ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

オンラインショッピング、昨年30%、今年は46%、米ブラック・フライデ―で買い物殺到で負傷者

2013-11-30 11:38:59 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


ニールセンによる1000人を対象とした感謝祭あとの金曜日、ブラック・フライデーの買い物調査では、85%が外で買い物しない。オンラインショッピングで買うと46%が答えた。昨年のそれは30%だった。午後1時までの短縮取引のNY市場でアマゾン株は1.8%高、393ドルで取引を終えたと11月29日付けWSJ紙電子版でKaitlynKiernan記者が書いていた。WSJ紙によると、米景気堅調持続、低金利継続、米FRBの投資家にフレンドリーな政策期待から高値77ドル高まであった。引けにかけて利益確定の売りに押され、 前日比10ドル安、16,086ドルで取引を終えた。債券市場は年明け早々にも米FRBが金融緩和縮小をはじめるとの懸念から売られ、利回りが前日の2.739%から2.746%へ小幅上昇した。NY外国為替市場では、米景気拡大期待と利回り上昇を受けて、ドルは対円対ユーロ共に買われ、1ドル=102.41~48円、1ユーロ=139.08~26円で取引された。NY原油はバレル92.72ドル、NY金はオンス1,252.60ドルと共に小幅に上昇した。

ワ―ルドWaveMorningを見ることから一日が始まる。英BBCが、アメリカからのニュースとして、ブラック・フライデーで買い物客が殺到、客同士で品物の奪い合いがはじまり、負傷者が出る騒ぎになった。クリスマスホリデーショッピングを控えて暗雲だと伝えた。今朝6時台放送の米ブルームバーグニュースも横入りした買い物客と言い争いになり、殴り合いのケンカに発展、負傷者が出たと伝えた。百貨店メ―シ―ズでは開店前に1万5,000人が列を作った。大型テレビが人気だった。今年の特徴は若い人が増えたと解説していた。

ドイツZDFは「ウクライナがロシアの圧力を受けてEU連合協定の署名を見送った。メルケル首相はウクライナのヤヌコヴィッチ大統領に「EUへの歩み寄りを期待する」とのみ答えた。EUバローゾ委員長は「第三者が拒否権を発動するのはもってのほかだ」とロシアを激しく非難した」と伝えた。12月3日付けのニューズイ―ク誌日本版で「ウクライナ変節の裏でプーチンのしたり顔」のタイトルで「EUは連携合意実現の条件として、ティモシェンコ元首相釈放をあげている。ウクライナはロシアとのさらなる摩擦を恐れた。ロシアはウクライナのEUからの切り離しに成功した。」とダン・ペレシュク記者が書いていた。

30日朝放送の香港ATVは「中国国営メディアが防衛識別圏を中国戦闘機がスクランブル発進したと伝えた。中国の一方的措置に対して米国はじめ日本、韓国が猛反発した。アメリカはB52を事前了解なしに飛ばした。」と伝えた。NHKワ―ルドWAEMORNINGのキャスタ-は「国内ツイッタ―が外国メディアの反応をキャッチした。中国側の対応は生ぬるいと抗議した。それを恐れて内外のメデイアに中国の意図を知らせようとした。特に国内対策の狙いが大きい。一方、日本を呼び出して尖閣問題にかたをつける狙いなど様々な見方が出ていると紹介していた。人民解放軍の圧力を抑えられないと中国はまとまらない。我慢比べが続きそうだと解説していた。シンガポールCNAがバンコクでの反政府デモがエスカレートしていると報じていた。海外の日々の動きから目を離すことが出来ない。(了)

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森田りえ子教授授業風景(スケッチ&コメント)

2013-11-29 05:33:47 | スケッチ


森田りえ子教授授業風景

江嵜企画代表・Ken



日本画家、森田りえ子先生が、京都市立芸術大学客員教授として、真澄寺別院、流響院で「流響院襖絵を語る」と題して、特別授業をおやりになると聞き、楽しみにして出かけた。いつものように会場の様子をスケッチした。

流響院なるお寺がどこにあるかも知らない。画廊たづアートの前からタクシーに乗った。10分ほどで着いた。しかし、迷った。午後2時開場、授業は2時半から4時10分まで、午後6時に神戸で高校の先輩と夕食を予定していたため、是非聞きたいと思っていた学生さんの質問が終った時を潮に退出した。

