ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

凌霄花〈のうぜんか・のうぜんかずら)(スケッチ&コメント)

2008-08-30 07:44:56 | スケッチ


凌霄花〈のうぜんか・のうぜんかずら)

江嵜企画代表・Ken



 神戸住吉界隈を歩いていると花の外側が黄色で花の内側が橙色の派手な色の花が結構目に付く。
 通りがかりにたまたま住吉宮町のMさん宅の塀越しに顔を出していた凌霄花〈のうぜんか・のうぜんかずら)をスケッチさせていただいた。明日の朝でもハガキサイズにスケッチをプリントアウトして挨拶代わりに持参する予定にしている、
 スケッチをしている間でも花がぼとっ、ぼとっと道路に落ちる。一輪ごとの花の寿命はそれほど長くないのかもしれない。しかし、枝の先には第二陣、第三陣のつぼみが無数に控えている。木全体としては観賞用としても結構長持ちする花なのかもしれない。
 原産は中国である。ヤフーのブログで調べると、「霄」とは空を意味し、「空を凌ぐ花」という意味だと解説があった。蔓科の植物だから他の木に巻きついては伸び10メートルにもなると書いてあった。とにかく生命力の強い木であると書いてあった。花言葉は「名誉」である。何気なく見過ごしている花であるがあらためて調べてみると興味は尽きない。(了)

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中日vs阪神:甲子園ナイター風景(スケッチ&コメント)

2008-08-29 08:45:33 | スケッチ


中日vs阪神:甲子園ナイター風景

江嵜企画代表・Ken



 新聞販売店からのいただきもの入場券で久しぶりで甲子園ナイターを楽しんだ。天気予報では雨だったので合羽と傘、タオルを余分に詰め込んで雨覚悟で出かけた。
 阪神御影駅改札に着いたらなんと当日券売り切れと掲示が出ていた。タイガースはやる気だなとその時思った。やる気がないと中止になるときがある。そんなときは半額で甲子園弁当が食べられる。それを狙って買いに行くひとも結構多い。
 甲子園に着いたのは試合開始前20分だった。目的のレフト外野指定席は少し空席があったが内外野ともほぼ満員だった。あとで聞いたらこの日も43,500人の有料入場者があったという。阪神球団は特に今年はホクホクだろう。
 席に着くなりいつものようにスケッチを始めた。日没前の太陽がまぶしかった。遠景に六甲の山並みが見えた。今回の角度からのスケッチははじめてだった。レフトポールを右手にしてタイガースのベンチが正面に見えた。
 試合開始前のセレモニーで突然、大歓声である。スコアボードの大スクリーンにランディー・バースが写っているではないか。背番号44の馴染みのユニホームを着ての始球式だった。1985年のタイガース日本一にバースは貢献した。バース、掛布、岡田の甲子園三連発が懐かしく思い出される。景気づけに球団がバースを招待したのであろう。
 試合は1回裏に金本のタイムリーで1点とって幸先よいスタートを切った。ところが杉山がぴりっとしない。彼の性格なのだろう。闘志が表に出ない。彼の投球を球場で見ているといつもイライラする。守っている野手が気の毒でならない。3回、苦し紛れに投げた好球を中日の李に3ランを打たれた。その裏金本がライトスタンドに3ランを打ち返してくれたから勝てたようなものだ。6回にも杉山はウッヅにホームランを打たれ試合は振り出しに戻った。
 その直後にポツポツと雨が降り出した。今回は頂き物の券である。雨の被害を最小限にとどめようと思い切って球場を出た。帰宅後テレビをつけたらまだ7回だった。試合は縺れたがなんとか5-4でタイガースが勝った。
 好調巨人を甲子園に迎えて今日から3連戦である。苦いビールになるかうまいビールになるかは投手の出来次第だろう。
 昨晩の杉山のようなしまりのない投球をすると巨人にやられるだろう。昨日の試合も金本さんが打ってくれたから勝てたようなものだ。クライマックスシリーズで勝ってなんぼの世界である。
 バースの存在がなければ1985年のタイガース優勝もなかった。2位巨人と7ゲーム差をつけてもタイガースファンの心配の種は尽きない。(了)


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怖い結末!

