ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

高峰秀子著「いっぴきの虫」(文春文庫)はいかが?(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-31 11:47:41 | 経済学
『いっぴきの虫』{高峰秀子著:文春文庫}を読み始めたら止まらない。デコちやんの愛称でも親しまれた女優、高峰秀子さんが文章の世界でも達人だったことを初めて知った。単行本として1978年8月に潮出版社で刊行されている対談集である。既にお読みになられた方も多いかもしれない。

「パイプのけむり」というエッセ―の作者としても知られる音楽家の圑伊玖磨さんとの対談では「音楽をやるってことは、なにかとても洒落たことだと思い過ぎる。人間の生活があってこそ音楽があると言うことを、作る方も聞く方もわすれていて、音楽の方が上等できれいなもので、人間はどうでもいいみたいなところが多いのよ。」とのくだりにピクッと来た。

「ワールドWaveMorning」に、このところずっと、はまっている。毎日、懲りもせずによく続きますね、という声が聞こえてくるようで、気にならないと言えばウソになる。しかし、現地の放送の中から制約された時間の中で、スタッフ、翻訳者、ディレクター諸々の人々がどれだけのエネルギーをかけて番組制作に取り組んでおられるかと思うだけで、見過ごせない気持ちになる。さらに言えば、先の圑さんのお言葉を借りれば「そこに人間の生活があるからだ」と言い換えた方がいいかもしれない。

恒例により「ワールドWaveMorning」で一日が始まる。ドイツZDFが「ユーロ圏財務相会議で、ギリシャのあとスペイン、イタリアなどで問題が起こった時、類焼を防ぐ「防火壁」としてEFSF(欧州金融安定化基金)と新たにESM(欧州安定メカニズム)の融資枠を現行の5000億ユーロから7000億ユーロへ拡大することが決まった」などと伝えた。ところがこの内2000億ユーロは既にギリシャ用と決まっている。EUもIMFも1兆ユーロ必要だと主張したが、ドイツの納税者の負担が増えるとしてドイツが反対してとん挫した。欧州金融不安は早急に収まらないと覚悟した方がいいとサインを送った。

30日、NY証券取引所は、NYダウは前日比66ドル高,13,212ドルで取引を終了した。朝6時台放送の米ブルームバーグ出演のディ―ラ―、Keith Bliss氏は「年度末特有のお化粧買いだ」とそっけなかった。「ワールドWaveMorning」(経済情報)出演の三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は「2月の米個人消費指標と欧州金融資金が確定したことを好感した買いが入った。4月6日発表の米雇用統計を注目している。」などと話した。

30日のNY外国為替市場は、1ドル=82.79~84円、1ユーロ=110.46~49円とやや円が売られた。NY原油(WTI)相場は,ほぼ横ばい、バレル24セント高、103.02ドル、NY金相場はトロイオンス17.10ドル高、1,669.30ドルだった。狭いレンジ内の取引が続いている。金相場については30日付けのWSJ紙電子版がインドが昨年金を大量に買い込んで貿易赤字の半分に寄与した。原油と合わせると赤字の70%を占めた。貿易赤字拡大はインドルピア急落にも波及した。ルピア急落はインドでのインフレ懸念を増幅させている。インド政府は金の輸入関税を2倍に設定したと書いていた。

スペインTVEがスペインの273億ユーロ(約3兆円)分の赤字削減、合計780億ユーロ(約8兆6千億円)8項目にわたる新年度予算削減計画をモントロ財務副大臣が発表する様子を紹介していた。公務員給与、年金支給額を削減する一方、エネルギー費の上昇を受けて電気代が7%、ガス代が5%それぞれ新年度から値上げを決めたと伝えていた。労働組合は反対して先日ゼネストを行った。スペイン政府は、緊縮財政と景気回復と相矛盾する課題に挑戦することになる。ギリシャの火災は当面消し止めた。次はスペインである。先の7000億ユーロ程度の「防火壁」拡大では、「類焼」を食い止められないと見られている。

「ワールドWaveMorning」は土曜日には、WSJ紙日本版編集長、小野由美子氏が出演する。この1週間のWSJ紙の記事の中から3つを選び解説するのが習いとなっている。今朝は「米アップルの受託会社フォックスコンが中国の労働基準法違反」、「日本電子産業の凋落浮き彫りー台湾企業のシャープ出資」「世銀総裁候補、キム氏、オバマ指名」を取り上げた。劣悪な労働環境で世界有数企業アップルが委託生産していたことを企業イメージ悪化を防ぐために改善を約束した。この結果、アパレルなど他の産業の労働改善にも影響する可能性がある。シャープが台湾企業の影響下に入った件では、アメリカメディアにとってもショックが大きかったようだと解説していた。

高峰秀子著「いっぴきの虫」に戻す。有吉佐和子さんとの対談の中で、「恍惚の人」に触れて、「私にもこの小説で社会にお役に立ったということがあるとしたら、それは、自分にカンケイないと思っていた人に「みんなカンケイのある問題なんですよ」ということを思い知らせた、という功績があるのではないか。どう?」と有吉佐和子さんが語るくだりが特に印象に残った。(了)

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原油(WTI)バレル102ドル台へ急落、天然ガス相場10年来安値更新、在庫急増が背景