都合3人の学生が質問した。最初の学生は「絵描きになろうと決意した時を教えて下さい。」と聞いた。森田先生は「カルチャーセンターで上村淳之先生の助手をしていたが、生徒の方が花の絵がうまい。何一つ教えられない。京都植物園に毎日通い猛烈に勉強した。もう一つ、恩師の石本正先生と卒業旅行二ヨーロッパへ出かけた。そのとき石本先生の姿を見て、絵描きになろうと思った」と答えた。

二番目の学生さんが「襖絵を描いて見たいと思っている。森田先生はどんな時にが美しいと感じられるのですか?美しさの概念を聞かせてほしい」と尋ねた。森田先生はしばらく考えたあと「美しさと言うより、自然に溶け込むことかな―。一端スケッチの鉛筆が走り出すと大地に同化する。鳥のさえづ利虫たちの羽音が聞こえてくる。私たちも鳥たちや花と同じなんだとの思いから美しいものが出来る。」と答えた。

三番目の学生は「半年休学してヨ―ロッパに行きます。」と話した。森田先生は「すごいな―」と一言のあと「自分は賞金をいただいた後一ケ月一人で旅行した。そう言うことが大切です。バ―チャルだと感動した絵は描けない。危ない目にあわないように」と生徒に笑顔で話す姿は母親が子供に話すようだった。

襖絵は普通の絵とどこが違うかに付いて森田先生は「襖絵は工芸的要素を持っている。建具の一部である。建物、部屋、建具とのバランスを考えながら絵を描いた。しんどかったが、楽しかった。表具屋の陽光堂さんが襖絵に砂子を撒いて
見事に仕上げて下さった。絵描きだけでは襖絵は完成しない。」ということばが特に印象に残った。

この日の森田先生のことばでは「創画会に数回応募した。落選続きだった。そのとき個展形式でやって行こうと心に決めた。チャンスは絶対につかむ。手を先に上げたもの勝ちだと思っている。上村淳之先生の助手をしていた時がある。誰か助手をと、上村先生が呼びかけ時に、一人真っ先にハ―イと手を上げた。うぬぼれもいいところでした。しかし、時にうぬぼれも大事です。」と話した。

ここ流響院は、1909年頃、福地庵として生れた。終戦後、接収によって洋風に改築された時もあった。2006年、真如苑が譲り受け、大正時代の図面や写真を元に母屋が再現された。70種1000本の樹木が四季折々も彩りを添える。

改修工事の際、襖絵は残っていなかった。誰に描かせるか。森田りえ子画伯に白羽ロの矢がたった。建物の模型を唯一頼りにイメ―ジして描き上げたと森田先生は授業の中で話した。

牡丹の絵が母屋の襖を開ける。隣室は四季折々の花、虫、鳥であしらった絵が部屋の四面を飾る。扇面の部屋を介してはるか東山が借景として目に飛びこむ。

夕方4時、夕日が襖絵の牡丹に風に揺れる木々の影を落していた。(了)

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ドイツ大連立合意で政治安定期待から欧州株高、ユーロ高、ユーロ対円で4年来の高値

2013-11-28 10:55:21 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


福祉はタダではない。増税はしない。妥協と譲歩の産物として、27日、メルケル首相率いるドイツ与党CDU・CSU(キリスト教民主・社会同盟)と第2党、SPD(社会民主党)が大連立樹立で合意したと28日朝6時から放送のドイツZDFが伝えた。メルケル首相は「様々な工作が図られた。信頼に基づいた協議だった。感謝している。」と語った。SPDガブリエル党首は「上からの目線での政治はない。あくまで庶民の共同生活があってこその政治だ。」と慎重な言い回しに終始した。閣僚とその他の人事については一言も触れていない。うまくいくだろうという項目だけ約束した。12月14日開かれるSPD社民党員による投票に委ねられると伝えた。SPD党大会で承認されれば、12月17日にメルケル大連立が発足する。 

ドイツが大連立へ向けて動き出したことで政治の安定が図られるとして、ドイツ株はじめ欧州株がのきなみ上昇した。堅調な地合いはNY市場に引き継がれ、NYダウは前日比24ドル高、16,097ドル、ナスダックは同27ポイント高、4,044で取引を終えた。共に5連騰だったと27日付けWSJ電子版は書いた。28日朝7時30分放送のワ―ルドWave Mor
ning「経済情報」出演の三菱東京UFJ銀行、村尾典昭氏は「米耐久財受注高は予測をわずか下回ったことから一時売られたが、失業保険申請件数が前週の33万件から316,000件へ減少を材料に買い戻された。一方,NY外国為替市場では、ドイツ大連立合意を受けてユーロが対円で4年振りの高値まで買われた。米経済の良好な指数に支えられて、ドルの対円相場も一時102円台後半まであった。終値では1ドル=102.24円。1ユーロ=138.78円で取引された。米国景気堅調が予測され、長期的には株高、ドル高の流れが予測される」などと解説していた。NY原油は反落バレル92.23ドルNY金も反落、1,237.80ドルだった。