2008-08-27 11:56:21 | Webニュースより
筋肉増強剤の怖い結末:副作用の画像(2)(WIRED VISION) - goo ニュース



画像は、21歳のアマチュア・ボディビルダーのもの。胸や背中にニキビが大量に発生したため、ドイツのデュッセルドルフにある診療所を訪れた。

彼はアナボリック・ステロイドを常用していた。ニキビはその副作用だ。ほかの副作用としては、精子の損傷や、睾丸の萎縮もあるが、それらも彼には表れていた。

医師達は患者にステロイドの摂取を禁止し、抗生物質を摂らせ始めた。2カ月後、ニキビはなくなった。

同時に筋肉もなくなった。恐ろしい傷跡が残った。そして医者は先週の『Lancet』でこう書いている。「これらは一生残る可能性がある」


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筋肉増強剤であるアナボリックステロイドは、日本での規制がゆるいようで、安価で容易に入手できるようだ。

しかし、アナボリックステロイドにはいくつもの種類があり、副作用もそれぞれによって違うのだが、中には「強壮剤やドリンク剤に配合されている場合もある」そうで、規制の弱い国に住む我々は注意が必要のようだ。
アナボリック・ステロイドは、生化学的変化を起こして副用が顕著に現れるので、医師の処方なしに使用することは悲惨な結果を生む可能性が高いようだ。

いずれにしても、治療目的以外で、一時的な欲望のために薬品を使うのは感心しない。

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NY原油115ドル、NYドル109円(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-26 10:07:54 | 経済学
 このところ原油相場の値下がりはきつい。東京商品取引所での8月25日の8月限りの原油相場はキロリッター78,050円で取引を終了した。高値が94,900円だったから18%近い値下りである。一部のアナリストなどは何処までも値下がりをするような話をしている。
 昨日テレビ東京の番組を見ていたら、さる石油専門家が、OECDが2009年世界の原油需要は世界景気の後退で1.1%減少すると発表したことを材料に使い、景気はこの先さらに鈍化するから石油の値段は下げ続けるだろうと解説していた。果たしてそうだろうか。
 昨年から今年にかけての原油相場の急騰にはドルの歯止めない値下がりが背景にあった。原油に限らず商品相場はドル建てで取引されるからドル先安の流れは即売りシグナルと受け止める。ドルを売るから下がる。ドルが下がるから原油を買う。まるで定規で測ったように原油相場は値上りした。
 ユーロは1ユーロ=1.2ドル台で発足した。一時1ユーロ=80セント台までドルは対ユーロで値上がりした。しかし、ここ4年間、ドルはほぼ一貫して下げ続け、1ユーロ=1.6ドル台まで下げた。
 ところが今年の7月前後からユーロ圏の景気の先行き警戒感を材料にドル買いユーロ売りの流れに転換した。原油相場はユーロ売りに合わせるようにバレル145ドルから112ドルまで値下がりした。物の値段は需給で決まるが今回はユーロ売りに見事に連動した。
 北京オリンピックが終われば中国の景気は冷え込み一段と世界景気は落ち込むとする見方をする人が結構多い。果たしてそうであろうか。今朝のWSJ紙を読んでいると中国が北京オリンピックが終わり、一斉に銅の生産を再開するから銅相場は急反発すると出ていた。
 中国で銅の需要が増えるというのは深刻な電力不足が背景にあると今朝のWSJ紙は指摘している。北京ではオリンピックで騒いでいるが新疆ウイグル地区では多くの住民はテレビも見られないといわれる。中国での深刻な電力不足は高水準の原油輸入を促進する。
 銅相場は7月トン8,940ドルの高値から7,120ドルまで急落した。同じ期間原油相場も145ドルから112ドルまで急落した。資金の流れが商品から外国為替市場や株式債券市場へ流れた。ところが、米国で金融不安収まらず株債券から商品へ再び還流し始めた。
 相場の世界は水鳥の生態と似ている。餌場と見れば飛んでくる。餌や水が切れるとなると断りなく飛び去る。日本人に相場嫌いな人が多い。相場は節操がないから嫌いだという。好き嫌いで物事が進むなら苦労しない。相場に限らず日本人の思うように事は単純ではない。
 NY原油先物市場で、10月物WTI相場が先週末比52セント上げ115.11ドルで取引された。カリブ海沖で発生した熱帯低気圧がメキシコ湾岸へ上陸する懸念とOPECが9月9日の会合で減産を討議するとの思惑を材料しているとWSJ紙は紹介している。
 今年はハリケーン・カトリーナ襲来3周年記念だそうだ。カトリーナ襲来で40ドル台だった原油相場は一気に70ドルへ急騰、米国の原油市場は大混乱に陥った記憶も生々しい。
 災害は忘れたころにやってくる。サッチャー元英首相認知症報道は厳しいが、何人にも老いは訪れることを教えてくれた。9月1日は防災の日である。日本人は活断層の上に住んでいることと石油を米国に絶たれて日本は戦争を始めたことだけは忘れないで戴きたい。〈了〉

