ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

米国の質屋さん、今年貸し出し額33%増加(学校で教えてくれない経済学)

2008-12-31 10:28:26 | 経済学
 年の瀬にふさわしい話題かどうかは別として、「キャデラックに乗って質屋へ」というタイトルで最近の米国質屋事情について今朝のWSJ紙が紹介していた。
 質屋の記事がWSJ紙に載るのは極めてめずらしい。いまなぜアメリカで質屋なのか。全米質屋連合会によるとアメリカで質屋を利用する客の平均年収は29,000ドル(約261万円)である。ところがここ数ヶ月の特徴として、ミドルからアッパーミドル層の利用客が増えた。
 株で大損した。銀行がお金を貸してくれなくなった。突然解雇された。様々な事情が背景にあるという。特に失業率の高い地域や差し押さえ住宅が多い地域では、質屋さんは大忙しであると記事は紹介している。
 米メイン州で質屋を開業しているリック・ラチヤペルさんは、貸し出し額が今年は去年から33%増えた。ビバリーヒルズのある店は昨年より40%以上増えた。土地柄か、毛皮、ダイヤモンドその他アクセサリーなどの質草が多いと話している。
タイトルに使われたケースはフイラデルフィアの話である。店の表にキャデラックをとめて回りを警戒するように一人の客が店に入ってきた。聞けば今年はじめレイオフされ、今は空港で飛行機の清掃業務をしている29歳の青年で収入は前の職場の半分になったという。
住宅ローンの返済が迫りどうしても2,500ドル(約22万5000円)要るので質屋に来た。質草にモヴァド(Movado)というブランドのダイヤつきの時計を差し出した。ローレックスのように名が通っていないからと店主に断られ意気消沈して店を出ていった。
日本では、質屋は鎌倉時代に生まれ700年の歴史がある。庶民金融としても親しまれてきたが最近では消費者金融が増えた影響もあり質屋を利用する客も減った。ただ、東京質屋連合会のHPによれば、東京には現在500軒の質屋さんがあると知り驚いた次第である。
当の質屋組合のHPによれば、質草には、金・金地金製品、時計、宝石、ブランドバッグ・小物、電化製品、パソコン、カメラなどが一般的である。着物、衣類、金券、株券類などを扱う店もあると出ていた。
WSJ紙記事は小売店を経営しているあるご婦人がローンの頭金に6000ドル(約54万円)必要になったので1.9カラットのダイヤモンドを質草に持って来た。ある客は2カラットのカルチエの腕時計である。子供の学校の制服代に使うという。ローンを利用せずに質屋を利用する女性が最近は多い。米国では値下がりの激しいパソコンの扱いは減ったという。
米国で今年になって初めて質屋を利用した人が昨年より10%増えた。一方、預けた品物を出しに来た客は逆に10%減った。期限内に出しに来なければ「流質」扱いとなる。
日本でも、お金は必要だが大事な品物は手離したくないと思う人は質屋を利用する。3ヶ月を過ぎて利子を払えなければ原則として権利は預け主から質屋に移動する。俗にいうこれが「流れ」である。面白いことに、質流れ品セールが日本でも人気が出ているようだ。
話は飛ぶ。NY株式市場で、12月30日、NYダウは、10月の米国10大都市の住宅価格が19%値下がりし、12月の消費者信頼感指数は、11月の44.7から38.0へ低下と悪材料にもかかわらず、薄商いの中、前日比184ドル上昇、8,668ドルで取引を終了した。
米国は未曾有の金融危機に直面している。米質屋事情は何を教えているのだろうか。(了)

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ガザ空爆材料にNY原油40ドル、ドル安進む(学校で教えてくれない経済学)