その他の主なワ―ルドWaveMorningでは、米ABCが事前通告なしに爆弾を搭載しない2機の米B52が防空識別圏上空を飛んだ。中国側から反論はなかった。岩だけの島だが海底に天然ガス、油田が埋蔵されている地域の安全を著しく阻害する中国の行為をアメリカは重大視しているとホワイトハウスは声明を出した。ケネディ大使は強い口調で中国の行動を非難した。バイデン副大統領は12月2日から日本、中国などアジア諸国訪問の予定である。偶発的軍事衝突が懸念されるが、今回の中国の防空識別圏設置が意図的な挑発かどうか。人民解放軍の独自の動きなのかについて中国政府に確認が求められると解説していた。

朝6時台放送の英BBCで、カメロン首相は、英BBCとのインタビュ―で、ル―マニア人とブルガリア人に入国許可3ケ月後に住宅手当を支給する。しかし、福祉手当は支給しないと明言していた。英BBCは当のニュースの後、イギリス人の多くが債務問題に苦しんでいると伝えた。特にイングランドHull地区では住民の43%が物価上昇と所得低迷で窮地にある。この先燃料代が上がり、金利が上昇すれば持ちこたえることが出来ないと訴える主婦の声を紹介していた。英政府は福祉政策の方向を決めかねていると解説していた。財政に余裕のあるドイツは福祉負担増を容認した。持てる国、持たざる国の差が出て来た。(了)

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住宅好調、消費者信頼感指数悪化で、NYダウ横ばい、16,072ドル(学校で教えてくれない経済学)

2013-11-27 09:35:00 | 経済学
京都で久しぶりにタクシーに乗った。ドライバーに景気はどうですかと聞いた。リーマンショック後から客が減り、元の状態に戻っていない。まず、初乗り650円という料金が高いという。それと小泉内閣の時に実施したタクシー免許自由化でタクシーの数が倍になった。当の運転手は、先日、大阪へ日帰り往復した。「昼得」切符だったので往復わずか640円だった。往復の料金ですよ。電車に比べたら、タクシー代は高い、と繰り返した。次の仕事先は決まっていないが、年内いっぱいでタクシー運転手を辞めると会社に届けを出したと話していた。今、京都は紅葉のシーズン真っ盛り。京都までのJRは満員、街に出ると、人、人、人だ。タクシーに乗るより歩いた方が目的地に早く着く。京都に住んでいる人は特にタクシーに乗らない。今、日本ではアベノミックスということで騒いでいるが、タクシー運転手の目から見れば、無縁の世界ですよと話していた。

昨晩、従兄と話す機会があった。従兄の長男は食品会社に勤めている。一連の食品偽証事件の後、景気が良くなったと話している。どうしてかと、聞くと、豪州肉とはっきり明示して昔から売っていたからだと答えた。偽証に加えて値段に益々敏感になった。今年はおせち料理の予約注文で9,000円前後がよく売れている。昨年までは5万円の値段をつけて平気で売っていた。今年は偽証事件で売れない。事件の裏で様々の悲喜劇が起こっている。

ワ―ルドWaveMorningを見ることから一日がはじまる。英BBCがスコットランドがイギリスから分離独立するかどうかを決める国民投票まであと10ケ月に迫った。独立を進める賛成派は意気軒高だが独立した後のスコットランド経済がどうなるか不安だという声が多かった。その一方、原子力潜水艦の世話をやらなくていい。北海油田で十分食べていけるという見方もある。また、スコットランドのidenntityはなにかと指摘する声も紹介していた。独立賛成派も通貨ポンドは独立しても使用する。しかし、独立して自由に身になれる可能性はあっても、将来の安定した生活の保障が確認されない限り先の人生に希望が持てない。複雑な気持ちでスコットランド人は国民投票の日を迎えようとしていると放送を結んでいた。一緒に暮らしても地獄、独立しても地獄。なにやら身につまされる話である。

