ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

関西学院4-1育英:兵庫大会決勝

2009-07-31 06:15:21 | スケッチ


関西学院4-1育英:兵庫大会決勝

江嵜企画代表・Ken



  明石球場で開かれた夏の全国高校野球選手権大会兵庫大会で関西学院が強豪育英を4-1で倒し、70年ぶりに優勝した。70年前の昭和14年[1939]といえば、5月11日にノモハン事件、9月1日には第二次世界大戦がはじまった年である。日本は日独伊三国同盟を結び、ずるずると悪夢の太平洋戦争に巻き込まれていった。

 関西学院(当時は中等学校)は、選手権第二回大会(16年)に出場、第三回(17年)に準優勝、第六回大会(20年)には全国制覇した知る人ぞ知る名門校である。

 今年の兵庫大会では強豪の報徳学園(5-4)を破って波に乗り、神戸広陵(3-2)、滝川二(2-0)を連破しての優勝である。胸を張って、甲子園では無心で闘って欲しい。

 明石球場は明石城の中にある。最寄駅のJR住吉から約45分で試合開始の30分前に球場に着いた。試合は1時5分に始まったが、内野席はその時点ですでにほぼ満員、場内アナウンスが外野席へ回ってくださいと繰り返していた。外野は芝生席である。明石城は桜の名所でもあるが、桜の木の木陰で大勢のひとが観戦しているのが見えた。関西学院の応援席に座って、球場の様子をいつものようにスケッチした。

 育英が7回に1点を入れ均衡を破った。センターが、風で目測を誤り、入れられた点である。観覧席になんとなくいやなムードが流れた。ところがその裏に同点に追い付いた。入れられた直後に追いついた。これが最初の勝因である。

 8回の勝ち越し打はなんと先の回でミスしたセンターが打った一塁手後方にふらふらと上がった打球が風に押し戻されてのヒットだった。勝利の女神はなかなか味なことをして下さる。しかし、先発投手が5回まで育英打線をゼロに抑え、ゲームを作ったことが最大の勝因かもしれない。

 屋根がない球場、炎天下だったので低い鼻の先も真っ赤になった。ただ、選手を悩ませた風も、観客席には涼風となり幸いした。負けた育英の選手の多くは、まさかの敗戦だったのかもしれない。声を上げて泣いていたのが聞こえた。育英のエースは二年生である。関西学院を倒して、来年の夏は、甲子園に是非駒を進めて欲しい。(了)

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米石油在庫急増嫌気、NY原油バレル63ドルへ急落(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-30 09:12:43 | 経済学
NY原油先物市場で、7月29日、ガソリンに使われる軽質油のWTI相場が、前日比バレル当り5.8%3.88ドル下げ、63.35ドル、つれて重質油のブレント油も下げて66.33ドルで取引を終了した。米エネルギー省がこの日発表した米石油在庫が、アナリスト予測の日量120万バレル減が逆に510万バレル増加したためと今朝のWSJ紙が解説していた。

石油精製量が、7月24日までの4週間で、昨年対比4.1%減少している。NYのCiti Futures Perspectiveアナリスト、Tim Evans氏は「在庫が非常に多い。需要は弱い。我々はまだリセッション(景気後退)の中にいる。なぜあり余っている商品を買いたがるのかわからない。」と話したとWSJ紙は紹介していた。

米商務省は、6月の耐久財受注高が前月比2.5%減と発表した。米FRBは、地区連銀レポートで、4月中旬から5月にかけての期間、信用収縮は依然残っている。景気の下げテンポンは鈍化しているが、失業率は増え続けていると指摘したと今朝のWSJ紙は書いた。

投資家はリスクの高い石油など商品市場、株式から外国為替市場へ資金をシフト、安全パイとして米ドルを買った結果、1ユーロ=1.4038トルまでドルが値上がりした。商品先物取引委員会の公聴会が開かれ、投機的取引に制限を設けるべきであるとGary Gensler委員長は語ったとWSJ紙は紹介していた。

今朝のNHK・BS「おはよう世界」が伝えるブルームバーグでは、NYダウは前日比26ドル下げ、9,070ドルで取引を終了した。この日の下げは原油相場の6%近い下げもありエネルギー株の値下がりが影響したと専門家のコメントを紹介していた。

今後の見通しを聞かれた当の専門家は、「この先1年間はマイナス成長が続く。株価はピークを付けた後、かなり大規模な調整に入る。今後の株式投資は、①収益性がある、②安い、③不況のなか持ちこたえている銘柄に厳選するとコメントしていた。