2008-12-30 11:12:03 | 経済学
 パレスチナ自治区のガザに対するイスラエルの攻撃が3日目を迎え、エスカレートしてきた。今朝のWSJ紙は、中東における緊張の高まりを材料に、NY原油(WTI)先物相場が前日比バレル2.31ドル上げ40.02ドルで取引されたと報じた。
 2006年イスラエル内で起ったイスラエル・ヒズボラ紛争を引き金にOPECとイラン間の軋轢を生み、石油相場がバレル78ドルまで急騰した。
 原油相場が7月に史上最高値のバレル147ドルまで上げたそもそものきっかけは、中国の原油大量買いである。ただ石油専門家のPaul Ting氏は、「2009年の中国の石油需要は、過去最低の伸び率の年2~3%程度まで下落する」と指摘したとWSJ紙は紹介している。
 石油相場がここ一年、急ピッチで上げた背景の一つにユーロが対ドルで急騰した事実が指摘される。石油相場はドル建てのためドル相場が下がると上がり易い。ヘッジファンドがドル安を材料に使って、原油はじめその他の商品相場を入れ上げした経緯がある。
NY外国為替市場で、12月29日、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.4281ドルまで下げた。米FRBは事実上ゼロ金利体勢に入り、加えて金融の量的緩和政策に踏み切った。「強いドルは国益」と米国が口にしなくなった。米国はドル安を容認したのかもしれない。
今朝のWSJ紙は、「ひとつ面白い話がある」と前置きして、米FRBバーナンキ議長は、2002年の演説で、「33年34年におけるドル安とマネーサプライ急増により米国のデフレは急速に姿を消した」と語っていたではないかと、結構本気で古証文を紹介していた。
バーナンキ議長は「大恐慌」をテーマに、ハーバード大学の卒業論文をまとめた。「大恐慌」の二の舞だけは避けたいとこころに決めていてもおかしくない。ドル安容認が真実味を帯びてきたゆえんである。日本はアメリカの意に逆らって円売り介入を強行できないだろう。
リーダーの資質を一つ挙げろと言えば方向を決める能力に長けていることだと思う。西も東も分からないようなリーダーをいただくと国も企業も不幸である。相場の世界では特に方向感覚が求められる。米国がドル安の方向で決めているとなると投機資金がつけこむだろう。
その象徴が金相場である。NY金先物市場で、12月29日、前日比オンス8.60ドル値上がりし875ドルで取引された。原油も金もドル建てである。ドルが値下がりするとなれば投機資金が金市場へ流れる。「有事の金」でガザ地区空爆もこれ幸いと材料にされた。
昨日、年賀状を書きながら、たまたまテレビ東京の番組を見ていたら、商品相場ならこの方と言われる丸紅の柴田氏が出ていた。「一時的に商品相場は落ち着いているが、資源は有限である。相場は必ず持ち直す。中でも金相場は値上がりするだろう」と指摘しておられた。
世界の中央銀行の外貨保有で金が一番多い国は米国で77%を占める。日本は2%、中国は0.9%といずれも極端に少ない。金の代わりに、米国債を中国は1兆9000億ドル、日本も1兆ドル保有している。ドル相場が下がれば日本の財産は確実に目減りしていく。
News Week(08年12.24号)に面白いマンガが載っていた。左から「ウオール街」、「米政府」、「ヨーロッパ」、「アジア」各人が鼻歌を歌いながらポケットに突っ込んでいき、最後5番目の男(日本)に全損を負担させようとしている。世界は今回の金融危機でも日本にババをつかまそうとねらっている。この事実に目覚めないと日本は丸裸にされるだろう。(了)

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ルーブル下げ止まらずプーチン窮地、自国通貨上昇を悲しむ日本は珍種(学校で教えてくれない経済学)

2008-12-28 00:17:48 | 経済学
 ロシア通貨ルーブルが下げ止まらず3年ぶりの安値をつけて対ユーロで最安値を更新したと今朝のWSJ紙に出ていた。米ドル55%ユーロ45%で構成されるバスケット基準に対して34.3で取引されたが、対ドルで8月以降20%の値下がりとなる。
 WSJ紙によれば、エコノミストはルーブルはなお15~20%割高と見ている。なぜルーブルが下げ止まらないのか。ロシア財政の屋台骨を支えている原油相場の急落と世界景気後退でロシアから海外資産が逃げ出しているからだと解説している。
 NY原油(WTI)先物相場は、クリスマス休暇開けの12月26日、UAE(アラブ首長国連邦)がアジア向けの原油輸出を2月以降15%カットするとのニュースを受けて反発、前日比6.7%高いバレル37.71ドルで取引を終了した。30ドル割れは絶対避けたいのであろう。
 ルーブルは原油相場はじめ国際相場の鏡である。プーチン首相は原油相場急騰という棚からボタモチで政治基盤を強固にした。ロシアは天然ガスで世界最大の生産国である。先日ガス版OPECを結成した。原油安でプーチンが窮地に立たされている象徴的出来事だった。
 BRICs(ブリックス)とはブラジル、ロシア、インド、中国の英語の国名の頭文字である。ここ数年、期待の星としてもてはやされてきていた。ロシアもその中のひとつで日本でもロシアで営業基盤拡大をもくろんでいた企業も多い。それがルーブル暴落で頓挫した。
経営トップが、為替ごときはと、軽視していたと思いたくない。しかし、利益2兆円出したあのトヨタが赤字転落するという。為替相場が思わぬ展開を見せたからである。たかが為替されど為替。たかがルーブルされどルーブル。ルーブルの動きにも目配りが必要だろう。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」で英国BBCニュースを見たが、開店と同時にわれ先にバーゲン売り場に殺到する様子を写していた。ところが例年にない大胆な値引きをしているが売り上げは昨年より減った。来年はさらに景気は悪化するから小売は深刻と伝えていた。
米国abcニュースは、米国の小売は例年より早くバーゲンを始めた。ところが例年より5~8%売り上げが減った店が多い。英国同様これまでにない値引きを敢行した。利益を出すどころかいかに損を食いとめるかだとある商店主のインタビューを紹介していた。
今年のクリスマスセールの特徴は値引き幅が大きいことだ。例えば通常値段が1000ドルのパソコンが300ドルである。宝石の値段が34%値引きと出ていた。高額商品の売れ行きが悪い。住宅価格の値下がりと株安のダブルパンチで所得の高い人のサイフも湿っている。
一方、12月26日のNY株式市場は、薄商いの中、クリスマス休暇前と比べ47ドル値上り、8,515ドルで取引を終了した。GM関連の投資会社GMACが金融支援を受けられることが決まり、GM株が13%上げたことがNYダウ上昇を助けたとWSJ紙は解説した。
WSJ紙は、米国の住宅ローン金利が、平均値で一年前の年6.17%から今週5.14%へ下がったと報じた。日本人から見ればまだ5.14%かと思うが、米国の消費者から見れば1%金利が下がったことの意義は極めて大きいと住宅関連業者は一様に1% 下げを評価している。
自国通貨ルーブル下落でプーチン首相は政権基盤を揺さぶられている。自国通貨、日本円が上昇している。自国通貨の価値上昇を悲しむ日本は珍種の動物である。強い通貨は日本の国益だと日本の首相は国民になぜ訴えないのか。天与のチャンスを逃がしてなるまい。(了)