今朝6時台放送の米ブルームバーグは、ティファニーの8~10月期の純利益が前年同期比50% 増加したと紹介していた。株価が昨年比26%増加したことが大きいと指摘していた。ワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の大和証券CMアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「10月の米住宅販売許可件数が前月比6.2% 増加した。ティファニーが好決算を発表したが、消費者信頼感指数、コンフエレンスボード指数が悪化、NYダウは横ばい16,072ドルで取引を終えた。債券が買われ利回り低下でドルが対円、対ユーロともに下落した。ただ、米国景気は長期で見れば徐々に改善する方向で、ドル円相場は値上がりする。」と解説していた。26日、原油はバレル93ドル、NY金はオンス1,241.40ドルへいずれも値下がりした。NY外国為替市場では1ドル=101.27~29円、1ユーロ=137.40円で取引された。(了)

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イランと欧米が核問題合意歓迎、一方米住宅ダ―タ期待外れで、NYダウダウ小幅7ドル高に止まる

2013-11-26 10:45:58 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


バンコク空港、関空行きJAL待ちロビーで、11月11日深夜、ブータンからの帰国途中、たまたま一時帰国途上のご家族と話す機会があった。最近バンコクでタクシン元首相へのインラック首相の対応に反対するデモが多発している。不安で、外出を控えるようにしています、と話していた。26日朝放送のワ―ルドWaveMorningでタイCH9が、25日、首都バンコクでインラク首相退陣要求デモの様子を詳しく伝えていた。25日付けWSJ紙アジア版一面トップニュースは写真入りで「タイ首都で大規模反政府デモ」と大見出しで紹介されていた。タイは2年前大洪水に見舞われ,現地日本企業は甚大な損害を受けた。今回は反政府デモである。日本にも40数年頃前には激しい反政府デモが繰り返されていた。寝た子を起こすつもりはさらさらないが、今は、歌を忘れたカナリアのように静かである。

ワ―ルドWaveMorningを見ることから一日がはじまる。フィリピンABS-CBNは800人の患者を収容できる大型病院船を被災地岸壁に横着け、緊急手術を行った。中国はフイリピンと領土問題を抱えている。21世紀最大の経済成長を果たした中国は台風30号で被害を受けたフィリピン政府に当初20万ドル(2,000万円)援助と伝えられた。2桁,いや3桁ゼロが違うのではないかと世界は驚いた。欧米や日本が積極的にフイリピン支援を行ったことに刺激されたのかしれないなどと報道した。一方、中国は、東シナ海の防空識別圏を設けたと発表した。多発する国内問題から国民の目を外に向けさせる中国共産党の政策ではないかとの見方があると解説していた。中国の防空識別圏の一方的声明は25日開催の参院でも審議された。米ケリ―国務長官も中国政府に強い懸念を表明したと伝えられる。

ドイツADFは26日朝の放送で、ドイツ連立政権樹立が大詰を迎えている。ここ2日間が山場と伝えた後、欧米とイランとの間で進められていた核協議で部分合意が成立した。イラン国民はほっとした。さらに具体的成果を期待しているようだ。一方、欧米とイランとの歩み寄り進展で、サウジなど一部中東諸国が懸念を強めた。欧米の経済制裁が緩和されることでイラン国民の財布のひもは緩む。しかし、今回の合意はあくまで短期的対応である。長期的解決は難しいだろう解説していた。それぞれが異なる立場にある。それが妥協して半歩近づく。日本人はみんな同じという立場でテーブルに付く。意見が合わず、物事が自分の思い通りに運ばないとどうしてと、考え込む。欧米人と日本人の基本的差が出る。

25日、NY市場は、イランと核合意が一部成立したことを歓迎してNYダウは反発してはじまったが、住宅データが期待以下だったことから反落、前日比7ドル高、16,072ドルで取引を終えた。NY原油はイラン合意を受けて反落、バレル94.09ドル、NY金も小幅下げオンス1,241.10ドルだった。NY外国為替市場は1ドル=101.57円、1ユーロ=137.23円だった。「金融緩和縮小が先延ばしされている間はいいが、金利上昇なら住宅市場に悪い影響が出る。今のところ好調だが年末商戦で好調持続ならドル高円安に進みやすい」とワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の三井住友銀行、山下えつ子氏が解説していた。(了)

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森田りえ子・笹岡隆甫ト―クショー(スケッチ&コメント)

