ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

シクラメン(スケッチ&コメント)

2011-01-31 07:28:10 | スケッチ



シクラメン

江嵜企画代表・Ken



阪神電車御影駅北にフラワーショップTANAKAという店がある。いつも亡父の月命日にお世話になっているところだ。

年初めに、今年もよろしくと、年末、色紙に描いたうさぎさんの絵のコピーをその日、店に出ていた若奥さんに渡した。なんとそのお礼としていただいたのが今回スケッチしたシクラメンの鉢である。

若奥さんの心は?2月に花を描いていつものようにプリントして持ってきて欲しいと言うことではないかと、勝手に想像した。

今年も早いもので後1日を残して2月である。4日の月命日にシクラメンのハガキコピーを若奥さんに持参するつもりだ。

ウイキぺディアでシクラメンを調べた。日本では明治時代に伝わった。しかし、高温多湿の日本の気候に合わず様々な栽培方法が模索された。

戦後急速に普及した。今では、日本での鉢植え植物では生産量はトップクラスで、冬の鉢植えの代表格として定着しているとあった。

シクラメンを毎日眺めて約1ケ月たった。いただいた時咲いていた花が一部枯れ、変わって次々新しいつぼみが大きくなっては花を咲かせる。つぼみも大きくなり、数も増えた。

人間も見つめられるときれいになってくる。それと同じで、以心伝心、花も姿かたち、バランスもとれて、日々きれいになってくるから不思議だ。

ころは良しと昨晩仕上げた。(了)


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日高義樹講演会風景(スケッチ&コメント)

2011-01-30 08:34:52 | スケッチ



日高義樹講演会風景

江嵜企画代表・Ken



日高義樹氏のNPO国際生涯学習文化センター主催講演会が大阪上本町9丁目にある大阪府社会福祉会館会議室で開かれ楽しみにして家族と出かけた。日高ファンで満席の会場の様子をスケッチした。午後2時半から質疑応答入れて4時半まで講演を堪能した。

主催者から尖閣諸島の問題を喋ってくれと言われたと言って、口火を切った。アメリカの考えははっきりしている。尖閣諸島が日本の領土だと日本が主張するなら日本は自分で守れ。日本の自衛隊が中国と戦って血を流しているのを見てアメリカは放置しない。しかし、自衛隊が中国と戦わないのなら「アメリカは知ったことではない」ということだと明快だった。

次にアメリカの景気は間違いなくよくなって来ている。潰れたフォ―ドが儲かるようになった。国から借りた金を全部返済したことが象徴している。オバマは法人税を下げた。企業はますます良くなる。企業は配当は増やすが、オバマがいくら失業を問題にしても、決めるのは企業だ。企業は人は増やそうとしないから失業者は9.4%で減らない。

企業業績は良くなる。バ―ナンキはお札を刷りまくる。金余りでNYダウは11,500ドルになる。NY金相場が年末にはトロイオンス1,650ドルまで値上がりするとの見方が多いのはそのためだ。自分は経済の専門家でないので話を聞いたからと言って飛びつかないようにして欲しい。

アメリカ議会では、上院は「戦争」を決める。下院は「財布」の中身を決める。「財布」を決める下院は共和党が中間選挙で多数を占めた。大統領は民主党だから「ねじれ」もいいところだ。オバマが二年後の選挙に出るかまだ分からない。オバマは育ちがよくない。特にオバマの母親の育てかたが悪かったのでオバマには友だちがいない。日本を放置して北朝鮮と話を付けようとしている。こんなことはあり得ない話だ。ただ、共和党にオバマに対抗出来る人物が今のところだが見当たらない。そこが今のアメリカの問題点だ。

日本の政治が民主党になって日本離れが深刻化している。日本ほど安心して生活できる国はどこにもない。ところが民主党は規制を強化する。日本は核で守られていたが民主党はそれを表に出した。日本がアメリカの敵になった結果、日本は政治的に信用されなくなった。