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東京株式市場、年初限定、 不景気の株高予測して越年か(学校で教えてくれない経済学)

2008-12-26 18:20:05 | 経済学
 2008年も残り数日となった。今年の経済問題を振りかえってみて何か一つ挙げろといわれれば、9月15日のリーマンブラザーズ破綻であろう。リーマン破綻を契機にNY株式、商品市場がなだれを打って暴落した。
 「学校で教えてくれない経済学」と「スケッチ&コメント」を十数年来お世話になっている鍼灸の先生のHPに2004年10月から投稿を始めて、昨日時点で『経済学』が878回、『スケッチ』が599回になる。自分ながらよく続けられた思う次第である。
昨日、愛読者の一人のSさんから電話があり、さる大学で『学校で教えてくれない経済学』を学生に読ませている大学の先生がおられることをはじめて知った。複数の知人、友人に転送している。それをまた「転送」している方もあり『転送読者』も増えているようだ。
ご主人に送っているつもりだったが、「うちの家内が楽しみにしており、続けて送って欲しい」と先日、念押しが入ったひともおられる。ただ、全く返事のない方もおられる。毎日のように送られて来るので『迷惑メール』のポストに入れておられる方も当然いるだろう。
先日、博多へ講演に行く機会があり、立ち話だったが、証券会社の方から、「今年はプロが間違えました。個人の方は証券会社のカウンターへ現金持参で株を買って帰るひとが増えています」ということだった。その方は『転送読者』のお一人であることが後で分かった。
26日はNYはじめ欧米がクリスマス休暇で株式市場も取引がない。東京株式市場の様子をテレビで見ていると薄商いながら、小じっかりした動きをしていた。来年前半は不景気の株高という場面ありと見て資金に余裕のある個人がこれという銘柄を拾っているのだろう。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」で英国BBCがカンタベリー大僧正が「キリストの救いは物質的なものではない。ひとは自分のことばかり考えてはいけない」とミサの中で、不況真っ只中でもあり、金融システム崩壊を厳しい言葉で非難していたと紹介していた。
米国の景気は、オバマ新大統領の大規模経済対策への期待感が先行している。楽観できない。それでも米国は英国よりはまだましなようだ。英国の住宅バブル崩壊は深刻で、英国の住宅価格はまだ10%以上下落する。英国中央銀行はゼロ金利に向けて動きそうだ。
来年は為替市場に目配りがより必要な年になりそうだ。特に英ポンドの投売り、ユーロ相場一段安も視野に入れておいた方が精神衛生上いいかもしれない。米FRBが青天井でドル札を印刷している。1ドル=50円、60円を予測する向きもあるから油断ならない。
原油、為替、金利を3点セットで一貫してトレースしている。金利では、日本の専売特許の「ゼロ金利」に米国が先日仲間入りした。次は英国だろう。EUも景気が一段と悪化すれば、ECB(欧州中央銀行)トレシ総裁も追加利下げを迫られる可能性が高い。
最後に控えしは原油である。一昨日NY市場でWTI先物相場がバレル35ドルをつけた。30ドル割れはさすが無いと思われる。いいところまで来たのではないか。記録的な安値であることは間違いなく国民に還元するべきだろう。ただ、資源は有限だから安心できない。
26日朝刊に東京電力が来年5月から標準家庭で1000円料金引き下げもと出ていた。発電電力量の構成は原子力30%、液化天然ガス26%、石炭25% ,水力9%,石油他9%である。資源安と円高の恩恵を受ける典型的ケースである。せめてものお年玉にして欲しい。(了)