2012-03-30 10:06:57 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


わざわざバケツに水、如露までつけて例の更地に届けてくれるというハプニングが昨日、起こった。水をいただいたのは更地の近くに住むさる男性で初対面である。キキョウの花が好きで、毎年、楽しみにして見ている。花を枯らすと、花がかわいそうだから水を持ってきたというのである。お互い、ひとこと声をかけることが少くなった今日この頃だが、世の中まだまだ捨てたものではないと実感した。

野良猫がせっかく育ったチューリップに腰をおろす。それで困っているのだと、先日、友達に話したら、猫よけマットの話をしてくれた。早速最寄りの量販店へ出かけた。二枚セットで100円からあり、サイズごとに3種類置いてあった。需要が結構あるのだろう。野良猫の被害に悩まされている人が多いことを初めて知った。

猫よけマットを敷いていた時に、たまたま、花が仲立ちで、見も知らない男性と交流が出来た。「いいご縁をいただきました。花が一番、喜んでいますよ。」、と言ったら、「水をご希望の節は、いつでも声をかけてください」と、嬉しい言葉をいただいて更地を後にした。どうしても書き残しておきたいということで、とりとめもなくご紹介させていただいた次第である。

恒例により「ワールドWaveMorning」【経済情報】を見た。29日のNY証券取引所は、スペインでのゼネスト、スペイン、イタリア国債が売られ利回りが急騰した。原油相場が急落してエネルギー株反落から安く始まったが、バーゲン・ハンティング(ナンピン買い)が入り、NYダウは、小幅ながら前日比19ドル高、13,145ドルで取引を終了した。29日のNY外国為替市場では、1ドル=82.42~44円、1ユーロ=109.59~64円で取引された。NY原油 (WTI)先物相場は、バレル2.63ドル安、102.78ドルで取引を終えた。NY金先物相場はトロイオンス5.70ドル安、1,652.20ドルとひところの輝きが消えた。

この日の相場のなかではなんといっても原油相場の急落である。29日付けのWSJ紙電子版には①イラン懸念が後退した、②米戦略備蓄原油放出の話しが出てきた、③欧州のリセッション懸念と中国経済減速による先行き需要減が見込まれるなどが背景だと解説していた。28日米エネルギー局が発表した米原油在庫急増も嫌気され、目先バレル100ドルを試すだろうとの専門家の見通しを紹介していた。

この日のWSJ紙は、別ページで天然ガス相場が2002年来、10年振りの安値を更新した。シェ―ルガス増産が背景であるが、このところ在庫が急増していると指摘していた。東京電力は4月から値上げを決めたが原油・天然ガスの価格急騰を大きな理由にしている。原油高騰が米大統領選挙の争点になって来たことで米戦略備蓄原油放出まで状況は変化してきている。値段を上げるときだけ報道することがメディアの責務でない。原油、天然ガスの値下がりの動きについても日本のメディアは是非報道してほしい。(了)

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「沖縄の海兵隊は本当に必要か?」:ニューズウイーク誌日本版最新号(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-29 09:29:29 | 経済学
Time To Pack UP?「沖縄の海兵隊は本当に必要か、海兵隊が沖縄から全面的に撤退しても米軍の実戦能力と抑止力はほぼ維持できる」とカ―ク・スピッツア―(軍事ジャ―ナリスト)の記事が近着ニューズウイーク誌日本版に出ていた。沖縄の現地では旧聞に属する話しかもしれない。しかし、この手の話は、日本国民全体に関わるニュースであるにも関わらず、例えば神戸に住む一般家庭の人間には届いてこない。

日本と言う国は、円高となると朝から晩まで円高。消費税となると消費税一色になる。それでいて、取り上げて騒いで後すぐに忘れる。放射能でもそれは同じである。今日明日の健康には現れない。しかし、チエルノブイルでは、3~4年経って、例えば被ばくしたトラックの吸塵機の除染に関わった人の多くがガンで死亡したと28日夜放送のMBSテレビの報道特集で「除染の盲点」と題して取り上げていた。臭いもない。目にも見えない。しかし、先で問題が出て来る。それをチエルノブイル事故は教えている。

今回のニューズウイーク誌の記事のタイトルの頭にわざわざ英語でTime To Pack Upとつけた。読んで字の如くという言葉がある。Pack Upを念のため旺文社の英和辞典で調べた。「荷物をたたんでさっさと出ていく。仕事を止める、店じまいする、引退する。」などと書いてあった。米国防総省系のシンクタンクアジア太平洋安全保障研究センターのジェフリー・ホ―ナング準教授は、個人的見解と断った上で、「沖縄から海兵隊を移転させたら、日本かアメリカの安全保障が損なわれるか。そう思わない。そろそろ海兵隊を(動かして)いいころだろう。」と語ったと出ていた。

28日朝の「ワールドWaveMorning」を見ていたら豪ABCが、豪州領土内のサンゴ礁の島、ソコス島(Socos Islands)をアメリカが海兵隊の基地にすべく、水面下で着々と準備が進められている。ソコス島が、偵察機、燃料補給基地として戦略的に重要な基地になるなどと米ワシントンポスト紙も取り上げたなどと伝えていた。ただ、豪Bob Carr外相がテレビ画面に出ていたが、まだ表だった話になっていないと話していた。