日本の政治家は外国人と付き合いが出来ない。「子供手当」などは企業で言えば部長クラスの仕事だ。日本以外の国の大臣クラスは国と国の話をする。最近のあるエピソードを紹介する。日本の外務大臣が原発をフロリダに売り込みに来た。核持ち込みに反対した男がアメリカに原発を売りに来ても相手にされない。新幹線も売りに来た。水をひっかけられて帰った。日本の新聞はそのことを全く書かない。

いまアメリカで一番問題なのはドル暴落です。日本では円高と騒いでいるが弱いドルと比べても全く意味がない。アメリカ人は中国が手もちのドルを売れば暴落することにびくびくしている。中国の国家主席への先日のもてなしぶりにそのまま出た。ブッシュは昼飯サンドイッチだった。いかにオバマがドル暴落を心配しているかがこれを見ただけでも分かる。

これからの世界で心配な点は中国がいつまでもつかどうかだ。今の中国は沿岸部の3億が山間部の10億を食べさせている。北京の役人の給料が先月2割上がった。共産党一党支配で誰もコントロール出来ていない。無政府状態にある。極めて危険だ。

一方、アメリカの問題点は景気対策でオーバーシュートしたことだ。ここまで来ると止めようがない。FRBなんかぶっ潰せと言う意見も出て来ている。しかし、アメリカには解決する仕組みがある。中国にはクリアする仕組みがない。相当な危機がやってくる。一例を挙げる。中国の労働不足問題だ。政府はコントロールしていない。米商工会議所会頭は最近、中国に行きっぱなしだ。200も300もある関係先を一軒一軒回って確かめている。

それに引き比べて日本はどうか。菅さんはいま中国はどうなっているかと聞くべきだと言って話を終えた。(了)


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いつまでもあると思うな親と金:エジプトデモ嫌気、NYダウ166ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2011-01-29 10:08:59 | 経済学
29日の「おはよう世界」は、米CNN, 英BBC,ドイツZDF,ロシア RTR,スペインtveなど欧米メディアがエジプトでの反ムバラク大統領デモの様子を伝える二ユースを紹介していた。ダボス会議関連のニュースでは、「財政支出削減の必要性を強く訴えた」英カメロン首相と「いまこそ景気回復を最優先」と強調した米ガイトナー財務長官の演説が対照的だったと英BBCがコメントしていた。

28日のNY株式市場は、「ダウ、ナスダックともに大幅値下がりした。NYダウは前日比166ドル安、11,823ドルで終了した。エジプトでの反政府デモが中東全般に広がるとの懸念が強まった。ただ、アメリカ株はここ8週間上げていた。「エジプトはむしろ売りの口実に使われた。」とブルームバーグのララ・バートン記者はコメントしていた。

NY外国為替市場では、前日、日本国債格下げを材料に円は売られていた。一夜明けると、菅総理発言関係なしに、1ドル=82.09~13円、1ユーロ=111.77~81円と円が値上がりした。「安全志向の高まりから、円が対ドル、対ユーロ共に値上がりした。」(「おはよう世界」:経済情報)と大和証券キャピタルマネジメント、シュナイダ―・恵子氏が解説していた。為替の専門家の目から見れば日本円は「安全な通貨」なのであろう。

NY原油先物相場は、エジプト情勢を材料に買われバレル3.70ドル 高、89.34ドルへ値上がりした。NY金先物相場は、トロイオンス22.30ドル高、1,340.70ドルへ値上がりした。株式市場へ流れていた資金が原油、金へ逆流した。またまた水鳥の話で恐縮だが、水鳥(投資家)が「安全志向」から「餌場」を「株式」から「商品」へ移動した。

話は飛ぶ。昨晩、11時前ごろド―ンとマンション全体が一瞬沈んだ感じを受けた。テレビにテロップが流れて、神戸市東灘区、西宮地区は震度3.6震源地は大阪湾と出た。16年前の地震は震度7強だと後で知ったが、からだがあのときの怖かった経験をいまだに忘れていない。まさか霧島連山の新燃岳噴火との関連性はないと思うが、六甲山系は太古の昔、海の底の火山が隆起して出来た。四国の屋島も小豆島も火山だった。いま正に、日本列島全体で火山活動期に入ったと専門家は警告している。