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クリスマス悲喜こもごも、NYダウ48ドル高、NY原油35ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-12-25 11:47:52 | 経済学
 NHK・BS「おはよう世界」を見ていると、それでも断片的な二ュースに過ぎないのであろうが、結構勉強になることが多い。
 今朝の番組ではクリスマスの話題が目立った。そのなかでは、ドイツ・ゼットレーフ放送局は、クリスマスミサで司祭が「豊かさ以外にも目を向けよう。企業トップは好き勝手にやっている。慎むように。」と呼びかけた。ミサにも金融不況の影響が出ていると紹介した。
 ドイツテレビは、ドイツは6,800人の兵士がアフガン、コソボなど外国に軍隊を派遣している。アフガン駐留の兵士にクリスマスプレゼントが兵士の名前入りで届いた。「タリバンにはクリスマスはないので緊張している」との兵士の声を紹介していた。
 クリスマス関連のニュースではフランスのアンテンドゥーは、「エルサレムに今年は、外国人観光客が戻ってきた。」とクリスマスを祝う街中の賑わいを紹介したあと、「ガザ地区はイスラエルのミサイル攻撃でクリスマスどころでない」と対照的な様子を放映していた。
 不景気の話では英国BBCが、CD専門店ザヴィー(ZaVVI)が114店舗を閉鎖、3,500人解雇を決めた。系列納入業者の破産で連鎖倒産した。「消費者の財布のヒモは固い。来年3月に賃貸料支払いの期限が来る。次はどこか?」とロンドン市民の不安を紹介していた。
 今朝のブルームバーグニュースに日野自動車社長が登場して、「トヨタの受託生産をしておりトヨタ次第で先が読めない。為替が予想以上の速さで動いた。手の打ちようがなかった。」と話していた。為替はエコノミストの墓場と言われるが、今回は経営トップの墓場だ。
 ブルムバーグに出演した草野豊巳氏は「ヘッジファンドはクリスマス休暇でおとなしくしているが週明けから年初にかけて、1兆5000億ドルのバランスを次々解約してくるだろう。日本株はPERからみてまだ下げ余地が十分ある」と警告していた。
 今朝のWSJ紙は「Stocks Gain as Oil Slides(原油下げ、株上がる)」という珍しいタイトルをつけて、NYダウが前日比48ドル反発、8,468ドルで取引を終了したと伝えた。NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレル3.63ドル下げ35.35ドルで取引を終了した。
足元の米国の景況感はよくない。先週末の新規失業保険申請件数は3万件増え58万6000件に達した。失業率は6.5%と1982年来で最も高い。控目に見てこの先9%台まで上がるとの見方が多い。仕事がなくなる不安は当然の結果として消費者のサイフのヒモを締める。
その一方で、11月のインフレ率は0.6%落ちた。結果、11月の可処分所得はインフレ調整後1%アップした。米国の貯蓄率が10月の2.4%から11月2.8%へ増加した。米国のGDPの7割は個人消費である。原油が下がればガソリンも下がる。個人消費に余裕が生まれる。
モルガンスタンレーのエコノミストは、第4四半期のGDPは予測の6.4% 下落に対して5.9% 下落に止まったと指摘した。11月の耐久財受注高は1%減に止まった。投資家が悪材料のなかに明るさを見つけようとしている。それがNYダウ反発の要因の一つだと書いた。
日本では頭の上から爆弾も降ってこない。アフガンへの出兵もない。輸出企業の不振ばかりをマスコミも取り上げる。日本でも原油、ガソリンが下がり、冬場を迎えて灯油が値下がりしている。マイナス面ばかり取り上げて不平不満を煽ってもプラスは生まれてこない。
日本は他の世界の人々と比べていかに恵まれているか。感謝の気持ちがなさ過ぎる。(了)