先のニューズウイーク誌の記事には「アメリカは昨年11月、オーストラリア北部ダ―ウインに2500人の米海兵隊を駐留させることで豪政府と合意した。フイリピン政府とも海兵隊の駐留に向けて協議を進めている。シンガポールに最新鋭の沿岸海域戦闘艦を配備することも決まった。「状況は変わりつつある。沖縄、グアムが全てでなくなる。」とホ―ナングは指摘する。沖縄の人が基地に反対している。第二次大戦後もそのままとどまった海兵隊がついに荷物をまとめて、沖縄から去る日が近づいているかもしれないと文を結んでいた。

29日朝7時台の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、27,28日ソウルで開かれた核セキュリティサミットを特集していた。ゲスト出演した元防衛大学教授、孫崎亨氏は、今回の会合は会議自体もさることながら各国の首脳がかなり踏み込んだ発言をしたなど極めて有意義だった。韓国国内でも高く評価されている。今回特にIAEAの役割を重視する姿勢が確認された意義は大きいなどとした上で、日本の存在感が極めて薄く、それが最後の写真撮影での野田総理の席が三列目だったことにも現れていた。真に残念だったと総括していたことが印象的だった。

核セキュリティーサミットでまとめられたコミ二ュケの骨子は①核テロに対する国際協力②IAEAの役割を再認識、③原子力安全への効果的な備え、④核物質の削減と管理強化であると番組で紹介していた。いずれも日本にとっても他人事で済まされない重要な項目が並んでいる。そういう重要な国際会議に野田総理は「遅刻」して「早退」した。唖然として声も出ない日本国民は先の孫崎亨氏に限らず多いのではなかろうか。

一方、28日、NY証券取引所では、NYダウが前日比71ドル安、13,126ドルで取引を終了した。朝6時台放送の米ブルームバーグに出演した証券会社、グリーン・マガメドさんは「調整局面にはいった。よほどインパクトのある材料が出ないと反発は期待できない。」などと話していた。朝7時台の「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した米国野村証券、後藤雄二朗氏は「米耐久財指数が悪化、住宅指標も良くない。楽観意識が後退した。為替市場では資源国通貨に対して円が買われた。ただ、日本の消費税の先行きが不透明な状況が続けば円買いは進めにくい。一方、EU財務相会議での救済資金拡充の行方を注目している。」などと解説していた。

28日、NY外国為替市場で、1ドル=82.91~95円、1ユーロ=110.42~47円で取引された。NY原油【WTI】先物相場は、バレル1.92ドル安、105.41ドルで取引された。28日付けのWSJ紙電子版は、原油高抑制のために米戦略備蓄原油一部放出のニュースが相場の足を引っ張ったと書いていた。NY金先物相場は、トロイオンス26.90ドル安、1,657.90ドルで取引された。金相場に対する先高感が後退してきている。

「しどろ・もどろ」という言葉がある。「しどろ」とは「秩序なく乱れたさま。とりとめないさま。」と広辞苑にある。「もどろ」とは「(マダラの転)まだら(斑)なさま。乱れまぎれるさま。」と広辞苑にある。田中防衛大臣の国会答弁は、失礼ながら文字通りしどろ・もどろである。防衛大臣はまだいい。国自体がシドロ・モドロになってしまわないように本当に一人一人の日本国民がしっかり生きていかないといけないと日々痛感している。(了)

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日本の首相、「核安全保障サミット」に「遅刻」して「早退」、世界の目を今少しでいいから気にかけて欲しい

2012-03-28 11:02:45 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「終わりのなかった円高デフレの道に終わりが見えてきた。その結果、最大の被害を受けるのは近隣国である。被害を受けるのは中国、韓国の近隣であるが、日本のはるか遠方のドイツにも被害は及ぶだろう。なかでも金融システムが未だ脆弱な中国が最大の被害を受ける。1996年の円安はアジア金融危機の引き金となった。近隣諸国は対応を急ぐべきだ。」と書いたAndyXie氏(Caixin)の記事を27日付けのCNBC Asia Pacif電子版で読んだ。

日本人は自分だけの目線で物事を見ている。日本人には、世界が日本の動静を固唾を飲んで見守っているという意識がほとんどない。ロシアや中国の立場から彼らが日本をどのように見ているかについて、世界地図を逆さに向けて、子供達に見せるだけでも効果がある。先生のちょっとした所作が、知識欲旺盛な子供を大いに刺激してくれるからだ。日本の傍にどんな国があり、様々な人間が毎日生活しているかということを世界地図一枚で教えてやって欲しい。

先のCNBCの記事は、「日本のGDPは1997年にピークを打った。資産価値はその後、毎年下落した。日経ダウは現在ここ30年間で最低レベルにある。今なお日本の政策当局、産業界、学者、為替トレーダー全てが強い円を信じている。これは間違いである。自己満足である。日本の借金は1000兆円、対GDP比で215%、一人当たり780万円である。日本の4月から始まる新年度予算の利払いは22.3兆円に達し、予算の4分の1を占める。現時点では金利は1%である.しかし、2% に上がるだけで42.3兆円となり、税収を超える。」と書いていた。