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母校同窓会風景・ノボテル甲子園(スケッチ&コメント)

2008-08-25 09:59:29 | スケッチ


母校同窓会風景・ノボテル甲子園

江嵜企画代表・Ken



 第20回母校同窓会総会がノボテル甲子園で開催され約300名が参加した。司会はNHK「ニューステラス関西」で活躍中の真下貴アナウンサーが務めた。
 第1部は検事総長樋渡利秋氏の講演、第2部は元母校体育の教官でカントリーウエスタンではプロ級の腕前の持ち主の静先生の演奏があり総会を盛り上げた。
 樋渡氏は、東京高等検察庁検事長などを経て平成20年7月1日に検事総長に就任された。話題の「裁判員制度」が日本でも来年5月発足することから実にタイムリーな講演となった。
 大のタイガースファンだということもご披露があった。日本でも「裁判員制度」が来年はじまる。勿論最後は裁判所が決定するが、もし自分が裁判員に選ばれたら「そのひとがいないと仕事が成功しない」ケースを除き断れない。当然ジョークであるが、「今年の今岡は断れんでしょうな」と分かり易く解説された。
 第1部の樋渡氏の講演会風景を講師のご面相がよく見える位置からスケッチした。検事総長と聞くとどうしてもこわもての先入観で見ていた。しかし現実は違った。最後まで柔和な笑みを絶やさず質問者にも横柄な態度は一切見せなかった。法曹界というどちらかといえば素人目には迂遠な世界について、努めて分かり易く話そうとされる氏の誠実さがにじみ出ていた。
 講演は中学時代の白い風呂敷を持って夙川堤を通った思い出からはじまった。8月8日90歳でなくなられた中学担任で国語の先生だった村上千秋先生の授業の思い出を懐かしく紹介された。
 余談ながら村上千秋先生はご子息が芥川賞作家の村上春樹さんである。村上先生の教え子さんに是非というご家族のご意向で、9月7日、「お別れ会」が京都で開かれる。
 学校の思い出を話せと同窓会事務局から頼まれてきたが、せっかくの機会だからと前置きして裁判の話に入られた。話は約1時間で終わったが質疑応答の中身が濃く、同窓会でないとおそらく聞くことができないだろう貴重な話も沢山聞け幸いだった。
 裁判の話の枕に使われた「振り込み詐欺」の話は面白かった。関西と関東をくらべると関西は振り込み詐欺にひっかかる人は少ない。ところが「還付金詐欺」といものがあり、「間違いなく返すから」と言われて詐欺にかかる人は関西に多いというエピソードは実に面白かった。
 「裁判員制度」は来年5月に始まる。G8で裁判員制度がないのは日本だけだそうだ。日本にも戦前一時期「裁判員制度」があったこともはじめて知った。モンテスキューが「裁判権力はプロに任すべきでない」と語ったという話も初耳だった。
 日本以外の国の人には国民の視点がまずある。日本人にはそれが基本的に欠落していると常々思う。モンテスキューの言葉にもその当たりが端的に出ていると大いに納得した。その点でも世界から見れば日本と言う国はご機嫌な国なのかもしれない。
 「守秘義務」の話も当然出た。そのあたりになるとさすがの検事総長も微妙な言い回しになった。現実問題として対応はむつかしいのだろう。試行錯誤を経ながら「国民の視点」という日本人の苦手科目を克服しながら実績を積み上げていかざるを得ないのかもしれない。
 会場風景のスケッチに真下アナのサインを戴いけたのはラッキーだった。収穫の多い母校同窓会だった。(了)


