学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表
世界最大小売り店のウオルマートのウエッブサイト
によれば、当社の今年11月の売上高予測伸び率を
前年同月比を当初の2から4%から0.7%へ大幅に
下方修正したとウオールストリートジャーナル
オンライン・ニュースは伝えた。
米国の小売り店はThanksgiving(感謝祭)を終えてさあ、
これからという、一年で一番の稼ぎ時に縁起でもない報せが
飛び込んできたものだ。
11月29日、NY株式市場は先週末対比46ポイント下げた。
ウオルマート株の値下がりからディスカウンター小売り株
全般が大きく値下リした。つれてTifanyやNeumann Marens株
などまで伝染して下げた。
一部エコノミストは、ウオルマートなどでの買い物客には
原油高騰が影響したのではないかと分析している。
今年ガソリンは昨年対比60%値上りした。暖房用油は
同じく倍以上になった。比較的所得の低い階層には可処分所得に
占める燃料コストのウエートがどうしても高くなるからクリスマス
商品の買い物にお金の回りが悪くなると読んだのであろう。
しかし、エコノミストによれば、今年原油は高騰したが
米国全体でみれば、可処分所得に占めるガソリン代は
1980年は6%を占めていたが、現在は3%であると分析している。
インフレ率や生産性を考慮すれば1980年の原油相場は
現在のドルの物差しで測ればバレル160ドルに相当すると説明
している。
ただ、エコノミストの中には、恋人や奥さんに5,000ドルの
イヤリングをクリスマスプレゼントするかしないかという決断に、
ガソリン代が上がった程度では影響するはずはないと話している。
ウオルマートショックが収まれば、今週発表が予定されている
消費者信頼感指数、失業保健申請件数、住宅着工件数など
よく見極める必要があるとの指摘もある。見方がさまざまに
分かれている。
全米小売り協会は、今年のホリデーシーズンの
小売り売上額は前年比4.5%増加と昨年より少し控えめの
予測をしているが年末商戦を比較的心配していないようにだ。
一方、2月の金先物相場が、同じ日、1オンス455.30ドルで
取引を終了した。16年来の高値である。
金相場はドルの目減りを防ぐヘッジの約割りを果すから
ドル安の先行指標としても使われる。気の早い向きは
1オンス500ドルを唱えはじめたようだ。
相場の世界の常であるが、流れが上向きに変ると
どこまでも値上りするような話を敢えて流す。
オンス300ドル台でおいしい買い物をした向きは
当然利食い売りのタイミングを狙っているだろう。
そういう話には目を向けない。
NY為替市場では、ドルは比較的冷静で、対円で
1ドル=102.14円、対ユーロで、1ユーロ=1.3329ドルを
の高値のあと、1ドル=102.56円、1ユーロ=1.3274ドルへ
ドルは値を戻した。
ただ、為替市場ではゲームの流れはドル安。株式市場では
NY株でのウオルマートショックが尾を引く可能性もある。
米債券相場も株安に連れ安した。
米債券安はそのまま米住宅ローン金利高に連動する。
米景気の牽引車住宅需要に水を差す。原油相場も
50ドル近辺で頑固にもみあっている。
2004年も残り1ケ月を残すばかりとなった。
年末特有の荒っぽい値動きが十分予測される。(了)
世界最大小売り店のウオルマートのウエッブサイト
によれば、当社の今年11月の売上高予測伸び率を
前年同月比を当初の2から4%から0.7%へ大幅に
下方修正したとウオールストリートジャーナル
オンライン・ニュースは伝えた。
米国の小売り店はThanksgiving(感謝祭)を終えてさあ、
これからという、一年で一番の稼ぎ時に縁起でもない報せが
飛び込んできたものだ。
11月29日、NY株式市場は先週末対比46ポイント下げた。
ウオルマート株の値下がりからディスカウンター小売り株
全般が大きく値下リした。つれてTifanyやNeumann Marens株
などまで伝染して下げた。
一部エコノミストは、ウオルマートなどでの買い物客には
原油高騰が影響したのではないかと分析している。
今年ガソリンは昨年対比60%値上りした。暖房用油は
同じく倍以上になった。比較的所得の低い階層には可処分所得に
占める燃料コストのウエートがどうしても高くなるからクリスマス
商品の買い物にお金の回りが悪くなると読んだのであろう。
しかし、エコノミストによれば、今年原油は高騰したが
米国全体でみれば、可処分所得に占めるガソリン代は
1980年は6%を占めていたが、現在は3%であると分析している。
インフレ率や生産性を考慮すれば1980年の原油相場は
現在のドルの物差しで測ればバレル160ドルに相当すると説明
している。
ただ、エコノミストの中には、恋人や奥さんに5,000ドルの
イヤリングをクリスマスプレゼントするかしないかという決断に、
ガソリン代が上がった程度では影響するはずはないと話している。
ウオルマートショックが収まれば、今週発表が予定されている
消費者信頼感指数、失業保健申請件数、住宅着工件数など
よく見極める必要があるとの指摘もある。見方がさまざまに
分かれている。
全米小売り協会は、今年のホリデーシーズンの
小売り売上額は前年比4.5%増加と昨年より少し控えめの
予測をしているが年末商戦を比較的心配していないようにだ。
一方、2月の金先物相場が、同じ日、1オンス455.30ドルで
取引を終了した。16年来の高値である。
金相場はドルの目減りを防ぐヘッジの約割りを果すから
ドル安の先行指標としても使われる。気の早い向きは
1オンス500ドルを唱えはじめたようだ。
相場の世界の常であるが、流れが上向きに変ると
どこまでも値上りするような話を敢えて流す。
オンス300ドル台でおいしい買い物をした向きは
当然利食い売りのタイミングを狙っているだろう。
そういう話には目を向けない。
NY為替市場では、ドルは比較的冷静で、対円で
1ドル=102.14円、対ユーロで、1ユーロ=1.3329ドルを
の高値のあと、1ドル=102.56円、1ユーロ=1.3274ドルへ
ドルは値を戻した。
ただ、為替市場ではゲームの流れはドル安。株式市場では
NY株でのウオルマートショックが尾を引く可能性もある。
米債券相場も株安に連れ安した。
米債券安はそのまま米住宅ローン金利高に連動する。
米景気の牽引車住宅需要に水を差す。原油相場も
50ドル近辺で頑固にもみあっている。
2004年も残り1ケ月を残すばかりとなった。
年末特有の荒っぽい値動きが十分予測される。(了)