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弱材料嫌気、NYダウ100ドル安、NY原油38ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-12-24 09:31:06 | 経済学
 12月23日のNYダウは、前日比100ドル下げて8,419ドルで取引を終了した。米政府による自動車救済策の中身が不透明なことと11月の米住宅統計で新規、中古ともに販売減、価格下落、さらに米GDP7~9月期確定値が前年同期比0.5%減がマイナスに影響した。
 その他のニュースとして、ガス輸出国フォーラムが発足、カタールのドーハに事務局を置き、天然ガス版OPEC結成に向けて具体的第一歩を踏み出したことが注目される。日本の発電電力量の26%は液化天然ガスに依存しており日本としても無視できない動きである。
 今朝のブルームバークニュースで、三国陽夫氏がインタービューに登場し、「日本は100兆円の米国債を保有しているが、権利放棄すべきである。このままマーケットに任せていると、円相場は対ドルで50円、60円もありうる」と話していた。
 ただ、目先の動きでは、今朝のNY外国為替市場では、ドルは対ユーロでは売られ、1ユーロ=1.3944ドルで取り引きされたが、対円ではドルが買い戻され、1ドル=90.90円で取引された。大きな流れはドル売りと見られる。三国氏の1ドル=50円説は無視できない。
 NY原油(WTI)先物相場は、世界での最大マーケット米国の石油在庫が需要減から増加を続けるとの思惑から売られ、バレル38.95ドルで取り引きされた。中国の11月輸入が減少したとのニュースも売り材料に使われたとブルームバーグニュースは解説していた。
 一昨日発表された財務省貿易統計では、原油輸入単価はリッター当たりCIF45円である。NY原油相場の下げが加速したのは11月以降であるから、この先、12月原油の輸入単価は、為替相場がその後進んだことからもさらに値下がりが予測される。
 その他の商品相場では、金相場はドル買戻しで、オンス840ドルへ値下がりした。ただ、他の商品は高値から3割、4割落ちたが、金は高値の1013ドルの8割台を維持している。プラチナ、銅も小幅値下がりした。穀物では大豆がブッシエル905ドルまで戻してきた。
今朝のWSJ紙は、11月の米住宅販売が新規、中古ともに大幅に減少したことを詳しく報じている。中古の年ベースで8.6%減、449万戸、前年同月比では10.6%減少した。住宅価格が戸当たり181,00ドル(ドル90円換算:1,629万円)、13.2%値下がりした。
値下がりの原因は在庫増である。11月度の売れ残り戸数は420万戸で0.1%増加した。在庫月数は10月度の10.3ヶ月から11月度11.2ヶ月へ増加した。
米商務省は、11月の新築住宅販売は戸建て住宅で2.9%減、40.7万戸と発表した。10月は5.2%減の41.9万戸だった。11月の売り物件は37.4万戸で11.5ヶ月分の在庫である。10月は40.2万戸、11.8ヶ月だった。新築住宅価格は、戸当たり22万ドル(約1,980万円)で前年同月比11.5%値下がりした。
アメリカはクリスマス休暇を控えてNY株式市場も明日は午前中のみクリスマスは休日である。今年はサンタクロースの出前も1/5に減ったと伝えられる。庶民の節約ムードはむしろこれから現実味を帯びてくるだろう。一年最大の稼ぎ時のクリスマス商戦も全く盛り上がらないと伝えられる。
借金してでも米国は世界の商品を買い続けてくれた。その米国がブレーキを踏んだ。自分で物事を考えず、人任せしていては生きて行けないことを子供達に教えておきたい。(了)

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喫茶店談義では、マスコミは悪者にされやすい?(学校で教えてくれない経済学)

