ニオイザクラ
江嵜企画代表・Ken
神戸三宮へ出るとフラワーショップ「潤」に立ち寄ることが習いとなった。本来、この店は木曜日が目玉である。
一日遅れの昨日、店を覗いた。花屋さんの軒先にはポインセチアが所せましと並んでいた。次に多いのがくちなし。
クリスマスを控えて、嫁入り先を待っているのであろうか、彼女たちが、賑やかに話しているように聞こえた。
そんな中で、いた、いた!!私を描いてと、いわんばかりに、こちらを向いてサインを送ってくれた花がある。
柄はせいぜい20~30センチだから大きくない。地味な色の葉っぱの先にピンク色の丸いつぼみを数本元気よく
つき出していた。一番手が咲き終われば、次、又その次と、同じ幹の中で枝分かれして開花を待機している。
花に付けられたラベルをみたらニオイザクラと書いてあった。手入れはどうするのですか、地植えできますか、と
お決まりの質問を店員にぶつけた。「ラベルの裏を見てください。いい香りの花が咲きます。」と言ったあと
「植木鉢の表面が乾いたら水をやって下さい。日当りのきつい夏や冬の最中は外は避けるように」と教えてくれた。
花が咲いてから描くても手もある。しかし、どの花でもそうだが、つぼみには捨てがたい魅力がある。
自宅に持ち帰り早速、スケッチした。(了)