「おはよう世界」でドイツテレビの紹介では、ドイツ経済は09年の見通しはマイナス6.4%であるが、来年はプラス0.6%に回復する。今は6.4センチ水の中だが来年はわずかに水面から首を出せるようになるとドイツ経済相のコメントを紹介していた。

植木鉢を動かしてやるとよくわかる。鉢の下で安心していたのであろう。ハサミ虫や丸虫の慌てふためく姿を身近に観察できる。是非試みて欲しい。NY原油相場の今朝の6%近い急落は、世界的な金余りで、行き場を失った投機資金が、まさかの原油在庫の急増の報に驚いた姿と重ね合わせてみると分かり易い。悲観論に余りに肩入れすることは危険であるが、今すぐにでも景気が回復するとの見方は甘いということだけは確かなようだ。(了)

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日本株の奪い合いが始まる?!ニューズウイーク日本版最新号(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-29 18:54:26 | 経済学
「日本株が魅力的な理由」と題して、ニューズウイーク日本版(8月5日付け)に、バートン・ビッグス氏(ヘッジファンド「トラクシス・パートナーズ」マネジングパートナー)が、日本株はお勧めと、刺激的な言葉を並べて書いた、ガイジンさんの記事を読んだ。

当のニューズウイークは、前号でも日本を取り上げ、「ズバリ物を言わない日本のエコノミスト」と、辛口の日本探訪記を掲載していた。2週続けての日本関連記事の掲載は、アメリカ人が日本を見直してみようとする動きが底流ではじまりつつあるのかもしれない。

「永遠の割安株」と敬遠されがちな日本株だが、活気づくアジア諸国に刺激されて上昇に転じる可能性もあると、タイトルの下に付けた小見出しは多少控えめだ。しかし、「一般投資家が戻ってきた」ということと「政権交代がチャンスに?」と、民主党が政権を握れば、それを維持するために株式市場を活気づける必要があると書いた。

記事は、「アジアが世界経済の回復をリードし株式市場が活況を呈するなか、アジア経済の巨人である日本が勢いを失っているのは興味深い現象だ」という皮肉たっぷりな文章ではじまる。ただ、自分の国が巨人だと書かれても、多くの日本人はぴんと来ないだろう。

「日本株は4つの「U」―低い保有率(underowed),過小評価(undervalued),敬遠(unloved).魅力がない(ugly)―に苦しめられていると文は続く。(中略)「多くの点から見て日本株は安すぎると筆者は考えている」と書いた。

やや専門的になるが、「日本市場を全体で見ると、株価純資産倍率は1.3倍(アメリカは2倍、日本はかって5倍だった、)株価売り上げ倍率は0.5倍だ。株価判断基準としてこの2つが安定はしており、最も優れていると考えている」と筆者のビッグズ氏は書いた。

「日本は今でも極めて豊かな国だ。世界最大の債権国(対外純資産はGDPの約44%)であり、純所得に対する家計純資産の割合がどの主要国より高い。日本の一般家庭の主婦がもっと投資に積極的になれば、株価は大きく押し上げられるだろう」と極めて元気がいい。
このくだり、日本では、財布はお父さんではなく、家庭のオバサンが握っていることも、筆者のビッグズ氏は、先刻ご承知なのかもしれない。

株価値下がりで、企業年金だけでなく全ての年金ファンドの運用資金が底をつき始めた。将来の生活不安を取り除くのが政治である。8月30日に審判が下されるが新政権が過去のしがらみにとらわれずにどこまで真剣に株価対策に取り組めるかも注目される。ガイジンさんに尻を叩かれて動くようでは情けないが、日本人自身こそ自らを見直して欲しい。(了)

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天然塩で不景気風を吹き飛ばそう(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-29 09:49:33 | 経済学
「我が家の塩は昨夜から天然塩に一転しました」というメールが、兵庫県三田(さんだ)市在住の友達のAさんから届いた。海水から生まれた「天然塩」はからだの健康に欠かせないミネラルの宝庫だ。肝心のミネラルを取り去った「人工塩」を戦後、国は奨励した。それが日本人のからだをいかに蝕んできたかと国民不在の行政は許せないと書いていた。