また話は飛ぶ。鳥インフルエンザがジワリと日本各地に広まりつつある。兵庫県伊丹市の瑞ケ池(ずがいけ)で見つかったカイツブリからHN1型のインフルエンザウイルスが出た。同じ池でホシハジロの死骸からも同型のウイルスが検出された。鳥取県ではユリカモメ,キンクロハジロから陽性反応が出た。宮崎で新たに二例陽性反応が出たと今朝の読売新聞に出ていた。水鳥には国境も県境もないからウイルスが簡単に拡大するのであろう。

経済と健康には共通点が多い。地球はひとつ。からだは一つ。チュニジアのデモがエジプトへ広がった。MusicChairs(椅子取りゲーム)という言葉がある。音楽が止まるとイスが一つづつ少なくなる遊びである。ムバラク大統領は、イスを失うことを恐れてインターネットの配信を突如ストップさせたと英BBCは伝えた。いつまでもあると思うな親と金という言葉もある。日本と言う国は恵まれた国だとつくづく思う。余りにも恵まれ過ぎているために、感謝の気持ちを忘れてしまうのであろう。(了)

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「そういうことに疎いので」:菅総理、日本国債格下げを受けて発言(学校で教えてくれない経済学)

2011-01-28 09:47:10 | 経済学
(A)「そういうことに疎いのでまた改めてにしてください。」(B)「いま主人が留守なのでご返事は改めてにしてください。」(A)(B)二つ並べた後の言葉は、普通一般に家庭の奥様方が使う断り方の定番である。最初の言葉は27日午後5時にアメリカの格付け会社S&P(スタンダード&プアーズ)が日本の長期国債の格付けを一段階引き下げ発表後、例の「ぶら下がり記者会見」での菅総理の答えである。

菅総理の発言場面は昨晩のテレビ番組でも登場した。今朝のNHK/BS「おはよう世界」で6時台、7時台で2度出てきた。他紙は知らぬが28日付けの読売朝刊は、菅総理が民主党幹事長時代の02年5月に格付け会社が日本国債格下げを発表した際「外国に資金流出を始めれば暴落する。政府は能天気だと小泉首相や塩川財務相を批判した。」と書いていた。

スイスのダボスで開かれている世界経済フォ―ラムでも日本の国債格下げが議論された。フランスのサルコジ大統領は「日米の財政再建は遅れている。」とダボスで演説したと「おはよう世界」が紹介していた。会場でNHKのインタビューを受けた野村証券の氏家会長は「(この問題は)相当の時間をかけて慎重に議論すべき問題だ」と答えていた。「おはよう世界」はシンガポールCNNが日本国債格下げのニュースを短く伝えたと紹介していた。

27日のNY外国為替市場では、日本国債格下げのニュースを材料に、円が対ドル、対ユーロ共に売られ、1ドル=82.89~94円、1ユーロ=113.98~00円で取引された。対ドルで1円以上円が売られたことになる。日本では、なぜか、マスコミ含めて自国通貨が売られ、安くなることを歓迎している。本来ならS&Pの格下げに感謝しなければならない。

テレビ東京系の番組「モーニングサテライト」に出演した住友信託銀行の藤田善嗣氏は「日本国債格下げは、日本の財政赤字額が対GDPで200%を超えていることに今後フォーカス(焦点)されてくると今後一段の円売りにつながるが、それは数年先の話である」とS&Pの昨日の格下げの話を冷静に受け止めていた。