2013-11-24 06:31:21 | スケッチ


森田りえ子・笹岡隆甫ト―クショー

江嵜企画代表・Ken



日本画家、森田りえ子さん、華道家元、笹岡隆甫さんの「京都からのメッセージー花に託す心ーと銘打って、京都東急ホテルで、11月22日午後1時から1時間、休憩20分後はさんで、笹岡家元による生け花実演もあり、午後3時まで、舞台と300人集めた会場とが一体となる盛り上がりを見せ迫力満点だった。会場の様子をいつものようにスケッチした。

司会者がお二人の略歴紹介が終わるか終らぬうちに、いきなり森田画伯に,笹岡さんは「森田さんの絵の課題はなんですか?」と質門をはじめた。「凛とした絵を描きたい。花と出会った時感じたままを描きたい。」と森田さんが即答えた。

「印象的な花はなんですか?」と間髪をいれず笹岡さん。「花に好き嫌いはありません。やはり糸菊とで会った時でしょうか。糸菊の絵で第一回川端龍子大賞をいただきました。あの糸菊の絵があったから今の私があるのかもしれません」と森田さん。

「花と女性像もお描きですね」と矢継ぎ早に笹岡さん。「人物画は絵の基礎と思っていました。毎週、モデルを使ってヌードデッサンしていました。人物は人生の喜怒哀楽、森羅万象が絵に出ます。人物は花とは一寸違います。花を描いていて行き詰る時があります。人物を描いて気分を変えます。」と森田さん。「子供のころから絵はとても好きでした。しかし、絵描きになるなんて大学時代も思っていませんでした。本気で絵描きになろうと決めたのはやはり糸菊の絵を描いた時でしょうね。絵の教室で助手をしていました。生徒さんが描いた絵の方がうまい。それから猛烈に花の絵の勉強しました。」と森田さんは話を続けた。

一方、未生流家元、笹岡さんは、母方の祖父が家元だった。家元に二人の娘。長女が母親。長男の隆甫さんが三歳の時祖父の養子になり笹岡家を継いだ。父親は数学者。両親は自分の人生は自分で選べと。京都大学工学部建築学科に進んだ。生け花は設計図に基づいてパーツを組み合すプラモデルと似ている。生け花はセンスよりロジックの世界ですと続けた。氏は1974年生れ。活き活きと、かつ本当に楽しそうに話す姿が特に印象的だった。

笹岡さんの生きざま、物の見方は「生け花―知性で愛でる日本の美」(新潮新書、2011年11月20日刊)に詳しい。『生け花を知る最大の利点は「日本がわかることだ」という。笹岡さんは祖父に生け花の型を繰り返し繰り返し叩きこまれたという。

トークショーの中で森田画伯は笹岡さんに先の著書の中から7つの生け花の禁止事項に付いて質問した。①露落(つゆおとし):弱弱しく垂れさがる枝は取る、②釘隠:花の顔をまっ正面に向けない、③向枝:鑑賞者に向かう枝は非礼なので取り除く、④色切:赤白赤のように色をはさむと統一感を乱すので禁じる、⑤長競(たけくらべ):ニ本の枝が同じ高さだと不自然としてどちらか一方を短くする、⑥見切:交差して見える枝、⑦暖々:大きな花が階段状に並ぶ状態で変化に乏しい。そのため取り除く。

森田さんは「絵にも大いに共通するところがあり、興味深く読ませていただいた」と受けた。舞台に立てられた屏風の絵を前に、森田さんは「紅葉の葉を一葉飛ばして、風を感じてもらう。紅葉は京都、松は実は皇居の松です。」と裏話を紹介された。

「絵描きは絵を描いてそれで終わりでない。出来るだけ多くの人に見ていただいたはじめて絵は完成する。是非機会を見つけて絵を見ていただければありがたい」と森田さんは話を終えられた。

森田りえ子画伯は12月11日、午前1時から、NHKラジオ深夜便に初出演される。また来年3月8日から阪急御影駅近くの香雪美術館で個展「花らんまん」を開く。森田りえ子ファンにとっては聞き逃せない、見過ごせない、楽しみな企画になりそうだ。(了)

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NY株式市場、S&P500種1,800ポイント突破、NYダウ54ドル高、新高値更新