からだと経済の健康には共通点が多い。経済の話というと難しいという人が日本には多い。お金はからだの血液だと置き換えて考えればわかり易い。血液が血管をさらさら流れておれば病気知らずである。経済もお金がスムーズに流れれば不況知らずである。からだと経済の共通点で今一つ言えば、心理的要素が挙げられる。気持の持ち方一つで、病気が良くも悪くもなる。不平不満は免疫力を奪う。経済もからだも免疫力を付けることが一番だ。
 
最近HHK・BS「おはよう世界」という番組にはまっている。「おはよう世界」が伝えるブルームバーグの7月28日のNY株式市場の取引終了直後の様子を紹介する。

この日のNYダウは前日比一時100ドル近く下げたが引けにかけて買い戻しが入り前日比11ドル安の9,096ドルで取引を終了した。ハイテク株指数のナスダックは7ポイント上げ1,975と今年最高値更新を続けている。相場自身が下げることを嫌がっているのだろう。 

番組に登場した専門家が以下解説した。6月の米住宅価格が前月比わずかながらも0.4% 改善した。ところが3つの悪材料①7月の米消費者信頼感指数が雇用中心に下落した、②小売、エネルギー株が下落した、③原油(WTI)相場がバレル1.15ドル下げ67.23ドルで取引されたことが相場の地合いを悪くさせた。

値動きの激しさを示すVolatility(ボラティリティ)指数が安定していない。これは投資家の不安心理の表れである。4~6月期の米企業の決算が相次ぎ発表されているが、予測を上回る決算もあれば下回るものもある。ばらつきが見られることが不安心理を増幅させる。

いつ景気後退が終わるのか?。現在は景気後退と景気回復の中間に位置している。景気の先行指標と遅行指標がランダムに発表される。そのことも投資家の不安心理を増幅させる。

担当記者がしびれを切らして、「年末までに景気は回復するのでしょうか?」と専門家に聞いた。「回復はする。しかし、大幅には回復しない。株価も回復する。しかし、大幅には回復しない」と答えた。今一つ煮え切らないが、欲ボケは慎みなさいという意味だろう。

いま日本列島に閉塞感が充満している。不平不満からはビズネスチャンスも生まれない。今こそ海に恵まれた日本を見直す好機かもしれない。天然塩で不景気を吹き飛ばそう。(了)

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またまた開業祝 \(^O^)/

2009-07-28 14:40:53 | 情報や案内及び雑談
昨日、鶴橋にセルフ美容のできるサロンが プレオープン しました。
JR鶴橋駅を出て、アーケードを東に3~4分歩いた道路沿いの二階にありました。

屋号:ULYSSES(ユリシス)
住所:大阪市東成区東小橋3-9-17  松山ビル2F
   地図の青い矢印辺りで、すぐわかります。
   (CoCo一番カレー屋さんの二階)
電話:06-6981-7789
メール:ulysses-yayoiアットマークauone.jp(急ぎの予約)

え~、基本的には女性専科ですが、私は特別に入れてもらいました。

ギリシャをイメージしたお店で、白とブルーを基調にデザインされていて、部屋の中は間接照明で、優雅で和やかな雰囲気。
女性らくて、女性が喜びそうな雰囲気でした。

ちょうどヘナで毛染めをしている方がいましたので、許可をもらって撮影させてもらいました。
ラッキーでしたねー。(^o^)




脱毛も、ヘナでの毛染めも、最初だけ教えて頂いて、後は自分でするそうです。
炭酸泉 も置いてありましたが、こちらは店長がやってくれるようです。




オオッ! この炭酸温泉の配置は・・・、考えたなー。
腕上げたなー。
失礼。元々デザインは得意だったのですよね!

これだと場所を取らない。


プレオープンということで、8月末まで、超特級のサービス料金。
やるねー!

「チラシ等の宣伝もしないので、最初からサービスを広告にします」とのことで、中国語でいう「大方」(気前がいい)です。
そうなんです。
彼女は経営者タイプで、経営の話になると目を輝かせる。

昨日オープンしたばかりなのに、すでにもっと大きなところに引っ越すことも考えているのです。
経営者というのは、常に先を読み、常に目標を立てて進んでいますので、彼女も立派な経営者になること間違いありません。

余所で聞いた話によると、スタッフの選別もしてあるとのことで、「さすが」です。
もしかして、私までスタッフに組み入れてあるのではないかと心配になってきました。


それは冗談ですが、料金等の詳しい情報は、 こちらを。

興味のある方は、一度遊びに行ってくださいマセ!