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関西ユダヤ教会礼拝風景(スケッチ&コメント)

2008-08-25 07:31:19 | スケッチ


関西ユダヤ教会礼拝風景

江嵜企画代表・Ken


 8月22日の夕方7時から関西ユダヤ教会(078-221-7236) での金曜礼拝があり礼拝の後、礼拝にこられた方と一緒にユダヤ料理を経験できると聞いて楽しみにして出かけた。
 平たく言えば神父さんだが、ユダヤ教ではRabbi(ヘブライ語でレバイと発音する)のロバート・ストラウスバーグさんのご好意で珍しい体験が出来た。
 礼拝の前にスケッチはOKかと確かめたら問題なしということだったので着くなりスケッチをはじめた。祭礼は1時間以上続いた。最後に祭壇の前でストラスバーグさんが聖書を読み上げるところを書き込んで仕上げた。
 スケッチの中の人物は不正確にも4~5人だが実際はシナゴーグ・ホールに20数名はいたように思う。礼拝のあと食堂に移ったが子供も含めて家族入れると50名近くの人と一緒に食事が出来た。
 ユダヤ料理は香辛料が効いていたことと基本的には質素だという印象を強く受けた。過酷な環境を数千年生き抜いてきたユダヤ民族の秘密が意外に簡素な食事にも現れているのかもしれない。
 ユダヤ人には博識家が多い。日々勉強を怠らない。好奇心が旺盛なことは一緒に食事をしていてもびんびん伝わってくる。ストラウスバーグさんに礼拝の前に10数分レクチャーをしていただいた。
 今回は「カレッヂ芦屋」主催のツアの仲間に通訳するよう校長の富田先生に頼まれていた。ヘブライ語はだめ、日本語もだめで英語になる。その英語でも、専門の繊維の話なら退役将校でも何とかなる。ところがユダヤの歴史あり聖書の話ありで、敵前逃亡することも出来ず正直往生した。
 キリスト教徒から見れば旧約聖書である。ユダヤ人には旧約聖書も新訳聖書もない。聖書はひとつである。4000年以上の歴史を持つ誇り高い民族である。「出エジプト記」が出てきた。「モーゼの十戒」も出た。スケッチにある正面祭壇の上に二つの石盤がはめ込まれている。十戒を左右に5つずつ分けて書いてあるのだと説明を受けた。ヘブライ語で書かれているから全く読めない。画面にあるボードはすべてヘブライ語である。ユダヤを知るにはヘブライ語を勉強しないと心底理解できないかもしれない。人生は酷なほど短い。
 彼は3歳のときに聖書の勉強をはじめたそうだ。小さいときからユダヤの歴史を繰り返し聞かされて大きくなったと話していた。ユダヤ人というと悪徳商人の権化のように言う人は多い。しかし学者、医者、芸術家加えてマスコミ関係の人が実に多い。
 なぜユダヤ人は勉強熱心なのか。勉強して力をつけていないと世界の中で生きていけないからだろうと思う。
 なぜ日本人は勉強しなくなったのか。勉強しなくても生きていけたからであろう。これからの時代は全てに人任せにして地力をつけていないと日本人は世界の中で生き残れないだろう。
 ユダヤ人は日本には2000人程度しか住んでいない。意外に少ない感じがした。世界では1500万おり、米国に5ないし600万、ロシアに2ないし300万いると話していた。
 ここで面白い話を聞いた。母親がユダヤ人でない子供はユダヤ人にカウントされない。父親がユダヤ人で母親がユダヤ人以外は結構多いと話していた。
 杉原千波さんの話は当然出た。彼にビザを発給してもらって命をいただいた恩義を忘れないという。彼らが最初に着いた日本が神戸港である。その後すぐに上海に向かったそうだ。そういう歴史をユダヤ人は子供の頃から教わるのであろう。
 和やかな雰囲気の中でユダヤの人たちと食事を共にすることが出来た。時間の経過を忘れていた。時計を見たら9時40分を回ろうとしていた。すばらしいご縁を戴いたストラウスバーグさんにひたすら感謝である。(了)