日本人に欠落していることをひとつ上げろと言われたら、金利意識のなさであろう。現在消費税論議を政権与党内で進めているが金利意識が全くない。ひとたび日本国債が売りに転ずれば、現在の利回り1%は簡単に2%になる。「消費税を5%から10%に引き上げても2年持たない」と野口悠紀雄氏が近刊「消費増税では財政再建は出来ない」で指摘しておられる。

26日、日本の財務省は日本の国債の外国人保有比率が2011年初めの6.5% がその後の欧州金融危機を経て安全資産として日本国債が買われ、年末には8.5% へ拡大した」と発表した。日本国債はほぼ100%日本人が保有しているから安心だと、ギリシャが外国人保有が過半数を占めているとの違いを指摘する専門家が多数を占めている。

先のCNBCの記事に戻す。「円の崩壊は中国、韓国に大きなインパクトを与える。」と繰り返したあとで「金融バブルはゆっくりと進むが、突然ぽんとはじける。日銀がことし2月、65兆円の日銀国債購入、5.5兆円貸出増を決めた。これは日本のGDPの15% に相当する。米FRB,ECBの国債購入にほぼ匹敵する巨額である。ただ、ドルは年初来10%上昇したが、これは米国経済の緩やかな改善を反映したドル買い・円売りだった。しかし、2月の日銀の発表は、日本国債利回り急騰の引き金に十分なるだろう。」と明快だった。

一方、27日、NY証券取引所では、前日の大幅高の反動もあり売り買い交錯の中NYダウは前日比43ドル安、13,197ドルで取引を終了した。28日朝7時25分配信のCNBCAsiaPcific電子版は「バ―ナンキ発言受けてのラリーのあと一呼吸した」とこの日の相場の地合いをひとことで説明していた。3月の米消費者信頼感指数が2月と横ばいの70.2ながらも予測を下回った。住宅価格シラ―指数が下落したことが響いたと解説していた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「寄りつきはしっかりだったが、米消費者信頼感指数を見て、もみ合いになり、引けにかけて反落した。為替市場では小幅円安が進んだ。30,31日開催のEU財務相会議で、救済規模が現行の5,000億ユーロが7,500億ユーロへの拡大が審議される。セーフティーネット拡大がどこまで拡大されるか注目される。」などと解説していた。

27日、NY外国為替市場で、1ドル=83.12~17円、1ユーロ=110.70~73円で取引された。NY原油【WTI】先物相場は、ほぼ横ばいのバレル30セント高、107.33ドル、NY金先物相場は、トロイオンス70セント安、1,684.80ドルで取引された。金相場については,先のCNBC Asia Pacific電子版によれば、2011年にピークを付けたと解説していた。

今朝の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、ヨーロッパ経済、欧州金融危機の行方を特集していた。NHKロンドン支局の斎藤隆氏は「欧州金融危機払しょくには数年かかるだろう。ポルトガル、スペインが控えている。」などと話していた。27日のスペインTVEは「スペイン各省庁は今年度予算をそれぞれ15%削減した」などと伝えていた。経済成長を伴っての財政赤字削減は至難のわざであろう。

日本の総理は核安全保障サミットに「遅刻」して「早退」したと、一部日本のメディアが珍しく揶揄していた。日本のトップが悪いのではない。選んだのは一人一人の日本の国民である。50数ケ国の首脳が貴重な時間を割いてソウルに集まった。真っ先に駆けつけ、最後まで残ってホストに付き合うのが主催国、隣家韓国へのせめてもの礼儀だろう。世界が日本を益々軽視することだけは確かである。(了)

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バ―ナンキ米FRB議長発言好感、NYダウ160ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-27 11:35:23 | 経済学
日本人にとっては「空気を読む」ことが大事である。今の利益を手放さない。どちらとも決められない。だから止まっている。卑近な例でいえば、難しいことは、アメリカ人に決めてもらう。」などと、歴史学者、大澤真幸氏が、3月26日夜放送の朝日二ユースタ―に出演して話しておられた。大澤氏の話の中で「ノン・アルコールと言われると安心して飲む。何杯も飲めばアルコールが蓄積していく。英語では核兵器も原発もNuclearと、同じ言葉で表現する。原子力を動力とするという意味で、本来同じものである。にもかかわらず原発と呼び変えて日本人は安心している。」と言うくだりが一番、面白かった。

「ワールドWaveMorning」を見ることから一日が始まる。韓国KBSが26日からソウルで開かれた核安全サミット関連のニュース、中でも、アメリカ、ロシア、中国首脳などとイ・ヨンバク韓国大統領獏会談の様子を、「北」による「人工衛星」打ち上げに絡めて詳しく紹介していた。胡錦涛主席は「北」に「ロケット打ち上げは北東アジアに深刻な影響を与える。止めた方がいい。」と繰り返し伝えた。一方、オバマ米大統領との会談では「北」をに余り圧力かけないようけん制した、と紹介した。一方、オバマ米大統領は、「ロケット打ち上げには見返りはない」と言いながら「アメリカは敵意を抱いていない」と語った。他方、「北」は「欧米社会は恥さらしの外交を行っている」と国営放送を通じて激しく非難したと紹介していた。どの場面にも日本の首脳の姿はなかった。当然である。野田首相は消費税問題での内輪もめで、ソウルには26日夜に到着した。日本とはそういう国である。