27日のNY株式市場では、NYダウが前日比ほぼ横ばいの4ドル高、11,989ドルで取引を終了した。「おはよう世界」(経済情報)に出演した三栖健児氏は「米住宅新規契約が増加したが米企業の決算内容がまちまちだったことから様子したようだ。」と話した後「NYは今朝も寒い。マイナス15度の日もあった。大雪で鉄道が止まり、多くの学校が休校した。南米の洪水で食料品の値段が上がった。1月の米チエ―ンストアの売り上げが3週連続で低迷している。」と異常気象の影響を懸念していた。

日本の国の累積債務は1000兆円ある。国民一人一人が見て見ぬ振りをして20年間過ごしたなれの果ての負の遺産である。「そういう話は疎いので改めて」と菅総理は答えた。国の主人は一体誰なのか。まさか家内に聞いてほしいとは言うまいぞ。一国の総理だという自覚さえ持ち合わせていないなら国民のひとりとして寒々しい思いである。(了)

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オバマ年頭教書は国際競争力強化がねらい、日本の政治家に100年の計はないのか?

2011-01-27 06:21:44 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



『U.S.MustCompete』とのタイトルで、オバマ米大統領が一般教書の中で、競争力強化を強調し、そのために教育に力を入れる。一例として数学と科学、技術の教師を10万人増やす。技術革新、教育、インフラ整備で他国を凌ぎ、アメリカを世界の中でビズネスに最適な場所にする必要があると国民に呼びかけたとJonathan 記者、JanetHook記者連名で、オバマ米大統領の一般教書演説の内容を26日付けのWSJ紙に長文の記事を掲載していた。

「教書」の中に2035年までに電力の8割をクリ―ンエネルギーでまかなう、25年以内に高速鉄道にアクセスさせる、5年以内に国民の98% のワイヤレス・サービスの実現を目指す、消費者に電気自動車の購入を促すなどの目標を並べた。これに対して、共和党ライアン下院予算委員長は、民主党の提案は『投資』だと呼び「民主党は、過剰な投資のための過度の役割、過度な徴税、過度な支出をする政府を求めている。」と批判したと書いていた。

企業の競争力を高める為の法人税減税の提案、TPPなど貿易自由化に取り組むと述べた。記事を見る限り人民元切り上げ問題、米FRBの量的緩和政策などに関するコメントはなかった。アフガニスタンからの早期撤退に触れた。

一方、近着の二ュ―ズウイーク日本版は、オバマ米大統領の支持率回復の行方は、景気の風向き次第で、経済が回復して再び仕事にありつけると有権者が考えた時だと書いていた。同誌は「米経済が抱える3つの課題」として、①今までは減税、景気刺激策、FRBの利下げが景気を下支えした。この先補助エンジン無しで拡大出来るか。②回復過程では富裕層が恩恵に浴した。それが中間層にまで広まるか。③今までは世界経済がアメリカの景気回復を助けた。今後は、世界経済が米国の足を引っ張る可能性がある、と指摘していた。

世界経済について「スタグフレ-ション襲来?」と題してジョセフ・スティグリッツコロンビア大学教授(ノーベル賞経済学者)は「雇用を増やすべき時に財政支出を削り、量的緩和で金をまら撒くのは最悪の政策ミックスだ。途上国の回復だけでは力不足だ」と書いていた。

同誌は別ページで、ユーロ問題を取り上げ、「ユーロの行方はドイツ次第だ。ヨーロッパはドイツの言いなりだ。」という英シンクタンク、欧州改革センターのチャールズ・グラント氏のコメントを紹介していた。「いま、ヨーロッパは、第二次大戦後初めて、アメリカの庇護に別れを告げ、自力で問題を解決しなければならない存亡の危機にある。ドイツは危機のたびに決断力を付けて来た。ユーロの将来はドイツのリーダーシップ如何にかかっている。」とシュテファンタイル(ベルリン支局長)は指摘していた。

「イギリス人、故郷に帰る」というウイリアム・アンダーヒル(ロンドン支局長)の記事は、スペインなど地中海沿岸で悠々自適の生活をしていたイギリス人が、ポンド相場の急落で、みじめな里帰りを余儀なくされているとあった。国の力は通貨の力に反映する。ドイツの復活はユーロの復活。それは2014年以降財政黒字を維持出来るとするドイツの経済力から来ている。

ところで日本はどうか。1000兆円の財政赤字をどうやって返すのか。孫に負の遺産は残せないだろう。政治家は100年の計を党利党略にとらわれず国民に示して欲しい。(了)

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コットン(綿花)急騰から学ぶことは多い:綿花相場は南北戦争以来の高値?!