2013-11-23 09:59:15 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


S&P500指数が11月22日、1,800ポイントを超えた。今年に入り27%上昇、1998年記録した31%増に次ぐ高い伸びである。米FRBによる金融緩和政策と米国経済が来年も緩やかながら拡大する。好調な米企業業績が継続するとの見方が背景にある。22日NYダウは前日比54ドル高、16,064ドルで取引を終えた。NY原油はバレル94.31ドル、NY金はオンス1,242.90ドル,NY外国為替市場では、1ドル=101.26円、1ユーロ=137.28円だった。株式投資のリターンが債券その他より相対的に高いことを理由に米年金ファンドから新規の資金が株式市場へ入ってきていることが相場を支えていると、22日付けのWSJ紙電子版でMattJarzemsky記者が書いていた。23日朝6時台放送の米ブルームバーグでAlixSteel記者は「S&P500は7週連続で値上がりした。信じられない動きである。有力投資家の一部はまだ値上がりが続くと見ている。」などと解説していた。

米ブルームバーグは、米FCC連邦運輸局が航空機内で、1万フィートを超えたら携帯電話使用を許可した。但し離着陸時は除くと発表したと伝えた。運用細則は個々の航空会社の判断に委ねられる。費用増分は航空運賃に上乗せされる可能性がある。携帯電話の使用を許せばどうしても声が大きくなる。喋り出すと止まらない。たまったものではない。喫煙の場合は座る場所を分けたが携帯電話は難しい。一方、飛行機の中で即決済が出来ることを考えれば料金を上乗せされても文句は言えないなどと記者同士で議論していた。アメリカの航空会社が携帯電話使用が認められれば当然日本も右にならへになるだろう。

23日朝6時台のワ―ルドWaveMorning放送では、引き続きフィリピンでの台風30号がもたらした被害状況をレポートしていた。命は長らえたが食べるものがない。住む家もない。命があっても仕事がなければ生きていけない。長年住み慣れた場所は離れ難い。様々な悩みが語られていたが、がれきを片づけながら前向きに生きて行くと語るあるフィリピン女性にインタビューする様子を写していた。中国CCTVはチンタオでの石油パイプライン基地で22日爆発が起こり、今のところ死者35名、けが人が166名にのぼった。習近平国家主席は行方不明者の捜索を最優先すべきだと指示したと伝えていた。中国CCTVは22日米議会は400ページに上る中国軍事力の現状を詳細にまとめ発表した。特に中国海軍は空母はじめ戦艦増強を進めアメリカのみならず近隣職の脅威は益々高まっていると書いた。外務省のコ―ライ報道官は「今回の報告書はイデオロギーに視点を置いて、いたずらに脅威を煽っている。米中間の発展を著しく損なうことは止めて欲しいと語ったと紹介していた。

23日朝7時台放送では韓国KBSが北朝鮮による韓国ヨンピョン島攻撃3周年に当たる11月21日、まだ攻撃の傷跡の残る現場、避難訓練中の住民の声も入れて、現地取材で詳しく報道していた。そのあと韓国の次期戦闘機としてF35を選び60機購入する。費用は1,600億ウオン(約164億円)。まず40機を購入、2018年から4年間かけて配備する。併せ、韓国国産戦闘機KFXを2020年から導入することで北の脅威に対応出来ると報じていた。(了)

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米雇用情勢改善、イエレン次期FRB議長上院で正式承認材料にNYダウ109ドル高、史上最高値更新

2013-11-22 09:41:27 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


NYダウは11月20日,前日比109ドル高、16,009ドルと再び過去最高値を更新した。21日付けWSJ紙電子版でMattJarzemsky記者は,金融緩和継続のイエレン発言、堅調な米企業業績が背景だ。一方、年開け早々に予想される米議会での予算審議、脆弱な欧州経済、不透明な中国経済など不確実な要素を多々含んでいる。ただ、問題が現実化するまでは、投資家はポジティブ・サイドに焦点を置くだろうとの専門家の見方を紹介していた。22日朝6時40分放送の米ブルームバーグは「失業保険申請件数が減少したことがこの日の相場をけん引した。米企業業績も引き続き堅調だ。」と解説、ゲスト出演した投資家のMattMclennan氏は希少価値の技術力を持つ企業、バブルではない、古いテクノロジーをベースに確実に収益を上げて来ている企業、例えばOracleを注目している」と紹介した。WSJ紙はNYダウ採用銘柄30社平均は年初から22%上げた。この内Catapillar(8.5%安)、IBM(4.1%安)2社のみ下落と今朝の記事を結んでいた。何もかもが値上がりしない。株価に限らない。物でも人物でもそれは同じで、一段と選別の時代に入ったことを意味している。