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米ソフトまさかの敗戦、米ソ関係悪化懸念でNY原油121ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-22 20:11:19 | 経済学
 今朝のWSJ紙は米女子ソフトボールチームが1-3で日本に金メダルを拒否されたあと、何をしていいかもわからず歩き回っていた。一方、日本のユキコ・ウエノが粘り強い投球で日本を勝利をもたらしたと北京発AP通信のトム・ウイザー記者のレポートを紹介していた。
 米選手のアドレア・デュランは外野フェンスによりかかったまま泣いていた。ルヴィエナ・アンはチャーターバスの中でひとり座っていた。ローラ・バウルガはボランタリーが差し出す写真に静かにサイインしていた。スタンシイ・ヌーヴマンとモニカ・アボットはどこにも連れて行かれたくないかのようにお互いハグしたまま動かなかった。
 印象的だったのは、少なくとも2016年までアメリカチームの姿を見られないが、むしろそれは金メダルをとることより良かったかもしれないと書いていた。2000年のシドニー大会以降負け知らずのアメリカのショックがいかに大きかったかを知らされた次第である。
 まさか負けるとはアメリカは思ってもいなかったのであろう。女子マラソンでは絶対野口だと見られていた。日本には優勝を十分狙える女子選手はゴロゴロいる。日本陸連は危機管理意識が乏しく補欠に十分な備えを怠ったと二宮清純さんは昨晩テレビで話しておられた。
 まさか自分が病気になると思ってもいなかったという人は結構多い。網膜はく離という病気がこの世に存在することさえ知らなかった筆者もその一人である。人間のからだは7歳までで決まるそうだが上野由岐子さんを母親がどんな食事で育てられたのか興味がある。
 自分の会社に限ってつぶれることはないと思い込んでいる方も意外に多い。なにごとも人任せにし耳障りな話を持ち込む人間を左遷する経営トップに持つ企業の社員は不幸である。「ソフトボールは小さな積み重ねが重要。アメリカはそれが出来ず日本はできた」と米監督は認めたと今朝の読売新聞に出ていた。アメリカは敗因を素直に認めるから救いがある。
 日本は日露戦争でタナボタ勝利した。新渡戸稲造の「武士道」を読んで日本人を尊敬していた初代ルーズベルトに助けられた話は有名だが、日本は資金的にも物量的にもアメリカのお蔭で戦争に勝った。地力で勝ったと妄信した庶民は許せるが、国を任されているリーダーが原油を丸ごと輸入していた米国相手に1941年に戦争を始める致命的なミスを犯した。
 原油相場が少し下がり始めると、「待望の石油暴落観測」という見出しで夕刊フジ(8月22日付け)が「1ドル=50ドルの可能性」と取り上げた。元ジェトロ理事で日本大学生物資源科学部の朽木昭文教授が「1バレル=147ドルは投機資金が要因で行きすぎだ。投機資金が市場から逃げ出せば、原油価格は暴落する」と明言したと紹介していた。
 NY原油先物市場で、WTI(テキサス産軽質油)は、アメリカとロシアの関係がグルジア紛争で悪化するとして、前日比バレル5.62ドル、4.9%値上りし121.18ドルで取引された。NY外国為替市場で、ドルが対ユーロで1ユーロ=1.4872ドル、1ドル=108.42円で取引されたことも原油相場押し上げに貢献した。金相場は一時844ドルまで反発した。
 『梵天丸かくありたい』のことばはNHK大河ドラマで幼少時の伊達政宗がたびたび口にしていた。太平洋戦争に限らずWishful thinkingがいかほど多くの人の身を危めてきたことか。北京オリンピックで日本女子ソフトボールチームが常勝アメリカになぜ勝てたのか。常勝女子マラソンで日本がなぜ負けたのか。たかがスポーツされどスポーツである。(了)