2011-01-26 12:22:59 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)




「コットン(綿花)相場が『風と共に去りぬ』でも日本でもよく知られているアメリカの南北戦争以来の高値ポンド170セントと並んだ。その結果、合成繊維の相場が値上がりしている。合繊メーカーは炭素繊維が話題だが、綿花が上がれば本業の業績にもプラスになる。正に「風が吹けばおけ屋が儲かる」ということになるかもしれない。」と今朝のテレビ東京系の番組「モーニングサテライト」で,あるコメンテーターが話していた。

ジーンズが一本1980円で買えるという世の中は前々からおかしいと思っている。ジーンズと言えばコットン。その原料であるコットンが最安値ポンド30セントの4倍も5倍にもなれば、ジーンズに限らず異常な安値で放置されていたシャツや肌着、ガーゼ、脱脂綿などの医療品、身近な綿棒など綿花が使われている製品にじわじわと綿花高の影響が出て来るだろう。

綿花高騰の引き金はパキスタンで起こった大洪水である。コットンが農産物であることを今の学校で教えているのだろうか。神戸でも明治の初めころまでは綿花を栽培していた時代があった。綿花が農産物であるがゆえに小麦、大豆などが投機資金が流入する。綿花高もその延長線上で起こりうる典型的な動きとして受け止めて置いた方がいいかもしれない。

25日付けのWSJ紙でBricBellman記者、AlexFrangos記者連名で「EmergingNationsTackleFoodCosts(開発途上国、食料品値上がりと格闘)」のタイトルで、インド、中国、インドネシアなどでこのところ食料品価格が急騰し、特に家計の中で食費の比率が半分近い低所得層への打撃が大きく、それが政情不安の火種となる怖れが出て来ている」と書いていた。

WSJ紙によれば、シカゴ商品取引所では、大豆相場はここ半年で46%値上がりした。砂糖相場は34%値上がりした。インドネシアでは、小麦、コメ、玉ねぎの値上がりが厳しく、小麦、大豆、肥料、家畜飼料を含む50品目の輸入関税を撤廃、その一方で、パ―ム油の輸出関税を20%から25%へ引き上げると発表したと書いていた。

インドは食料品相場急騰を抑えるために輸出禁止品目を拡大した。中国は食料品中心に価格監視を強化した。韓国も輸入関税引き下げに動き、インドネシアでは唐辛子の栽培の奨励を始めた。インドネシア政府は3兆ルピア(3億3,100万ドル)の特別予算を組んで価格抑制を始めた。インドのMariPangestu貿易相は「いずれわが身に降りかかってくることは分かっている。しかし、ここまで値段が上がると避けようがない」と語ったとWSJ紙は紹介していた。

WSJ紙はゼロ金利政策を続ける米、欧、日で資金を調達、それが米、砂糖、綿花、原油などの商品市場での投機資金として流れていると指摘していた。ゼロ金利を継続しながら、欧・米・日がお金を垂れ流す。開発途上国はそのあおりを食う。物価急騰にブレーキををかけようと彼らは利上げに走る。高利回りを求めてお金が開発途上国に集まる。それがインフレを刺激する。

日本ではデフレオンパレードである。近い将来コットン急騰で安値では綿製品が手に入らなくなってくるだろう。物がなくなってはじめてさすがの日本人も世界でインフレの影が忍び寄って来ていることに気付くのだろう。(了)

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インフレの備えをしておかないと大波が来ても逃げられない:NYダウ108ドル高