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栄養価の低い血液(お金)が相場を上げている(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-28 10:25:12 | 経済学
英国株(FTSE)が、7月27日、小幅ながら値上がりし、4586ポイントを付け、11連騰を記録したと、今朝のWSJ紙が珍しく取り上げていた。英国株は3月3日の安値3,512から30%上昇した。この先、年末にかけてゆっくりとしたペースで5,000ポイントまで値上がりするだろうとの一部アナリストの見方をWSJ紙が紹介していた。 

英国株上昇は、世界的な景気の下方トレンドの嵐が各企業を通り過ぎたからだ。米国企業の予想外の好決算とアジア株の堅調が相場上昇を助けている。英国以外の欧州株指数(STOXX600)も7月10日以降で11%上げた。NYダウの同期間11%上げにそのまま連動しているとWSJ紙は解説していた。

欧州株を先導してきたNY株式市場では、7月27日、企業決算でまちまちの発表を受けて値下がりして始まったが、6月の米新規住宅の販売が11%増とエコノミストの予想を大きく上回ったことから持ち直し、15ドル高、9,108ドルで取引を終了した。

今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介する経済、金融専門のブルームバーグは、投資家心理が改善、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)から見て、今こそ買いと考える投資家が増えつつあるからだろうと解説していた。
  
今朝のWSJ紙は、火曜日発表予定の米消費者信頼感指数、水曜日の米耐久財受注、金曜日の米GDP(国内総生産)を見極めたいとする空気が根強く残っているが、仮に、これらのデータが、予想外に良ければ、株価上昇に弾みがつくかもしれないと解説していた。

世界景気が底を売った指標として、銅相場の上昇が指摘できる。7月8日から17%上げた。昨年12月の底値ポンド1.2475ドルから見れば、週末の相場2.5170は2倍である。背景には中国の戦略備蓄用としての大量買いがある。銅は自動車、住宅、エレクトロ二クスと産業の米としてあらゆる分野に使われているためだとWSJ紙は解説していた。

その一方、WSJ紙は、「経済のグッドニュースがドル相場に脅威」の見出しを付けて、1ユーロ=1.43ドルは通過点であると書いた。為替市場へ流れていた投機的資金が、米国経済底入れと見て、リスク資産の株、商品、成長期待通貨へシフトしている。例えばブラジルレアルは、1ドル=1.890レアルと昨年9月の1.90レアル以来の高値であると書いた。

からだと経済の病気は共通点が多い。お金は血液に例えられる。アメリカもイギリスもそしておひざ元の日本も大判振る舞いの財政支出で景気回復を図ろうとしている。世界に溢れた栄養価の乏しい血液(お金)で、からだ全体が、知らぬ間に、水膨れ状態になっていることを忘れないことだろう。日々の地道な健康管理が今ほど求められる時期はない。(了)

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日経ダウ9連騰、1万88円で終了、WSJ紙の5つのシナリオ(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-27 16:12:23 | 経済学
7月26日付けの、WSJ紙にMark Gongloff記者が今後の投資戦略について持論を展開している。一方、7月27日の日経ダウは、アジア株堅調を材料に上げ、1万88円で取引を終了した。日本人には株嫌いの人が多いが、景気の先行きを占う上では参考になるだろう。

テレビ東京の27日の昼の番組で、野村の海津政信氏が出演され、「日本株パッシング(通過)の見方もあるが、日本株投資に自信を持っていいのではないか。来年1万3千円も十分ある」と氏独特のおだやかな語り口調ながら、ズバリ具体的に予測しておられた。

WSJ紙のGongloff記者は、見方は複数ある。お互いつぶし合うケースもあると前置きして、以下5つのシナリオを書いていた。

1) 失業率減少シナリオ
リセッションは間もなく終わるが、雇用回復には時間を要する。従って、失業率は低下しない。労働者には厳しいが、株価にとっては90~91年のように値上がりするかもしれない。
 
2) V字型回復シナリオ
米国景気はひところの予測よりは改善するが、L字回復、W回復が多く、V型回復はエコノミストのコンセンサスを得ていない。この場合、商品や高利回り債券が値上がりする。

3) ハイパーインフレシナリオ
夜中に目が覚めたら、悪夢のハイパーインフレになっていた。巨額の政府債務と過剰支出によるドル暴落、つれてハイパーインフレを迎える。このシナリオもコンセンサスを得ていない。しかし、「ブラックスワン」の著者、Nasim Takebに習い、一部のスマートな投資家はこのシナリオで既に動いている。