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桂文珍師匠

2008-08-21 09:15:37 | 情報や案内及び雑談


昨日、御呼ばれで酒心館の 「酒ばやし」 に行ったら、桂文珍師匠の落語会案内があった。
文珍師匠の落語は時事評論あり、心理的な恥部追求ありで、毎日の生活の中からでも、何でも笑いに変えてしまう。

あの頭の回転は並じゃない。
あの語りには訓練を重ねた非凡さがある。
一発芸でも受ける昨今ですが、師匠の落語を聞くと、日本の、いや関西の深みを味わうことができる。

笑いは文化。
笑わすは才能。
笑いの渦は、きょう、そして未来を明るくしてくれる。

酒心館の落語会は、定員が200名だけなので、予約が取れなかった方は、文珍師匠のCD「老婆の休日」でも聞かれるといい。

ただし、葬式へ参列される前には、絶対聞かないほうがいい。(^○^)

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米2公社株暴落もNYダウ68ドル高、原油114ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-21 08:30:32 | 経済学
 「人任せにしていないので自信があります」。今年6月に永谷園社長に就任した町田東さん(66)の話が昨日の読売新聞朝刊経済面に出ていた。
 今朝の新聞では、北京オリンピック女子ソフトボールで2試合318球を投げて日本チームの決勝戦進出の立役者の一人である上野由岐子投手(26)の「ソフトボールを目指す子たちにカッコいいところを見せたい」と常々話していたということばが印象に残った。
 人任せにして現場に一度も足を運ばない。理屈ばかりこねて自分は一切責任を取らない人が日本のいろいろなところで増えてきている。子供の鏡になるような人が身の回りでどんどん減ってきている。子供は親を見て育つというが子供の手本にならない大人が増えてきた。
 元プロ野球投手の鈴木啓示さんは現役時代「草魂」という言葉を座右の銘にしておられた。雑草は抜いても踏まれても次々生えてくる。雑草の生命力のすごさを目の当たりにしてご自分の気持ちを日々奮いたたせておられたようだ。雑草のたくましさを子供に教えて欲しい。
 今朝CNNテレビを見ているとファニーメイとフレディマックの株価が26%値下がりしたとなんども出ていた。米国が現在直面している問題は住宅問題と原油高騰である。その内の一つに住宅の値段が下がり続け、足を取られた2公社の株暴落が分かり易く教えている。
 同じメディアでもアメリカと日本と何処が違うか。日本は取り上げるときは朝から晩まで何処の局もどの新聞も同じテーマを取り上げる。取り上げないとなると一斉に姿を消す。一般企業でもよく似ている。ところが、家具業界で成功した株式会社バルス社長の高島郁夫さんが「私は同業がどうかということを考えませんでした」とセブン&アイホールディングの四季報最新号でのインタービューに答えている。日本企業では極めて稀なケースである。
 日本で最近取り上げられているグルジア〈英語ではジョージアと呼ぶ〉問題はソ連崩壊後グルジアが旧ソ連から分離独立後絶えず鍋の底でぐつぐつ煮え立っていた問題であると欧米の記者は書いている。南オセチアはグルジアという国の中に取り残されたトゲのような存在だという視点を欠いている限り日本人の記事を何回読んでも理解できない。
 日本人は実に忘れ易い国民である。忘れていいことと忘れてはいけないことがある。欧米人はしつこいから嫌いだという日本人は多い。第二次世界大戦で日本軍が同じミスを繰り返したのも日本人の性癖から来たように思えてならない。
 住宅問題同様に忘れてはならない問題に原油がある。NY原油先物市場でWTI相場がバレル45セント上げ114.98ドルで取引された。今朝のCNNテレビを見ていると住宅の値段はなお下げ続けているが原油相場は底を打ったというアナリストが画面に登場していた。銅、すず、アルミなどの相場が反発してきている。
 NY株式市場ではファニーメイとフレディマック株は大きく下げたがシティー、バンカメ株などその他主力の金融株が反発、つれてNYダウは68ドル高、11,417ドルで取引を終了した。高値から60%下げていた中国株が政府の刺激策期待から7%強反発も支援した。
 日本人には相場の話を嫌う人が多い。お金の話を持ち出すだけでいい顔をしない。そのくせ人任せにしてなけなしの退職金を反古にした人は後を絶たない。お金が汚いのではない。人のこころ根が汚いのである。万事人任せにしない子供を一人でも多く育てて欲しい。(了)