2011-01-25 10:13:18 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「Bluechips12000に接近」という見出しが24日付けのWSJ紙に出ていた。BlueChipsとはNYダウのことである。RonnaKardosYesalavich記者は『相次ぐ企業買収のニュ-スと米企業業績、オバマ年頭教書に楽観的になり、投資家が積極的になったからだ』という文で始まる。24日のNYダウは前日比108ドル 高、11,980ドルで取引を終了した。

忙しい人は見出しと始めの3行しか読まない。駅でハンバーグをほうばりながら足早に地下鉄の乗り場にかけ込む。飛行場の情景では、現在もそうだろうが、ワシントンDCナショナル空港まで車を飛ばしNYラグアディア空港の間をほぼ30分きざみに飛ぶシャトル便に乗る。

座席につくなりワシントンポスト、NYタイムズやウオールストジャーナル、フィナンシァルタイムズに目を通したあと、当時ワープロの蓋をあけてキ―をたたき始める姿をよく見かけた。今も同じだろう。日本でも似たようなものだろう。ビズネスマンはとにかく忙しく動き回っていないと仕事にならない。今朝のWSJ紙を読んでいて40年前の記憶が急に浮かんできて懐かしい思いにかられた。

一方、NY原油先物市場はWTI相場は前日比17セント安、バレル87.70ドル、NY金先物市場はトロイオンス前日比2ドル高の1,336ドルと冴えない。金相場が1,400ドルをつけ、原油が100ドル目前と騒いでいたのはついこの間ようだったが、投資家の目が商品から株式に移って来たようだと24日付けのWSJ紙の別ぺ―ジでMarkGongloff記者が書いていた。

毎度、水鳥の話で恐縮だが、彼らを日本人と同じ人間だと思うと間違う。人間の顔をした鳥だと思えば間違いが少ない。同じ人種だと思うから、日本人は控えめにに見て一周遅れでレースをしていても気がつかない。水泳で言うなら並んで泳いでいるのではなく1500メートルのレースなら50メートルおいとけぼりを食っているのである。どこが違うのか。スピード感覚の差である。狩猟民族は早く処理しないと肉が腐るからだ。

24日付けのWSJ紙日本版にフランクフルト発の記事で「緊縮財政の堅持と物価上昇警戒が重要=ECB総裁」という見出しの記事が長文で出ていた。「物価安定に必要と見られるときには、ギリシャ、アイルランド、その他欧州周辺国が景気低迷を理由にECB(欧州中央銀行)の利上げを遅らせることは容認しない。」ことを今週開かれる世界経済フォ―ラム年次総会(ダボス会議)出席を前にWSJ紙のインタービューに答えたと書いていた。

NY外国為替市場で1ユーロ=1.3647ドルで取引された。ユーロ堅調の地合いがこのところ続いているが、トレシュ総裁のインフレには断固立ち向かう。利上げは避けて通れないとの強い意思を水鳥(投資家)は感じ取っているのであろう。

日本だけデフレである。インフレは決して好ましいことではないけれど、一段でも二段でもいいから昇れる体力がある間に、階段を上ってインフレの備えをしておかないと大波が来た時に逃げられない。(了)

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「植物になって人間を眺めてみると」(緑ゆうこ著)は面白い(学校で教えてくれない経済学)

2011-01-24 10:45:11 | 経済学
「植物になって人間をながめてみると」(緑ゆうこ著、紀伊国屋書店発行)という本にたまたま出くわした。「植物人間」という半ば蔑称と思われることばを一体誰が使い始めたのか。この本を読み始めて益々人間と言う生き物はなんと傲慢な輩かという思いを強くした。今日本ではやりの「草食系男性」ということばも草食動物の代表であるソウが聞いたら笑う話かもしれない。