2008-12-23 19:35:24 | 経済学
 12月23日は天皇誕生日である。近くの喫茶店で、客の一人が国旗の話を始めた。朝6時半からのラジオ体操の帰りに立ち寄った二人連れのご婦人のひとりである。マスターが口を挟んだ。震災前までは店先に国旗を出していた。さる筋と誤解されたので怖くなって引っ込めた。せめてお正月には国旗を出したいと言い出しべいの客人が話をつないだ。
国歌斉唱のとき外国の選手は胸に手をあて敬意を表す姿を常に目にする。日本の選手は極めて稀だとあとから店に入ってきた近くの商店主のNさんが話に入ってきた。君が代が戦争のイメージと重なり、国旗を掲げ,国歌を口にすることはタブーだと戦後の教育で刷り込まれた影響だろうと筆者が話に割り込んだ。
犬好きのご婦人が入ってきた。遅れて古代史研究家のTさんが隣に座ってワンちゃんはいかに利口かと始めた話が聞くとはなしに聞こえてきた。Tさんは将棋素人5段である。3連敗の後4連勝して5年連続で竜王を手にした渡辺竜王の話に話題を変えた。
Tさんから、昨日、五島列島に隠れキリシタンが多数住んでいた話を聞いた。写真集を持参して丁寧に解説してくれた。先日、筆者が長崎の大浦天主堂を訪れた話をしたとき、たまたま隠れキリシタンの話に飛び、それでわざわざ写真集を持ってきたのだという。
Tさんは古代史を勤め人時代から趣味として研究している。日本で天皇が誕生したのは7世紀以降だというのが氏の持論である。天智天皇も天武天皇も朝鮮の人で平安遷都された桓武天皇の母上は朝鮮の人だということも彼が教えてくれた。
韓国の大統領が昭和天皇に是非お里帰りいただきたいとメッセージを代々送っている。日本政府は無視している。天皇家自身は自発的には動けない。Tさんによればそんなことを認めればさる筋が許さないからだろうと話していた。
商店主のNさんが、「埋蔵金とはなんですかな」と急に筆者に話を振ってきた。独立行政法人には多くの無駄が隠されている。東洋大学経済学部教授で「さらば財務省」というベストセラーを出された高橋洋一氏が天下に公言した言葉である。いま話題の「定額給付金」2兆円も埋蔵金から出されることになっている。
Nさんは「いまの不況、何時まで続きますねん?」と聞いてきた。請売だがと前置きして「今朝のCNNテレビを見ていると、来年10月から上向きになると解説していた」と紹介した。「トヨタの赤字1500億円発表で、マスコミはまるで国が潰れるような話と騒いでいるが、トヨタはムダを整理するまたとないチャンスと思っているはずだ」と付け加えた。
マスコミにたてつくつもりはないが、トヨタが一転して赤字決算になると発表した最大の理由は為替レートの見通しをトヨタが見誤ったからだと思う。1ドル=110円が1ドル=90円も見込み違いだが、1ユーロ=160円が1ユーロ=125円への修正を余儀なくされたことがトヨタを痛撃した。ドルとユーロ安(円高)がこの先共に進むだろうとNさんに答えた。
財務省は11月の貿易統計で輸出が前年同月比27%減少、輸入も14%減少したと発表した。11月度の為替は1ドル=97.97円(昨年11月1ドル=113.73円)で16.1%円高である。
円高は輸出企業を痛撃した。一方、円高は輸入代金を大幅に減らす。円高の恩恵を受ける原油、石炭、天然ガスを大量に輸入している。マスコミはプラス面も指摘して欲しい。(了)

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米信用収縮進む、サンタクロースの「出前」昨年の1/5(学校で教えてくれない経済学)

2008-12-22 08:42:39 | 経済学
 今朝のWSJ紙は、米国で起っているクレジットクランチ(信用収縮)の現状を報告している。過去の履歴は参考にされない。銀行の融資スタンスが一段と厳しくなった。
 住宅ローン。クレジットを受けるためには、まずFair Isaac Corp社が開発したFICO基準クリアが前提だ。FICO基準には300~850まである。住宅ローンのケースは600台以上とされている。住宅価格の値下がりが激しい地域では頭金の額が最大20%多くなる。
 ホームエクイティローン。住宅価格の80%までローンが可能である。住宅バブルがはじける前に家をローンで買った人が多いためそれほど大きな問題がでていない。ただ、マイアミ、ラスベガス、フエニックスなど住宅価格の値下がりが大きい地域の条件は厳しい。
 自動車ローン。車の売れ行きが落ちているため、ディーラーがいま一番厳しい。少しでも金利の安い銀行を探している。客は車の値段の10%の頭金を最低要求される。自動車メーカーはメルセデス,レクサス、BMWクラス以外の車種のリースを減らしている。
 クレジットカード。FICO資格が720以上に限り10,000ドル(88万円)の融資を受けられる。数ヶ月前はFICOは680だった。下限金利も数ヶ月前は10.99% だった。現在は11.36%である。多くの銀行が設けている勧誘のためのゼロ金利期間を1年以内に短縮した。
 学生ローン。奨学金や研究助成金の資格を持っている学生が第一優先、次に連邦政府資格合格者、一般学生は最後となっている。一般学生ローンの場合は保証人が居なければローンは受けられない。通っている学校も審査の対象とされる。学位の有無も審査に考慮される。
 米FRBは短期の政策金利を「ゼロから0.25%」へ先週引き下げた。それに伴い住宅ローン金利を6.5%台から5%台へ引き下げられ、クレジットカード金利も4.5%台から3.75%台へ引き下げるとされていたが、銀行は脇を緩めていないと今朝のWSJ紙は伝えている。
 先日米ABCテレビを見ていたら、サンタクロースの「出前」の件数が去年の1/5に減ったと放送していた。ブロードウエー界隈のレストランで店じまいしたところが増えた。デパートでも「おとり置き」の客が増えた。クルージング料金が半額以下になった。
 原油相場が先週末バレル33ドル台まで値下がりしてガソリンの卸値段はガロン1ドルを割った。店頭値段でガロン4ドルが1.70ドルを割った。原油相場は30ドルまで値下りでOPECは追加減産するが、石油メジャーも新規の油田開発を見送るところが増えてきた。
 GM救済にホワイトハウスも動き出したと伝えられるが、あくまで年越し用のつなぎ融資である。日本メーカー並に給料を下げない限り、融資を継続して受けられる保証はない。
 米住宅価格はなお下げ続けている。現在6.5%の米失業率が2009年には10%まで上昇すると見るエコノミストは多い。年末にかけて住宅関連の経済指標や雇用統計が発表されるがデータ次第でNYダウが値下がりする可能性が高い。ドル安が静かに進んでいる。
 原油が33ドル台まで値下がりして、予算の80%を石油収入に依存しているイランでは現政権が窮地に立たされていると昨日のWSJ紙に出ていた。ロシアも似たようなものだ。
 日本は平和である。原油が高値の1/4,LPGも1/3まで値下がりした。ガソリンはリッター100円に近づいたが、円高とLPG値下がりの恩恵を受けるガス代は来年値上げされる。電気代も下げる話を聞かない。国民一人一人が目覚めないと政治家も本気にならない。(了)