「北」は予定通りロケットを打ち上げるのだろうか。上記KBSの放送を聞いている限り「北」の打ち上げは予定通り行われると見ていることが言葉の端々で感じられた。NHKソウル支局の佐藤文隆氏は「韓国は今回で2回目となる核安全サミットをソウルで開催出来た。各国に話し合いの場を段取りしたことにも意義を感じている。今回、53ケ国が参加した。関係各国の中では、必ずしも利害は一致していない。」と解説していた。

「北」は予定通り打ち上げるかどうかについて、26日夜放送の「ワ―ルドWaveToday」に出演した外交安保研究院、ユン・ドンミン教授は「北朝鮮が打ち上げを強行すれば、国連決議違反になる。国連で議論がはじまるだろう。」と述べていた。「北」が打ち上げを中止するかどうかについては「そう簡単にはいかないでしょう」と語っていた。26日、父親、キム・デジュン主席死去後100日目にあたり、追悼式が盛大に行われたと紹介していた。キム・ジョンウン氏は祖父、キム・イルソン生誕100周年を祝って予定通り打ち上げすることによって自らの足場をより強固に出来るとの筋書きに従い動いている。

ドイツZDFは、「現在、世界には2500トンの核爆弾を製造できる材料が存在している。その内、約1500トン分が高濃縮ウランである。約500トンがプルトニウムを原料とする。核安全サミットでは、テロリストに原料が渡らぬようにするにはどうするか決めることが重要だ。」と問題提起していた。

他方、週明け26日のNY証券取引所は、米FRBバ―ナンキ議長発言を好感、NYダウは、先週末比160ドル高、13,241ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、呉田真二氏は「バ―ナンキ議長が、失業率をさらに下げることが必要だと追加の金融緩和を示唆した。他の米景気指標は景気の下振れ懸念を示したにもかかわらず、NYダウは終日高値圏を維持した。NY外国為替市場は、金融緩和を示唆したバ―ナンキ発言を受けてドル弱含みではじまった。ところが株急反発を受けて、ドル買い戻しの展開に変わり、対ドル、対ユーロともに、円が売られた。米FRBメンバーの中で利上げ時期を巡り意見が分かれている。」などと解説していた。

26日、NY外国為替市場で、1ドル=82.84~88円,1ユーロ=110.67~70円で取引された。NY原油【WTI】先物相場は、横ばいのバレル16セント高,107.03ドル、NY金先物相場はトロイオンス23.20ドル高、1,685.50ドルで取引された。

為替の見通しは神のみぞ知る世界である。その中で、面白いなと思った記事を見つけた。26日付けのWSJ紙電子版にアナリスト、Hogan氏の見解として「米FRB政策から見て、ドルの先行きは弱い。1937,38年の米大恐慌の際、早めの引き締めに転じた結果、景気回復をかえって遅らせた教訓をバ―ナンキは学んだ。ブル【強気】はいる。しかし、遠くにはまだベア【弱気】の姿が見える。パニックになった時にのみドルを買う。」と述べたと紹介していた。バ―ナンキ米FRB議長のハーバード大卒論は米大恐慌論であることはつとに知られている。

社会学者、大澤真幸氏の話に戻る。欧米人の考え方にキリスト教的終末論が歴史観の根底にある。日本にはそれがない。消費税論議でもTTP問題、原発問題、沖縄問題、防衛問題などなどあるゆるケースに,「誰かが決めてくれる」という考えからがなかなか抜け出せないでいると話しておられた。

67年前,日本は【原爆】(原子爆弾)の洗礼を受けた。昨年、3月11日、東日本大震災では、【原発】事故という厳しい洗礼を受けた。それでも日本人の認識は基本的に変わらない。語弊があるかもしれないが、余命いくばくもない年寄りはいい。この先30年、いや50年、100年生きていく子供、若者が自分自身の問題として物事を捉える生き方を、家庭でも学校でも日々心掛けて欲しいと、願うばかりである。(了)

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昨日の臨床実践塾と4月22日と5月27日に行う『七星要穴演算表』

2012-03-26 18:40:28 | 診断即治療と虹彩学
1月2月3月と、脊柱側弯症の3回連続講習を行ないました。
連続3回の受講者方々には、認定証の授与を行ないました。

ありがとうございました。
そしてお疲れさまでした。

また講習の途中で、『人体惑星試論奥義書』の韓国版翻訳にご尽力くださった方々に、出版を記念して、張教授から『人体惑星試論奥義書』の韓国版が1冊ずつ贈呈された。


現在、七星論での「要穴表」(七星要穴演算表)を作成しています。
これは4月22日の「まとめ講習会」と、5月27日に解説を行う予定です。

これはかなりのすぐれものです。

七星要穴演算表は、七星鍼法での診断・演算・治療に使うもので、七星要穴演算表を治療院内に張り付けておくと、診断点や治療点も書き入れてあるので、診断と治療に困らないようになっています。
縦の列には、配当を並べ、横の列には七星を並べてあります。
配当がかなり多いので、途中までの表ですが、概要は以下のようになっています。





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JR神戸線・車内風景(スケッチ&コメント)