なにかにつけて人間の都合だけで物事を決めつける世の中であるが、時間の許される方であれば、本屋さんで立ち読みでもいいから一読いただければありがたい。

この本はどのページから読み始めても面白い。「渇く人間、潤される植物」というコーナーでは、「増産のため、植物を潤し、肥やす。この行為を続けてゆけば、人間は自分で自分の首をしめてゆくことになる。」と書いてあった。それが現代の話だと思っていたら「過去、メソポタミヤ文明も塩害で滅んだ。」のくだりを読むと、いまにはじまったことでないんだな、ということも教えられた。

メソポタミヤの話の次のページに「デッドゾーン」という言葉が出て来る。畑に撒かれた化学肥料が水に溶け、川から海に流れ出すと、最終的に窒素やリン酸がたまって濃縮された海域が出来る。酸欠状態になって、魚など海洋生物は住めなくなるので「デッドゾーン」と呼ばれる。

これでおしまいだと話は面白くない。デッドゾーンで空っぽになった海水の中に、藻やプランクトンが大発生している。人間の目から見れば災害だが、植物の目から見れば、光合成の大勝利で、魚は死んでも、イルカが死んでも、太陽を食って生きている植物だけは今日も元気なのだと書いてあった。

忙しい方は、「おわりに」のページだけでも読んで欲しい。植物好きだったチャールズ・ダ―ウインが出てくる。ヒマな彼がある日ケント地方の自宅界隈を歩いていた。その時道ばたのヘッジ・パセリと自宅の花の色が違うことに気付いた。それが進化論「種の起源」へ発展した。「働くのをやめてヒマができると、アイデアがわく。」と著者の緑ゆうこさんは書いていた。

「植物人間」ということばも気になるが、「草食系男性」「肉食系女性」という言葉も気になる。人口減少の背景を無理やり説明しようとして言いだしたのではないかと勝手に想像している。草食動物は子孫を残せないのか。とんでもない。草食動物の代表のゾウが聞いたら人間と言う動物はおかしなことを言うものだと笑っているかもしれない。

昨日から今朝にかけて鳥インフルエンザウイルスが宮崎県のさる養鶏場で検出されニワトリが大量に殺処理されたという話で大騒ぎしている。昨年は牛豚が口蹄疫感染で殺処理された。

渡り鳥が原因だと言われている。渡り鳥には国境がないから起こるべくして起こった事件かもしれない。どちらにしても殺される立場からすれば迷惑な話だろう。ドイツのダイオキシン事件も人間の都合で起こった事件である。

人間の都合で事件を起こしておきながら人間以外のせいにする風潮が昨今特に多過ぎるように思えてならない。時に「植物の立場にたって人間をながめてみる」ことも無駄ではなかろう。(了)

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中南米 音楽会:日伯協会・神戸中南米協会主催(スケッチ&コメント)

2011-01-23 09:34:34 | スケッチ



中南米 音楽会:日伯協会・神戸中南米協会主催

江嵜企画代表・Ken



中南米音楽会が日伯協会と神戸中南米協会主催で22日午後2時から神戸山手にある「海外移住と文化の交流センター」で開かれるということで、楽しみにして家族と出かけ、4時過ぎまで中南米音楽を堪能した。

特に第2部のサンバ・デ・フェスタでは第一部で出演したマリンバ奏者入れて全員が会場正面に集合し、マリンバの賑やかなリズムに合わせて歌と踊りで会場は大いに盛り上がった。会場の様子をスケッチした。

開演前に着いたので20日から上記会場1階で開かれている「知られざるブラジル移住の歴史展」もじっくり見ることが出来た。

会場の「海外移住と文化の交流センター」の建物は16年前の淡路・阪神大震災にも残った。移住者の「心の故郷」になっている。会場は、ブラジルの日系団体からの永久保存の要望を受けて、2008年にリニュ―アルされた。

ブラジル移住の歴史は明治41(1908)年笠戸丸が781人を乗せて神戸港を出港した時から始まる。

今回の展覧会は、移住募集から世話をした水野龍、上塚周平、当時ブラジル公使の杉村濬、入植地建設に捧げた平野運平4名の業績を詳しく紹介しており見応えがあった。

ブラジル移住者は第一期は(1803~1927)(移住者58,234人)、第二期(28~45年)(130,751人)、第三期(46~2008年)(54,657人)とある。多くの日系人がブラジルでは政財界問わず大活躍していると伝えられる。

