No 329

2004-12-24 18:54:32 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)




JR神戸線で大阪駅から満員電車に乗った。
前の席では途中で次々人が降りてたまたま
老人二人が残った。

目の前の一人は仕事帰りなのであろう。
よほど疲れているのか大きな頭が
からだにのしかかるように
前や右や左に揺れてはそのつど
思い出したように体制を立て直していて
失礼ながら見ていて絵になった。

右の一人は真剣そのものの表情で瞬き一つ
しないで新聞を広げずいかにも几帳面そうに
しっかりたたんで読んでいた。
なにか記事を頭にたたきこもうとしているのか。
それとも囲碁将棋の欄でも見ていたのであろうか。

前の男性は西宮駅で飛び出すように降りた。
右の男性は芦屋の隣の駅の甲南山手駅で
すっと立って時計のようにぱっと降りた。

スケッチをしていると一人一人の人間の足にも
表情があることに気がついた。
前の男性の足は扇型に開いたまま動かなかった。
右の男性は左足は床にまるで固定したように
動かさなかった。
右足は立てたり滑らせたりでまるで調子を
とっているかのように足に動きがあった。

心理学者なら足の表情から性格判断も
出来るのかもしれない。(了)


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けなげなアシカ・・・鳥羽水族館       No 328

2004-12-24 17:54:53 | スケッチ
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)




石鏡(いじか)で一泊したあと鳥羽に戻り
鳥羽水族館を訪ねた。近鉄鳥羽駅から徒歩10分の
場所にある。あの御木本翁で有名な真珠館と
隣接している。

朝10時ちょうどアシカショーが
始まるときに入館した。
二匹のアシカが女調教師の合図に
合わせて入場してきた。

見るからに良く訓練されている。
2本のひれをまるで2本足で歩くように
けなげにも器用に使い、舞台を所狭しと滑ったり
歩いたり(?)、プールに飛び込んだり、
ボールを受けたり、輪投げを受けたり
して会場を大いに沸かせていた。

この水族館では人魚伝説のモデルの
ジュゴンやアフリカマナティーなど
世界でここでしか見られない珍しい動物にも
お目にかかれる。

建物の随所にトイレがあり、ベビールームなど
幼児や子供ずれの見学者も年頭においた
設計にも気に入った。

入場料は大人2400円(シルバー2000円)で
少し高いなと思ったが中に入ってみて納得できた。
日本でも有数の水族館であることには間違いない。

機会があれば孫を連れて来れば大喜び
するに違いない。(了)


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ユーロ高はどこまで続くのか?         No327

2004-12-24 16:15:15 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


 ユーロが、今年11月、1ユーロ=1.30ドルを突破した時、
欧州中央銀行(ECB)総裁のJean-Claude Trichet氏が,
”brutal”and"unwelcome"と発言して、ユーロ高に対して
あらわに不快感を表明した。しかしそのあと1ヶ月強
為替市場は彼の発言を無視してきた。

12月23日、NY為替市場で、ユーロは、目先の壁とされた
1ユーロ=1.35を突破して、1.3506ドルで取引され
再び最高値を更新した。

 ユーロ高につられてか、日本円も、1ドル=103.64円へ、スイスフランも、
1ドル=1.1437スイスフランへ、英ポンドも1英ポンド=1.9224ドルと
いずれも対米ドルで値上がりした。

 米国経済堅調を示すデータが相次ぎ発表された。
にもかかわらずユーロ安にひきずられてドルは全面安の展開
となったから皮肉である。

 米国の11月の耐久財受注高は予測の0.6%増を上回り
1.6%増加した。新規失業保険申請件数は予測値を下回った。
11月の個人所得は予測の0.2%増に対して0.3%増を記録した。
ミシガン大学調べの12月の米消費者信頼感指数が、11月の
92.8から97.1へ改善した。

 ユーロ高はどこまで続くのか?
アナリストの見方は、この先3年の範囲でみても、1ユーロ=1.40ドル 
までの値下がりを予測するアナリストはほとんどいない。

 ところがユーロは、2000年10月のピーク、1ユーロ=82.28ドル
から現在の1ユーロ=1.35ドルまで値上りした実績がある。
 いまの1ユーロ=1.35ドルのレベルから1ユーロ=1.80ドルまで
ユーロが山を駆け登ることは十分可能であるとロンドンING社の
一部アナリストは指摘している。

 1985年高値から1987年の間、ドルは日本円に対して54%値下がりした
実績がある。
 1985年の高値から、ドルは、1995年の第2次世界大戦以来の
最安値まで70%値下がりした実績がある。
 
 第2次世界大戦まで、英ポンドは、1英ポンド=4.86ドルであった。それが
1英ポンド=1.03ドルまで暴落した実績がある。
 米ドルが、1ユーロ=1.80ドルへ54%値下がりしても歴史が証明する
下げ幅から見れば驚くべきことではないというのである。

 米国はいま貿易赤字と財政赤字併せて1兆ドル近い。生半可な
為替調整では赤字は埋められない。
 
1980年代、米国の経常赤字はGDPの3.5%であった。その間ドルは
主要通貨に対して約40%値下がりした。米国の経常赤字は現在
米GDP(国民総生産)の5.6%を占めている。しかしドルは15%しか
値下がりしていない。

 一方、アジア通貨は、人民元はじめ米ドルに対して事実上
固定されているケースが多い。アジア通貨が値上りすれば
、米国との取引が圧倒的に多いから、米国の貿易赤字を
減らす効果はあるだろう。

 しかし、アジアの通貨が値上りすれば、ユーロ高への圧力は多少
鎮まるかもしれないが、肝心の中国がおいそれと人民元切り上げに
動く可能性は極めて薄いと見られているから、ユーロ高にブレーキが
かかり難い。

 余りにも急激なユーロ高にはECB(欧州中央銀行)が重い腰を
上げるかもしれない。

 ユーロはどこまで上がるのか?2005年を残り1週間に控えて
日本人にとっても関心事のひとつであろう。(了)


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