22日朝5時45分から放送のモーニングサテライト出演した大和証券CMアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「NYダウは10月8日から一気に1,200ポイント上げやや一服感も見られる。アメリカでも60歳代に入った戦後生まれの団塊の世代はあまりリスクを取りたがらない傾向がある。全ての銘柄が上がるようなバブル相場にならない。個々の企業業績が支える相場展開を予測している。」と解説していた。今朝7時30分放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の大和証券CMアメリカ、大宮弘幸氏は「米新規失業保険申請件数が7週間振りの最低水準まで低下した。ジャネット・イエレン氏が、21日開かれた米上院銀行委員会で、次期議長に圧倒的多数で承認された。小売り堅調も相場を支援した。消費堅調を受けて、21日NY原油(WTI)はバレル95.44ドルへ反発した。ただ、長期金利上昇が、今後住宅ローン金利に影響してくる。米長期金利動向を注目している。」などと解説していた。21日のNY金相場は続落、オンス1,243.50ドルで取引を終えた。NY外国為替市場では、長期金利上昇を受けて、ドルが買われ、1ドル=101.14~16円、1ユーロ=136.33円と日本円は、対ドル、対ドル共に売られた。

今後の外国為替相場見通しについて、先のモーニングサテライト出演の三菱東京UFJ銀行、野本尚宏氏は「ドル円は一時1ドル=101.16円まで買われた。FOMC議事録発表後は短期金利が下落、長期金利が上昇した。こん後のドル円相場は短期金利が上昇すれば上がり、下がれば下落するだろう。短期金利の動向を注目している。一方、日銀の黒田総裁は金融緩和を継続すると発言した。」と解説していた。

その他のワ―ルドWaveMorningでは中国CCTVは「EUパンロンバイ大統領、バローゾ委員長を北京に迎えた。中国はEUと互恵平等の精神のもと、貿易、物流、新エネルギー政策、宇宙開発、青少年同士の交流の活発化を推進する」と李首相は語ったと紹介した。(了)

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FOMC議事録発表後、NYダウ売り一色、NYダウ66ドル安、米金利2.8%へ急騰

2013-11-21 10:59:22 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


FOMC議事録が米時間11月20日午後2時発表後、NYダウは下げに転じ、一時、80ドル近く値下がりしたが、引けにかけて値を戻し、結局、前日比66ドル安、15,900ドルで取引を終えた。米FRBが数ケ月以内に金融緩和縮小をはじめると示唆したことをマ―ケットは嫌気したと20日付けWSJ紙電子版で、AlexandraScaggks記者が書いていた。FOMC議事録を受けて、米国債が売られ、10年物国債りまわりは2ケ月来の高さの年2.800%へ急騰した。米金利上昇を受けて、NY外国為替市場では、ドルがが買われ、1ユーロ=1.3428ドル、1ドル=100.03円で取引された。NY原油(WTI)は横這いのバレル93.35ドルだったが、NY金は前日比オンス30.40ドル安、1,243.40ドル、4ケ月来の安値まで値下がりした。

21日朝6時40分放送の米ブルームバーグ出演のAlixSteel記者は「10月の米小売り高が政府機関閉鎖の影響で落ちると見られていたが、前月比0.4%増と予想に反したことを受けて堅調に推移していたNYダウが、FOMC議事録発表後、売り一色となり、引けにかけて小幅戻したが、前日比66ドル安で取引を終えた。」と解説していた。番組にゲスト出演した投資家のBonmaBaha氏は「このまま金融緩和を継続すれば間違いなくインフレになる。インフレ率は現在1.4%とか1.5%出落ち付いているが、上がる時は簡単に3%になる。そうなれば金利が上がる。FRBもいつまでも今のままの金融緩和は継続できないことは皆分かっている。ただ、今日の相場は、明らかに過剰反応だ。バ―ナンキ議長は、金融緩和政策は長期にわたる。失業率が6.5%まで下がったあとも短期金利は低位にとどまるとスピーチした。しかし、バ―ナンキ発言とFOMC議事録の折り合いを簡単には付けられないと思う。」と話していた。「折り合いをつける。」とは、言い得て妙なる言葉である。

ワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の大和証券キャピタル。マ―ケット・アメリカ、大宮弘幸氏は「10月の米小売り高が前月比0.4%増は好材料だった。ところが、FOMC議事録で、金融緩和政策は、数ケ月以内に正当化されないと明記されたあと、長期金利が急騰、ドル円は一時、1ドル=100.20円まであった。一方、ECBは政策金利を0.25%下げ事実上マイナス金利で銀行は預金する事態に発展している。11月28日に今年は前倒しで感謝祭が始まり、一気に年末商戦に突入する。10月小売りがよかったので年末商戦への期待は高まるかもしれない。」と解説していた。