2012-03-26 09:58:16 | スケッチ


JR神戸線・車内風景

江嵜企画代表・Ken



京都からの帰り、京阪電車、祇園四条駅乗車、京橋駅でJR
東西線に乗り換え、たまたまやって来た電車が明石行き
普通電車だった。尼崎駅で新快速か快速に乗り換える予定の
当てが外れた。なぜか?人身事故で新快速が予定より50分
遅れ、とのアナウンスである。

ほとけさんにはそれぞれご事情があるのだろうが、年度末に
なるとこの手の遅れが目立つようになる。「明石までは
この電車が早く着きます」との車内放送があった。

そうなれば最寄駅、住吉まで20分ある。腰を落ち着けて
スケッチが出来るではないか。車内風景を描くのは久しぶりだった。

目の前の乗客のほとんどがスマートフォンらしきものを
手にして、自分一人の世界に没入しているではないか。今が
チャンスと、いつも手許に忍ばせているケッチブックを取り
だして右から順番に描き始めた。

右端のお兄さんは、自分の前の男がなにやら取り出して
手を動かしたことに気付いたのであろう、彼からの鋭い
視線を感じた。こういう時は深入りはまずい。左へ左へ
移動しながら進む。なんとか描き込んでいって仕上げた。

この日は大阪日本橋で日本画教室があった。教室の仲間と
食事を済ませた後、あわただしく京都「南座」へ向かった。
図らずも頂戴した観覧券で、お目当ては中村吉右衛門さん
演ずる「平家女護島 俊寛」である。

インターネットHPで、「俊寛」を演じた中村吉右衛門さんは
「なんといっても難しいのは俊寛の「出」と話しておられる。
幕が上がる。俊寛が下手の岩陰から出て来る。「足もよろよろで、
出た瞬間に置かれている状況全てを現わさなければならない。
可哀そう、哀れだなと思って、いただければありがたい。」と。

「一人残されるのは死を意味する。都へ向かう船は、俊寛に
とっては生への可能性です。それがどんどん遠ざかる。自分が
望んだことでも、心は揺れる。必死の思いで岩場を登り、船を
見送ります。実父には、俊寛は最後は石みたいに、何もない
“無”になることと教わりました。」と結んでおられる。

歌舞伎に造詣が深い友達と「俊寛」を満喫した。(了)


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筑前琵琶&語り(スケッチ&コメント)

2012-03-25 08:45:26 | スケッチ


筑前琵琶&語り

江嵜企画代表・Ken



上原まりさんの筑前琵琶を鑑賞すす機会があり、会場の大阪市中央
区にある山本能楽堂で、友達と現地待ち合わせで楽しみにして出か
けた。

上原まりさんは神戸出身で親しみも感じていた。機会があれば、
聞いてみたいと思っていたが、ご本人の演奏を生で聞くのは、今回
はじめてだった。「祇園精舎」にはじまり、「祇王」「奈良炎上」
「入道死去」「壇ノ浦」を、お馴染のくだりを、能舞台かぶりつき
で、上原まりさんの語りを交えながら、この日のイベント第2部での
演奏を堪能した。

第1部は、「トークとミニ講演」で、上原まりさんと朧谷寿、同志
社女子大名誉教授との対談と朧教授による「平清盛と平家物語」の
講演を楽しんだ。上原まりさんは、宝塚歌劇「ベルサイユのバラ」
でマリ―アントワネットを演じたことでも知られるが、筑前琵琶
旭会総師範、二世柴田旭道の一人娘さんであるから、本来、琵琶
奏者として生まれて来られた。宝塚は寄り道をされたということ
が、この日の対談で初めて納得した。

平清盛が好きなんです。さぞかしいけ面の好男子だったに違いな
い。だからもてたのではないか、と清盛ファンの上原さんは、
話された。平家物語はおそらく平清盛を快く思わない作者が書き
残したのであろうと、朧教授のコメントも面白かった。

「一の谷」、「屋島」そして「壇ノ浦」で平家は命綱を断たれる。
しかし、味方だった水軍に寝返りを受けていなければ、平家は
滅びていなかったのではないか、それが残念でならない、と語る
姿が印象的だった。

第1部での会場の様子をスケッチした。上原まりさんの演奏を
文庫本「平家物語」を手許に置いて聞いておられた紳士の姿も
あった。山本能楽堂を訪れるのもはじめてだった。椅子席も
舞台サイドに設けられていたが、そもそもの能舞台は、桟敷に
座って客は能をたのしんだのではないか。上原まりさんも
マイクを通さす演奏を聞いていただけてわたしも嬉しい、
と話された。

大河ドラマ「平清盛」は、兵庫県知事が場面が汚いとクレー
ムを付けた。朧先生の解説によれば、事実に基づいて制作されて
いないそうだ。肝心要の神戸の人間が「清盛」に燃えていない
ところが一番気になる。

神戸には清盛ゆかりの場所が、神戸地下鉄、大倉山駅下車、
六甲の山裾、当時の大和田の泊を見降ろす場所に、今も
多く残っている。まず、神戸在住の人間が平清盛ゆかりの
場所を尋ねることから始めることが先かもしれない。

何事も「隗よりはじめよ」と、言うではないか。
「事を起こすには、自分自身から着手せよの意」と
広辞苑にあった。(了)