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大阪留学生音楽祭

2008-12-21 18:36:21 | 情報や案内及び雑談
アメリカから関西大学へ留学しているTrink Crwfordさんによる「独唱」。




ラオスから大阪大学、大阪産業大学、大阪工業大学、神戸大学、明石工業高等専門学校等への留学生による「楽器演奏&民族舞踊」。




インドネシアから白鳳女子短期大学への留学生による舞踏。




中国から大阪日本語教育センターへの留学生による二胡演奏で、曲目は「賽馬」(サイマーと読み、日本で言う競馬の模様を曲にしたもので、非常に有名な曲です)。
この曲は、劉鋒先生も大の得意で、私たちの引越し祝いに演奏してくれた曲でもあり、思いで深い曲だ。




アメリカから関西大学へ留学している学生に日本人が加わり、フラダンス「KU ULU WEHI O KE KAI」。
フラダンスは世界でも有名な舞踏なので、フラダンスが始まると、あちらこちらから指笛や歓声があがっていた。
そう言えば、梅田の紀伊国屋の前で、婦人会のような方々がフラダンスを踊っているのを見たことがあるが、やっぱり本場のハワイで見たのが一番良かったような気がする。
東洋人が鍼をするのに違和感はないが、欧米人が鍼をすると聞くと、何となく違和感があるのは、やはり文化に対する「刷り込み」があるのだろうか。




続いてピアノ演奏を、韓国、イギリス、中国と続いて行なわれた。




第二部 

中国から大阪大学への留学生による民族舞踏「天山からの娘」。
中国らしい派手な衣装で、天女のように舞う姿は、タイトルにマッチしていた。




モンゴルから神戸大学への留学生による民族楽器弾き語り「マンドラカンの賛歌」(モンゴル皇帝に捧げる賛歌だそうです)
ホーミーという喉歌と呼ばれる歌唱法は、一人の人の声なのに、二人の声に聞こえ、幻想的な音が流れ、神秘的なムードになり、不思議な気持ちになる。




韓国から大阪経済法科大学への留学生による韓国民族舞踏「ドラジ」
この舞踏はかなり有名で、私は何度か見たことがあるので感じたのですが、易しいようでかなり難しい踊りのようだ。




アメリカから大阪大学への留学生で、尺八演奏「産安」。
その楽器のために作られた曲のことを本曲といい、この産安は古くから伝わる尺八の曲で「尺八古典本曲」と呼ばれているそうです。
「産安」には虚無僧が得た布施米を尺八の中を通してから炊き、産婦に与えて曲を吹いて聴かせると安産まちがいなしとか、産夜つまりお産の夜に安産祈願のために吹く曲だという言い伝えがあります。原曲は新潟地方に伝わったといわれていわれ、最も旋律的で技巧的な曲の一つといわれる。

やっぱり欧米人が鍼をしたり尺八を吹いたりカンフーをしたりすると、何となく違和感があるのですが、こんな方がスティーブン・セガールさんのように、帰国してから有名な俳優さんのようになるのかな、と考えたら、将来が楽しみになってくる。
アメリカからの留学生も静かに聴いているように思えたが、もしかしたら馴染みがないので、どうしたらいいのかわからなかったかもしれない。(^○^)




マレーシアから、大阪大学、和歌山大学、神戸大学、京都工芸繊維大学、京都造形芸術大学等々へ留学してきた方々による民族舞踊「SABAH」
これは初めて見たので、あまり意味がわからなかった。勿論説明もあったのだが・・・、忘れた。(゜゜)(。。)ペコッ