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米金融不安再燃、NYダウ130ドル安、原油114ドル、ドル109円(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-20 08:34:59 | 経済学
 調子のいいときには寄ってきて旗色が悪いなと思うといつのまにかいなくなる人をよく見かける。ご自身では何気なくやっておられるのであろう。そういうことが身についておられる方もいる。相場の話をすると日本人は嫌がる人が多い。しかし、相場の世界はこれとまるで生き写しであることが多い。
 NY原油先物相場が週明けの8月18日に一日でバレル3ドルも下げたが、NYダウ急落を引き金にドル相場がぐらつくと原油に資金が還流、火曜日の8月19日、バレル1.66ドル上げ、114.53ドルで取引を終了した。金相場のまわりにも人が集まってきた。トロイオンス15ドル近く戻して813 ドルで取引された。
 NY株式市場に冷や水を浴びせたのは例の米金融公社2社ファニーメイ〈-22%〉、フレディマック(-22%)の株価急落である。NYダウは火曜日の8月19日も130ドル下げ11,348ドルで取引された。この日の悪役は保険最大手のAIG株の6%下げが引き金だった。
 返済のメドのない借り手にお金を貸したことがサブプライムローン問題の発端である。上記米2公社が発行する債券は米政府に保証されていない。業績が悪化すると当然株が売られる。日本の金融機関も2公社の債券を大量に保有している。当然影響を受けるだろう。
 2公社は米住宅価格の値下がりで住宅融資がこげついた金融機関を助けていた。住宅の値段が上がることが前提でお金を貸した。相場の世界では、上がり始めるといつまでも上がると思う。逆に一端下がりはじめると何処までも下がり続ける恐怖感が先にたつ。売りが売りを呼ぶ。昨日今日の2公社やAIGの株価は住宅価格が上がる以外救済の道はないだろう。
 お金を借りるときは仏さんのような顔をして借りにくる。ところが一端利子をつけてお金を返すときになると助けてもらった恩義をまるで忘れて鬼のように豹変する姿も見てきた。それが人間というものの性だろうが、それを余りに露骨にやられるとうんざりだろう。
 羹に懲りて膾を吹くということわざがある。失敗に懲りて無益な心配をすることをいうが、米国の金融機関が貸し渋りを始めたと伝えられるが、日本にも景気の先行きに悲観的な空気が流れ始めて同じような動きが出てきたと新聞紙上でも伝えられる。
 米国の金融不安再燃は、為替の世界でも現れた。NY外国為替市場で、ドルが売られ、1ユーロ=1.4793ドル、1ドル=109.68円で取引された。7年間下げ続けたドルがここ数ヶ月落ち着いていた。それが株安、原油反発で投資家は足元が怪しくなってきたと見たようだ。
 今朝のWSJ紙によると、ユーロの対ドルでの反発は、ドイツの景況感指数のひとつであるZEW指数が7月のマイナス63.95がマイナスながら55.5へ改善したという情報が影響したと解説している。1ユーロ=1.60ドルが1.46ドルへのユーロ急落の反動かもしれない。
 原油反発もドルのこの日の値下がりが影響した。一端相場が上がりだすとハリケーンがフロリダに上陸して米テキサスの石油基地を襲うと材料に使う。これも相場の常套手段である。OPECが減産を考えているという記事も流す。相場とはそもそもそういう世界である。
 永谷園が11月からお好み焼用とホットケーキ用の粉を9~12%値上げすると新聞に出ていた。小麦の農水省売り渡し価格が10月から上がるからである。原油が一時的に下げたといって脇を緩めているとしっぺ返しを受けるだろう。たかが相場されど相場である。〈了〉

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