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震災克服し、お孫さんがお祖父さんの後を継がれた:泉正宗後日談(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-24 12:40:59 | 経済学
「泉正宗・泉家は、17年前の阪神・淡路大震災で蔵が焼け、大被害を受けられた。泉家の長女の嫁ぎ先の香川「金陵」の娘さんが成人、お祖父さんのあとを継いで酒造りを再開された。泉家は資産もあり絶対に倒産する会社ではありません。泉家の名誉のためにも念のため。」と「経済学」の愛読者のお一人から昨日早速メールをいただいた。

神戸は、灘の生一本の名で全国的に知られる酒の本場である。先の震災では、酒蔵が激震地に集中していたことから泉正宗に限らず多くの酒蔵が倒壊、甚大な被害が出た。震災後の幾多の困難を乗り切って今日ある。その意味でも東日本大震災で被災された方々への思いも強いのであろう。昨年の東北震災直後から、震災を経験し、思いを同じにされる地元の酒屋さんが、チャリティ―などを通じて東北の被災地応援を続けておられる。

チャリティ―といえば、23日、朝7時のNHKニュースの中で、震災復興支援の絵画オークションが東京高島屋で始まり、日本画家、森田りえ子さんがインダビューに出ておられたそうだ。当の森田りえ子画伯は、先月、中東オマーンで開かれた個展で喝さいを浴びた。日本酒は日本伝統の産業なら、日本画も日本伝統の最たる芸術である。日本酒も日本画も日本古来の文化である。泉家のお孫さんが泉正宗を受け継がれた話に改めて元気をもらった次第である。

話は飛ぶ。23日のNY証券取引所では、「2月の米新築住宅販売高は予想を下回り、始め失望売りが出たが、原油先物相場が上昇、つれて資源関連銘柄がリードしてNYダウは、前日比34ドル高、13,080ドルで取引を終えた」と「ワールドWavMorning」(経済情報)で出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、長谷川誠氏は解説していた。NY外国為替市場では、1ドル=82.31~38円、1ユーロ=109.27~33円で取引された。NY原油【WTI】先物相場は、バレル1.52ドル高、106.87ドル、NY金相場はトロイオンス20ドル高、1,662.30ドルで取引された。

この日の原油相場反発は、イラン原油の生産が日量250万バレルの生産能力が現在同210万バレルに減少、23日IEAが23日、2月のイラン原油は30万バレル減産と発表したことが材料にされた。イランの原油生産が落ちた分サウジアラビアが増産、現在、サウジの生産は生産能力限度と言われる日量1,000万バレルに達したと見られると23日付けのWSJ紙電子版が書いていた。

この先米国経済は緩やかながらも回復に向かう。夏場シーズン入りでガソリン需要は確実に増える。ガソリン相場がここ1週間で10% 急騰、ガロン4ドルを一時超えた。米共和党大統領指名争いでロムニー候補は、ガソリン高騰はオバマの失政だとオバマたたきの格好の材料に原油高騰を利用し始めたと外電は伝えている。

その他「ワ―ルドWaveMorning」では、フランスF2とドイツZDFが、共に先のフランス、ツ―ル-ズ銃乱射事件の顛末を詳しく伝え、なぜ、犯人を生きたまま拘束できなかったのか、なぜ、情報機関が犯人をマークしておきながら犯行に至ったのか、犯人の兄や家族に現在捜査が拡大されている。警察の対応が厳しく非難されているなどと紹介していた。フランスでは、今回の事件は大統領選挙を目前に控えて連日あたかも選挙の争点のように扱われているとF2が伝えていた。

中国CCTVが26,27日に韓国で開かれる核安全サミットについて時間を割いて報道、共同声明でどのように落とし込めるかであるが、問題はそれがどれだけ実現出来るかだろう。本来、核の安全を話し合う会合であるが、今回は、フクシマと先の韓国原発での電源喪失問題もあり、原発の安全対策についても議論がかわされる見込みだと解説していた。

今朝の放送ではトルコ国営テレビも核安全サミットとを取り上げ、エルドアン首相が出席する。その際、オバマ米大統領との会談が予定されていることが最大のテーマであるが、帰路、イランに立ち寄りイラン、アフマドメジャド大統領との会談も予定していると紹介していた。当然、トルコの隣国シリアとの問題、イラン問題、テロ対策含めオバマ大統領との会談でのテーマになると思われる。

ロシアRTRは、メドベージェフ大統領が元米参謀本部長、ジョーンズ氏との対談で、ヨーロッパミサイル防衛システムはロシアに対抗するものではないと文章化されない限りロシアは信用できないと語る場面を写していた。文章化されていても67年前、日本との日ソ不可侵条約を当時のソ連は破って満州を侵攻し、多数の日本人が命をなくした。

日本では核の脅威という言葉だけが飛び交っている。その最たるものが、いつもながらであるが、国会審議である。頭の上から爆弾が落ちてきた経験を持つ人が日本でも次々鬼籍に移られる。先日、67年前の悲惨極まりない米軍の東京大空襲の際の写真がNHKの番組で紹介されていた。震災も同じである。しかし神戸の震災も早や風化しようとしている。

その中でお祖父さんの遺志を継いで泉正宗再興にかけるお孫さんにエ―ルを送りたい。(了)