時にブラジルは、ワールドサッカー、その後の夏期オリンピック開催を控え、いや増しブラジルに対する世界の関心は高まっている。特に経済発展はスピードを伴って驚くべきスケールで進んでいるとブラジル関係者は力説する。

ところが知らぬは日本人ばかりなり。この日会場で見たマリンバとサンバの熱狂は何なのか。今回の「知られざるブラジル移住の歴史展」が日本人の多くがブラジルを知る起爆剤となって欲しいと願いながら会場を後にした次第である。(了)




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ドイツ景況感Ifo好調受けて、ユーロ反発、1ドル82.54円、1ユーロ112円

2011-01-22 11:59:39 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



今朝の「おはよう世界」(経済情報)(NHK・BS)が「21日のNY外国為替市場で、1ドル=82.54~59円、1ユーロ=112.39~50円で取引された」と伝えていた。当の番組に出演した大和証券キャピタルマネジメント、シュナイダ―恵子氏は「ドイツの景況感が改善し、ユーロが値上がりした」と解説していた。

21日付けのウオールストリート・ジャーナル(WSJ)紙の電子版をクリックしたところ、「ドイツの景況感を示すIfoの1月指数が、12月の109.8から110.3へ上昇した結果、1ユーロ=1.345ドルから同1.3617ドルへユーロが対ドルで急騰した。つれてドルは対円でも値下がりし、1ドル=82.54円で取引された」とWilliumL.Watts記者が書いていた。

Watt記者は「ドイツのIfo景況感指数は、景気の先行きを判断する指標の中で最も信頼できる指数と考えられている。Ifoの6ケ月先行指数は12月の106.8 が107.8へ増加した。これをとらえて、民間調査機関CapitalEconomicsエコノミスト、JonathanLoynes氏は、1月の指数は2011年のドイツのGDPの5%増を予見していると語った。」と書いていた。

一般の感覚では、Ifoがどうなろうと細かい数字などどうでもいいとなるが、こと為替で飯を食っている専門家にとっては許されない。なぜこの日ユーロが急騰した説明が必要なのである。その場合Watt記者が書いているようにIfoが「最も信頼できる」指標でなければならないのであろう。

ヨーロッパには、ドイツのような元気な国ばかりでない。問題を抱えたギリシャもポルトガルもある。現在のドイツ経済はユーロ安のお陰で輸出が大きく伸びた。設備投資がふえ関連企業は伸びつつある。それが小売や雇用増加にまで広がるかまだまだ未知数な面を残しているとWatt記者は指摘していた。

このままの調子でヨーロッパ経済が好転し、つれてユーロも値上がりを続ける保証はない。ドイツと言う「心臓」が強いということは心強い。しかしギリシャは盲腸のようなもので問題でないという言うひともいるが、それは大きな間違いで虫垂炎で命を落とすケースも多い。ポルトガル、スペインという「臓器」もかかえているから油断できない。

21日付けのWSJ紙に、胡主席訪米中に、中国が人民元切り上げの速度を速めるとの感触を得たと米政府高官の談話を紹介していた。人民元高はドル先安を予見している。その意味ではユーロ高というよりドル安かもしれない。

Ifoが上った下ったと細かいことを言うなと言う人もいる。しかし、血圧計や万歩計を忘れずに持ち歩いていて、最低血圧がどうで、最高がどうだった、1万歩以上歩いた、歩かなかったと真剣そのものの人もいる。経済指標と血圧と同列で議論するのは不謹慎だと叱られそうだが、人それぞれの世界がある。ストライクゾーンを広くして日々暮らすことが大事だろう。

経済とからだの健康は似たところが多い。健康に留意しながら、笑顔を忘れず、日々の足元の生活を大事にして、人生をエンジョイしたい。(了)

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