今朝のその他のワ―ルドWaveMorningではドイツZDFはドイツの病院の半分は赤字経営を強いられている。コストの2/3を占める人件費をカバー出来ないからだと解説していた。パキスタンのMalalaさんにドイツの教育振興財団が勲章を送る授賞式で「武器や戦争に力を入れている国が大国でない。子どもが安心して教育できる国が大国です。パキスタンの様な国にももっと目を向けてください」と演壇から降りた。万雷の拍手が鳴りやまなかったと伝えた。世の中には教育の機会に恵まれ過ぎて勉強しない日本という国もある。(了)

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OECD,12⇒15年、世界経済見通し発表、米国:1.7%増⇒3.4% 増へ加速、

2013-11-20 11:11:36 | 経済学
日本:1.8% 増⇒1.0%へ減速、円は売られやすい:シュナイダ―恵子氏(学校で教えてくれない経済学)


「日本語がお上手ですね」とブータン人のガイドのサンゲさんに言葉をかけたら「ブータン語と日本語は文法が同じだから楽です。日本語学校に3年通いました。」と笑いながら答えてくれた。しかし、有馬頼底師がブータン首相と議会前で挨拶されるときに、サンゲさんがなんと通訳していたから彼は特別な人なんだろう。ただ、サンゲさんから聞いたあと郵便局で切手を買う時、この話を出したら、「1,2,3,4はブ―タン語では、チイ、ニュイ,スム、ジイ。11,12,13,14はチュチ、チュニ、チュサム、チュジ。」と教えてくれた。また、語尾に「ラ」をつければ丁寧語に変わる。目上の人への言葉にも「ラ」をつければそれでいい。ブータン語の「ラ」はそのまま日本語の「です」に当る。英語交じりで「サンキュー・ラ」と言えば「サンキュー・です」「ありがとうございます」の意味になると後で知った。今回の旅で、ブータンがより身近な存在に感じられるようになったのが最大の収穫だった。

ワ―ルドWaveMorningを見ることから1日が始まる。20日朝6時台放送で、中国CCTVは、「陸・海・空による渤海湾での夜間の合同軍事演習が成功裡におわった。」と称えていた。しかし、70年前の日本のラジオも大新聞も、大本営発表丸呑みで、勝った、勝った又勝ったと、連日流していたのだから、共産党一党支配下の中国CCTVを一概に責められまい。カタール、アルジャジ―ラは「レバノンでの自爆テロで25人が死亡。スンニ派イスラム過激派が犯行声明を出した。反アサド政権の動きがシリア国外にも広がりを見せはじめた。」と解説していた。シリア関係ではシリア化学兵器破壊の大筋の道のりははっきりしてきた。しかし、誰が、どこで破壊し、誰がお金を出すかは決まっていない」と英BBCが伝えていた。フランスF2もレバノン自爆テロを伝えた後、化学兵器処理に4000万ユーロ(日本円54億円)かかる」と伝えていた。“WHO’S Acounts?”(勘定は誰が持つのか?)という言葉がアメリカ人に限らず外国人と話しているとしばしば出てくる。日本ではお金はきたないものだとだけ教えられているから、むしろその反動で「お金さえ出しておけば,手をよごさないで済むからいい」という風潮が伝統的に強い。その結果、特に外国人にお金を必要以上むしり取られた上、喜ばれていないというから余計に始末が悪い。

一方、19日のNY市場では、NYダウは前日比8ドル安、15,967ドルで取引を終えた。朝6時台放送の米ブルームバーグ出演のAlixSteel記者は「利益確定の売りが出た。バ―ナンキFRB議長のスピーチを聞いてからでも遅くはないと思っている。バ―ナンキの5月の金融緩和縮小発言を受けて、9月のFOMCではTapering(縮小)をはじめると読んだ。それがなかった。市場はイライラしている。」と話していた。20日朝放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の大和証券CMA,シュナイダ―恵子氏は「OECDが19日2015年までの経済見通しを発表した。米国は、12年の1.7%増から15年には3.4% 増、一方、日本は1.8%,1,5%,1.0% 増へ減速。日米の方向性の違いから円は売られやすい。」と解説していた。

相場の世界に限らない。方向性を抑えておくことがなにかにつけて生きる指針になる。(了)

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