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「80歳から5ケ年計画!!」意気軒昂の老紳士語る、22日開催、「こうべ灘の酒祭り」会場で

2012-03-23 12:06:26 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


『こうべ灘の酒祭り試飲会イベント』が,22日夕方から、阪神御影駅北、商業施設前広場でたまたま開かれており、飛び入り参加することが出来幸いだった。お馴染の清酒「福寿」、「剣菱」のあと、広場に用意されたテーブルで席を同じくした客人の一人に薦められた泉正宗「仙介」純米吟醸を試飲した。初めて口にしたお酒だったが、これは売れるなと、直観した。

同じテーブルの別の客人とのノミ・ニュケ―ションが楽しかった。午後から2~3軒はしごして当の会場にやって来た、結構酔いも回っていたのであろう、今年80歳を迎えて残り人生5ケ年計画を立てたというさる老人との対話が面白かった。いま清盛で神戸は盛り上がっている。「なぜ平家は源氏に負けたのか。源氏は質実剛健だったからだ。平家は油断したから負けた。これからの日本は、質実剛健でないと生き残れないぞ。」と意気軒昂だった。

先の「仙介」を薦めた客人が、泉正宗は一度潰れた会社だ。孫の代で再興した。機会があれば、なせ再興出来たのか聞きたかったが、お連れのご婦人客と盛り上がっていたので退散した。今回の試飲会はあしなが育英会義捐金支援と謳っていた。11の酒造会社が参加、併せて37銘柄を用意していた。義捐金のせいだろう、例年300円が500円になっていた。スルメとオカキ計2袋のつまみつき、お神酒を3杯いただいて、しかも初対面の皆さんとの談笑おまけもつきだから、文句は言えまい。

23日朝、いつも通り「ワールドWaveMorning」で一日が始まる。フランスF2,ドイツZDFが共に先日起こったフランス、ツールーズでの銃乱射事件の容疑者が、自宅ベランダから脱出しようとする時、フランス警察特殊部隊と銃撃戦になり死亡した経緯を映像を交えて詳しく報道していた。ドイツZDFは今回の事件を契機に、ドイツ国内にますます高まるドイツ極右勢力取り締まり強化を求める動きに対してドイツ内務相はそのようなことは一切考えていないと否定したと紹介していた。

中国CCTVは胡錦涛国家主席が台湾独立反対派グループ代表との会合の様子を紹介「台湾海峡をはさんだ両岸は一致団結し平和的発展に向けて全力を上げよう」と呼びかける様子を写していた。一方、22日付けのCNBC電子版で、重慶スキャンダルで失脚した薄煕来関連で重慶で不穏な事態に発展しつつある。ツイッタ―書き込みなど防ぐため中国政府は厳重な報道監視体制に入ったと紹介していた。

近着「ニューズウイーク誌」日本版は「逆切れで共産党の分裂が始まる?、温家宝、「口撃」で重慶トップが突然解任、共産党指導部の路線対立は中国を不安定化させるのかと、馬岡義博記者が書いていた。ただ、馬岡記者は「今回の解任劇は大事件である。しかし、共産党の強権支配が大きく揺らぐことはないだろう。」と記事を結んでいた。中国経済減速が伝えられる中、中国の政治体制が不安定化することの方が、日本にとってもリスクであろう。

一方、23日のNY証券取引所では、薄商いの中、NYダウは全面安の展開となり、前日比78ドル安、13,046ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」、米ブルームバーグニュースに出演した証券会社、KenPolcari氏は「3月末まで上げたり下げたりが続く。4月入りすれば企業決算発表が始まることから、上げに転じるだろう」と話していた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券マ―ケッツアメリカ、長谷川誠氏は「世界経済減速懸念が出た。欧州株の値下がりもあり、NYダウは3日間続落した。米失業保険申請軒数が予想を下回ったが、好材料は無視された。日本の2月の貿易黒字がサプライズとなった。ドル売り・円買い、ユーロ売り・円買いの流れに変わった。この日はNY原油(WTI)がバレル105.35ドルまで下げたがガソリン相場がガロン4ドル目前まで高騰している。今後ドライブシーズンインで米個人消費に影響する。」などと解説していた。NY外国為替市場で、1ドル=82.61~64円、1ユーロ=109.02~09円で取引された。

23日朝7時27分配信のCNBC Asia Pacific電子版に「Why a slowdown in China could help the US economy.(中国経済減速が、なぜ米経済を助けるのか?)」の記事が面白かった。中国経済の8%が7.5%へ低下は景気後退ではなくクールダウンに過ぎない。原油はじめ商品相場急騰にブレーキをかけそれがアメリカ経済を助ける、という論調だった。22日のCNBC電子版で「中国減速に惑わされるな、その他のアセアン経済は元気だ。」という論調もあった。楽観が過ぎるのはよくないが、中国減速と聞くと特に日本人は、国民性によるのであろうが、今すぐにでも中国経済が崩壊するかのような雰囲気になる人が多い。

「80歳からの5ケ年計画!!」60代はまだいいが、70代に入ると、さすがにきついと自ら進んで老け込む人が結構多い。人間の寿命はお天道さんが決めてくださる。前かがみにならないで今日も元気で頑張りたい。(了)

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