4) デフレスパイラルシナリオ
物の値段はなお下がり続けている。さらなる値下がり待ち、買い物をしない。負のスパイラルが起こる。デフレはドルの値打ちを上げる。債券を買えば、利回りメリットを受けられる。

5) デカップリングシナリオ
米欧日に関係なく、中国など開発途上国経済が成長することにより世界経済が回復する。ただ、ミドルクラス人口の増加とインフラ整備が前提だから数年待たねばならない。

あなたならどう行動されるか。全ては自己責任である。ただ、リーマン破たん前後にはこの種のシナリオは見なかった。世界経済に環境変化が起こりつつあるのかもしれない。(了)

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相次ぐ集中豪亜雨被害は果たして天災か?(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-26 21:16:04 | 経済学
いつもの近くの喫茶店で、馴染み客の一人が、相次ぐ土砂崩れは紛れもなく人災だ。今のままの山林行政を続けていくかぎり、今回の様な悲惨な事故は、増えることはあっても減ることはないだだろうと、えらい剣幕でまくし立てた。

今朝始めて知ったが、その客人は、島根県のある町の森林組合の関係の仕事をした経験がある。昭和29年(1954)当時、山を伐採し、それをチップにして売ることが奨励された。当時値段の高かった杉,檜の針葉樹に山ごと一斉に転換を強いられた。

毎日のように新聞、テレビで報道される災害現場に、白い木肌をさらした木材がみえる。
それが杉であり、檜である。これらの木材は、根が浅く、大量の水を自らの懐にかかえこめない。今回のように1時間に100ミリを超える集中豪雨に抵抗できない。

話は突然、宮崎県「綾町」にある「吊り橋」に飛んだ。当時の綾町の町長さんは、営林署から突然舞い込んできた照葉樹林を切れという話を、国とネバリ強く掛け合い、白紙に戻させた。綾町に照葉樹林が残った。そして、世界で一番長い「吊り橋」のある町としても多くの観光客が訪れるようになった。

綾町の話や、なぜ照葉樹林が自然の理にかなっているかについては、「結いの心」(郷田実著、ビズネス社発行)に詳しい。目先の利益のみ目を奪われて行動することが将来にいかに禍根を残すかについても、当時の町長、郷田実氏は、著書の中で熱烈に述べておられる。

先日、「自然人」(佐藤眞生氏、大阪府茨木市在住)のブログで、内山節さんという、一年の半分を群馬県上野村で百姓をし、あとの半分を東京で教鞭をとっておられるさる哲学者の話が紹介されていた。

佐藤眞生氏によれば、内山節さんは、「自給自足と助け合いと貨幣という三つの経済が均衡している社会にこそ生命活動があるという思想の持ち主」と解説しておられた。先の郷田実氏の「結いの話」にでてくる話と相い通じ合うところがあると感じた。 

内山節氏は、「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」(講談社、07年11月)、「怯えの時代」(新潮社、09年2月)など多数の書作がある。特に「怯えの時代」といったタイトルを見ると、リーマンブラザーズ破たん後の世界金融危機の顛末そのままと思う次第だ。

福岡の友人から午後一時過ぎもらったメールに、「福岡の河川は警戒水位を超えました。天神も中洲近辺は避難勧告が出ました。佐賀県には竜巻。」とあった。彼は「温暖化の影響が加速化している」と書いたが、人災以外の何物でもないと思うが言い過ぎだろうか。(了)

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両論併記のエコノミストは不要である(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-25 09:20:25 | 経済学
「日本経済は生き残れるか」と表紙に書いた日本版ニューズウイーク最新版が駅の売店に 
出ている。一冊450円もするからか、買って電車の中で読む人の姿を見かけなかった。

ビジネス担当のダニエル・グロス記者が記事冒頭に、「ズバリこうだと言えるのが「片腕」エコノミストというなら、10日間の日本滞在取材で、日本のエコノミストは、ほぼ全員が言葉を濁す「両腕」タイプだった。」という言葉が一番印象に残った。
  
エコノミストは、自分の考えを述べることが仕事である。その人間が、ズバリ物を言わない。近くの喫茶店にほぼ日参しているが、無機質な顔をして、黙々と新聞を読み、終われば、金を払って店を出ていくひとが大部分である。これが日本の文化なのかもしれない。

患者が一番困るのは、煮え切らない態度の医者であろう。日本経済はいま病気である。病める経済に的確な処方を示してこそ頼りになるエコノミストである。両論併記して患者に選べと言われているようなエコノミストが日本でも増えて来たのかもしれない。

