(学校で教えてくれない経済学)
「米FOMC開催を2月1日に控えている。併せてアマゾン、アップルなどのハイテク企業決算を控えて様子見した。ハイテク株安リードで週明け30日、NY株式市場でナスダックは2%安、ダウは260ドル値下がりした。」と30日、WSJ紙電子版が伝えた。FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「①ファ―ウエイへの米企業による輸出ライセンス発給停止の可能性が出て来た。②オランダ、日本は米国の中国向けハイテク製品輸出制限に参加を決めている。」と伝えた。
ブルームバーグ電子版は「①バイデン政権の一部は米国企業によるファ―ウエイ向け販売の全面禁止を主張している。米下院多数の共和党が中国のハイテク技術革新に制限を加えるよう圧力をかけている。現在、米国のサプライヤーはファ―ウエイ向け製品販売には米政府の認可が必要である。②米FRBの基本的スタンスを2%の物価目標達成に置いている。ところが、市場は米FRBは金融緩和に向かうと楽観的に捉えている。1月31日~2月1日開催の米FOMC会合のあとの記者会見でパウエルFRB議長にサプライズ冷や水を掛けられる可能性がある。③IMFは30日、昨年10月発表した2023年の世界経済見通し2.7%増を2.9%増へ上方修正した。リスク要因として高金利、インフレリスクは残るが、米国回復力ある消費と中国経済再開を要因として指摘した。」と伝えた。
30日、NY市場でダウは33,717ドル、260ドル、0.77%安、S&P500は4,017と52ポイント、1.30%安、ナスダックは11,393と227ポイント、1.96%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは9.94%へ7.73%上昇した。米10年物債利回りは3.542%と0.69%上昇した。NY外為市場では1ドル=130.43円、0.53%高、1ユーロ=141.52円 、0.4ZZ3%高、1英ポンド=161.10 円、0.25%高で取引された。NY原油(WTI)はバレル77.78ドル、2.40%安、北海ブレント、同2.31%安で取引された。NY金はオンス1,922.50ドル、0.36%安、」ビットコインは2万2,249ドル、4.21% 安で取引された。
31日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「ジョンソン前英首相がロシアのウクライナ侵攻直前にプーチン露大統領と直接会った際、プーチン氏は「ウクライナは一秒で壊滅出来ると英国を脅迫したと語った。ロシア軍のウクライナ東部攻撃が西側の戦車供与発表のあとから激しさを増している。」と伝えた。ドイツZDFは「独電力の50%を賄う再生エネルギーを80%へスピードアップするとハーべックエネルギー相が発表した。」と伝えた。フランス2は「年金支給年齢を現行の62歳を64歳へ延ばす法案が30日、議会に上程され、反対デモで鉄道運休が麻痺している。」と伝えた。シンガポールCNAは「ステルセンブルグNATO事務総長が韓国訪問、ウクライナ支援を公式に要請した。」と伝えた。日本では30日、国会で時期未定の国防費34兆円増額で野党と論戦が交わされた。国の借金は今1,000兆円ある。国債の利払いは8兆円。現在0.5%の国債の金利を1%上げるだけで年10兆円増える。34兆円をどう捻り出すつもりなのか。空論は止めて欲しい。(了)