招待演奏で、中国琵琶奏者の閻杰(エンキ)さんが4曲ほど演奏してくれた。
後の座席でしたし、「留学生音楽会」なので、まさか閻杰さんが出てくるとは思わず、「まるで閻杰さんのような弾き方だ、これだと閻杰さんと互角の演奏だな」と、迫力ある演奏や仕草に驚いたが、曲目の途中で、閻杰さんがおしゃべりをしたので、やっとわかった。
閻杰さんはよく知っているので、楽屋まで行こうかとも思ったが、4曲も弾くので私の時間がギリギリになってしまい、そのまま帰ることにした。




まーしかし閻杰さんはますますおしゃべりが上手になり、今よりもっと人の話を聞かなくなりそうだ、と思わざるを得なかった。^-^;

その後に私を招待してくれた留学生が出演することになっていたのですが、その日は6時にお客さんと待ち合わせがあり、会場を後にした。

ゴメーン!

でも楽しかったー。\(^O^)/


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狩猟民族は助かる見込みがなければわが子でも親は見捨てる(学校で教えてくれない経済学)

2008-12-19 21:18:43 | 経済学
 NY原油(WTI)相場は、12月18日、バレル36ドルへ値下がりした。OPECが大幅減産を決めた後の値下がりだから、事態の深刻さを原油相場が象徴的に教えてくれる。
 WSJ紙によれば、OPECは10月から日量150万バレルの減産を取り決めたが、蓋を開けてみたら91.5万バレルと大きく未達であったことが分かった。非OPECロシアがどの程度の減産まで踏み込めるか。ロシアの動向が原油相場の先行きに大きく影響を与えそうだ。
 JPモルガンは、12月18日、2009年の原油相場見通しを、バレル60ドルから43ドルへ下方修正した。ところがその舌の根も乾かぬ内にバレル36ドルである。多くのアナリストは一時的にはバレル30ドルまでの値下がりを予測していると今朝のWSJ紙に出ていた。
 WSJ紙によれば、原油が命綱のロシアでは、原油急落を受けて、経済活動に急ブレーキがかかり、それが雇用不安を招き、モスクワから遠く離れた一部地域ではストライキが起っていると伝えている。
一国の通貨は国力のバロメーターである。世界の常識では、自国通貨が上がれば歓迎する。下がれば悲しむ。日本は自国通貨が上がる円高を悲しむ。その価値が下がる円安を喜ぶ。動物の世界で言えば珍種である。円相場は年明け以降、ドル80円を目指す可能性が高い。
ロシアの通貨は、ドル55%ユーロ45%で構成されたバスケット相場をベースに決められる。7月には1ドル=23ルーブル台だった。現在、28ルーブル前後まで20%近く減価している。ルーブルの値下がりは、原油相場の値下がりカーブとぴたり重なる。
WSJ紙によると、クレムリンはクライシス(危機)という言葉を使うことを以前からメディアに禁止していたという。年初にロシアの2008年の成長率は8%と発表していた。そのロシアが、原油急落で、11月に入り、ロシア財政は赤字に転落したと公表した。
給料遅配を理由に、ウラル、東シベリアで働く労働者がストライキを始めた。80年代と90年代と2度原油相場が急落した。その都度社会不安が起った。ゴルバチョフとエリツインが失脚した。原油急落を一番怖れているのは誰か。プーチンであるとWSJ紙は書いた。
話は変わる。米国の住宅事情に若干の変化が出できたという。19日のNHK・BSで米国ABCテレビが、米FRBが事実上のゼロ金利時代に突入したことで米国の住宅ローン金利が6.25%から5.06%へ下がった。今が家の買い時だと叫ぶ不動産業者の映像を流していた。米国ではクレデットカードの金利もFRBの利下げを受けて4.5%から3.75%まで下がった。
同じABCニュースで「お取りおき(Layaway)」が今回の不況でアメリカ人の間で急激に増えている映像を流していた。値札が1000ドルなら例えば3割の300ドルと手数料を払い買いたい品を確保してもらう。欲しいが今は買えないから店に「取りおき」してもらう。
「お取りおき」は30年代の大恐慌のときに始まった。70年代、80年年代の不況期にも顔を出した。「お取りおき」は米国の不況のシンボルだとテレビキャスターが解説していた。
米国もロシアも基本的には狩猟民族である。助かる見込みがなければたとえわが子でも親は見捨てる。米国が事実上ゼロ金利に踏み切った真の狙いはなにか。住宅は助かる見込みがある。自動車は助かる見込みなしとなれば、GMであれ群れを守るために見捨てられる。
原油急落と円高は国益だ。日本という群れ全体を救う諸策が待たれてならない。(了)

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