7月24日、NY原油(WTI)先物相場が、バレル89セント、1.3%上げ68.05ドルで取引された。重質タイプのブレント原油も上げ、バレル70.32ドルで取引を終了した。この日の上げは、リセッション懸念が後退、個人消費が回復し、資材や製品輸送に車、船ともにディーゼル油の消費が増えるからだとの見方が出て来たと今朝のWSJ紙は解説した。

NY株式市場は、マイクロソフト、アマゾンのような代表的なハイテク株が予想外の売り上げ減で、気勢をそがれたのか、ハイテク株指数のナスダックは小幅下げた。ただ、多国籍企業の多いNYダウ平均は、原油高にも刺激され、一時、前日比60ドル安をつけたが、引けにかけて値を戻し、前日比23ドル高い、9,093ドルで取引を終了した。

NY外国為替市場では、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.4212ドルで取引された。原油先物相場が値上がりしたこととECB(欧州中央銀行)メンバー国の景気が改善の兆しを見せた結果、ECBが利上げに舵を切るとの思惑が生まれたとWSJ紙は解説した。

原油高につれて銅、スズ、アルミなど一連の非鉄金属相場が値上がりした。この日カナダドル、豪ドルが対ドルで買われた。資源通貨買いの流れが日を追って強まってきているようだ。底流にドル先安の流れが見られるとWSJ紙は一部専門家の見方を紹介していた。

一概には言えないだろうが、相場が経済の実態を教えてくれるケースが結構ある。両論併記のエコノミストは不要である。日本でズバリ物を言わないのはエコノミストだけではない。その最たるものが政治家だ。8月30日の総選挙ではズバリ物言う人を選びたい。(了)

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米中古住宅販売好感、NYダウ188ドル高、原油67ドル(学校で教えてくれない経済学)

2009-07-24 11:09:19 | 経済学
NY原油(WTI)相場が、前日比バレル1.76ドル上げ67.16ドルで取引を終了した。米
ガソリン相場上昇に追随した。米国景気が今のペースで改善を続ければガソリン在庫が減
るが、精製メーカーが採算悪化で操業を依然85%に押えている。

ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)からみれば原油上昇の理由は見当たらないと今朝のWSJ紙は指摘していた。ドルが対ユーロで下げたこと、世界的な金余りで、投機資金が商品市場へ還流、原油も他の商品同様、急激に上昇してきている。

NY株式市場は、6月の米中古住宅販売が3ケ月連続の増加と発表されたことを材料に、NYダウは前日比188ドル高い9,069ドルで取引を終了した。ハイテク株指数のナスダックも通信機器関連銘柄の好決算を受けて上昇、前日比47ポイント高、1,973で終了した。

NYダウは6ケ月半ぶり、ナスダックは昨年11月来の高値である。金余りでだぶついたお金が商品市場だけでなく株式市場へも入り始めたようだ。今朝のWSJ紙は、直近の米失業保険申請件数が3万件増、554,000件とアナリストの予測を大きく下回ったことも株価上昇を助けたと書いていた。

NHK・BS「おはよう世界」では、悪い経済指数が続いていたことからアナリストの予測が悲観的に見ていた反動が出ていると解説していた。米ブルームバーグも「余りにも弱気に見過ぎていた」との専門家のコメントを紹介していた。

特にサブプライムローンの被害が大きかった投資銀行の決算が予想以上に良い結果を出している。その一方で、貯蓄主体の銀行は、融資を依然増やしていないとブルームバーグは指摘していた。4~6期の決算でも銀行によりまちまちで、良い悪いの差が大きく出ている。

住宅価格は依然値下がりを続けており、中古住宅が買い易くなった。その一方で、住宅の担保価値は低下している。債券相場安(利回りは上昇)で、つれて住宅ローン金利は上昇に転じてきている。この日の10年物国債の利回りは3.665%へ0.121%上昇した。中古住宅は売れても新規住宅の販売にブレーキがかかる。

NY外国為替市場では、ドルは対円では値上がりし1ドル=95.05~06円で取引された。日本からの投資信託[今週だけで300億ドル(約2兆8,00億円)を出した]資金が大量のドル買いに動いたことが影響したと今朝のWSJ紙は解説していた。

7月23日、日経新聞トップに中国、ロシアなどが金利高、ドル安を警戒して米国の短期債の割合いを急速に増やしていると出ていた。日本と違い世界はドル先安と見ている。(了)

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