ポインセチア
江嵜企画代表・Ken
神戸三宮の例のフラワーシォップ「潤」を覗いたら三段重ねの棚一杯にポインセチアが縦横並べられていた。余りに色鮮やかだったので衝動買いして自宅でスケッチした。
ヤフーExciteニュースをクリックしてポインセチアを調べた。メキシコなど中南米が原産で、現在のように広く園芸植物として栽培されるようになったのは19世紀になってからである。
植物学者でもあり、メキシコ駐在のアメリカ大使でもあったジョエル・ロバート・ポインセット氏(1779~1851)が、1825年にアメリカに持ち込み栽培したのが、世界中に広まったきっかけとあった。
ポインセチアの赤い部分は花でない。中心にあるちょっと黄色く見える小さな粒粒だけが花である。赤い部分は苞という。 苞がなぜ赤いのか。受粉を助けてくれる昆虫を呼び寄せるためで、赤い苞を取ってしまうと虫たちが集まらないと書いてあった。妙に感心した。
日本では植物人間という決していい意味に使われない言葉がある。これほど植物にとって失礼なことばはないと常々思っている。
植物は動物や鳥のように歩いたり飛んだり出来ない。しかしながら本当に強いのは植物ではないか。
歩けるうちが花と時間が許す限りあちこち出かけるのがすっかり習慣になってしまった。〈了)