Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
「雑草という名の草はない。」
これは昭和天皇が残された有名な言葉の一つである。
その言葉を思い出させてくれた私にとってはささやかな
ある事件が今朝起こった。
震災後10年、いまだに放置している猫の額もない
阪神青木駅前の実家の跡地の雑草取りに朝から出かけた。
なんと雑草と思っていままでは若芽のときに
ただむしり取っていた草が花を一杯つけていた。
花びらの直径は3センチあるかなしかの小さな花である。
薄い朱色をベースにやや濃い目の紫でまるで手型のように
模様をつけて咲いていた。恥ずかしながら実は花としては
はじめて見る姿である。
不徳にもその花の名前を私はしらない。
名前は知らなくてもいいからわたしのことを忘れないでねと
まるで花が訴えているような気がして思わずスケッチした。
近くに先祖の墓がある。雑草とはいえ、さすがに抜けず、
一部を残して切花にしてお墓に供えた。
神戸淡路大震災直後、阪神電車は、大阪梅田駅から
甲子園駅までは開通していた。10日ほどで甲子園から
運転区間が延長された。その終点が青木駅である。
駅前にあった青木市場は震災直後全焼した。
10年たったいまも、ブロック小屋のまま品物を
並べて商売している。一度運命の歯車が狂うと
なかかなか立ち直れないサンプルのような市場である。
新しい年の1月17日には我々被災者は震災10周年を迎える。
その矢先の今回のマグニチュード9.0というスマトラ沖巨大地震に
よる津波である。
死者行方不明者いれて10万とも15万人とも言われるから
その悲惨さは神戸の比ではないであろう。
雑草という名の草はない。今回の津波はひとりひとりの
人の命をまるで雑草を引きちぎるかのように消してしまったようだ。
言葉もない。合掌。(了)
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
「雑草という名の草はない。」
これは昭和天皇が残された有名な言葉の一つである。
その言葉を思い出させてくれた私にとってはささやかな
ある事件が今朝起こった。
震災後10年、いまだに放置している猫の額もない
阪神青木駅前の実家の跡地の雑草取りに朝から出かけた。
なんと雑草と思っていままでは若芽のときに
ただむしり取っていた草が花を一杯つけていた。
花びらの直径は3センチあるかなしかの小さな花である。
薄い朱色をベースにやや濃い目の紫でまるで手型のように
模様をつけて咲いていた。恥ずかしながら実は花としては
はじめて見る姿である。
不徳にもその花の名前を私はしらない。
名前は知らなくてもいいからわたしのことを忘れないでねと
まるで花が訴えているような気がして思わずスケッチした。
近くに先祖の墓がある。雑草とはいえ、さすがに抜けず、
一部を残して切花にしてお墓に供えた。
神戸淡路大震災直後、阪神電車は、大阪梅田駅から
甲子園駅までは開通していた。10日ほどで甲子園から
運転区間が延長された。その終点が青木駅である。
駅前にあった青木市場は震災直後全焼した。
10年たったいまも、ブロック小屋のまま品物を
並べて商売している。一度運命の歯車が狂うと
なかかなか立ち直れないサンプルのような市場である。
新しい年の1月17日には我々被災者は震災10周年を迎える。
その矢先の今回のマグニチュード9.0というスマトラ沖巨大地震に
よる津波である。
死者行方不明者いれて10万とも15万人とも言われるから
その悲惨さは神戸の比ではないであろう。
雑草という名の草はない。今回の津波はひとりひとりの
人の命をまるで雑草を引きちぎるかのように消してしまったようだ。
言葉もない。合掌。(了)