アメリカCNNテレビは、日本時間5時半から、WHOが、豚インフルエンザの危険度(Alert level)をパンデミック(大流行)(フェーズ6)のひとつ手前のフェーズ5へ引き上げることを決めたと記者会見で語るチャンWHO事務局長を映していた。
アメリカのテキサス州で1歳11月の女児が豚イフルエンザで死亡したことやH1N1型ウイルスがイギリス、スペインなどで新たな患者が報告され、世界27ケ国へ感染が広がりを見せてきたことが「危険度」を「4」(人から人への感染)から「5」(2ケ国以上で人から人への感染)に引き上げた理由である。
チャン事務局長は、「メキシコ、アメリカ、カナダが調査結果を公開してくれたことに感謝している」と質問する記者連に丁寧に受け答えする姿が印象的だった。騒ぎすぎることは慎むべきである。しかし、事実が隠さず公開されることが「大流行」を阻止することで一番大切であることを強く訴えたい気持ちが画面を通じて伝わった。
豚インフルエンザ関連では、NHK・BSは、国際線で帰国した乗客が、健康調査票をもらっていないとインタビューに答える映像を流し、一方、「検疫官が不足している。調査すれば、出国手続きが
大渋滞をきたし、大混乱する。」と税関当局は話していたと報道していた。
麻生総理は「豚インフルエンザは水際で阻止することが大切だ。周知徹底する。」と大見栄を切っていた。フランスでもドイツでも、スペインでも、豚インフルエンザの二ュ-スオンパレードであった。しかし、日本のように首相が大見栄を切っても、出先機関が尻抜けではどうにもならない。
経済関係では、NHK・BS「おはよう世界」は、ブルームバーグのニュースを最初に紹介している。この日は、豚インフルエンザを取り上げたあと、クライスラーの「破産法11条」適用は避けられない情勢にあること、その際、フィアットによるクライスラー買収を巡る駆け引きが紹介されていた。4月末の再建計画の申請期限が目前に迫っている。
4月27日、NYダウは、前日比168ドル高、8,185ドルで取引を終了した。ハイテク株指数ナスダックも上げ、38ポイント高、1,711だった。NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレル1.05ドル戻し、50.97ドルで取引を終了した。金先相場もオンス7ドル戻し899.80ドルで取引された。
NY外国為替市場は、ドルが買い戻され、つれてユーロも反発、1ドル=97.62ドル前後、1ユーロ=129.40円前後で取引された。2日前、ユーロは、対円で、一時、1ユーロ=124円台まで売られていた。水鳥が餌場を断りなく動きまわる姿を連想すれば極めて分かりやすい。
米商務省は、09年1~3月期の米GDP速報値で、マイナス6.1%と発表した。本来なら株式市場は悪材料として、株は売りである。ところが、この日は、取引開始直後から堅調だった。その裏には、個人消費が底堅く推移していることにマーケットは着目した。
同時に発表したFOMCの議事録のなかで、「景気悪化のスピードが鈍化している」という言葉を買い材料に使った。10年物国債が株高の影響で売られ、逆相関で動く利回りは、年3.107%まで急上昇したことも景気回復期待を素直に表した格好だ。米GDPの中身を見れば、個人消費が、前期の昨年10~12月がまマイナス4.2%だった。それが1~3月期はプラス2.2%である。
全体としては、依然として悪いが、在庫調整が確実に進んでいることが確認された。
「おはよう世界」では、ドイツテレビを紹介して、「ドイツ政府は、09年のドイツの経済成長率を1月発表したマイナス2.5%をマイナス6.1%へ下方修DP株式市場は9ケ月先を予見して動く。どちらかと言えば鳥の目に近い。鳥はなんでも知っているとまでは、言わないが、ここは、鳥の目に期待したい。
陰気は損気である。不景気だ、不景気だと騒ぎたてても誰一人幸せになれない。楽観過ぎるのも問題だが、GDPの70%は個人消費が占める。個人が買い気を起こしてはじめて景気は良くなる。笑う門に福来るというではないか。笑顔で元気を出して不景気を吹き飛ばそう。(了)
アメリカのテキサス州で1歳11月の女児が豚イフルエンザで死亡したことやH1N1型ウイルスがイギリス、スペインなどで新たな患者が報告され、世界27ケ国へ感染が広がりを見せてきたことが「危険度」を「4」(人から人への感染)から「5」(2ケ国以上で人から人への感染)に引き上げた理由である。
チャン事務局長は、「メキシコ、アメリカ、カナダが調査結果を公開してくれたことに感謝している」と質問する記者連に丁寧に受け答えする姿が印象的だった。騒ぎすぎることは慎むべきである。しかし、事実が隠さず公開されることが「大流行」を阻止することで一番大切であることを強く訴えたい気持ちが画面を通じて伝わった。
豚インフルエンザ関連では、NHK・BSは、国際線で帰国した乗客が、健康調査票をもらっていないとインタビューに答える映像を流し、一方、「検疫官が不足している。調査すれば、出国手続きが
大渋滞をきたし、大混乱する。」と税関当局は話していたと報道していた。
麻生総理は「豚インフルエンザは水際で阻止することが大切だ。周知徹底する。」と大見栄を切っていた。フランスでもドイツでも、スペインでも、豚インフルエンザの二ュ-スオンパレードであった。しかし、日本のように首相が大見栄を切っても、出先機関が尻抜けではどうにもならない。
経済関係では、NHK・BS「おはよう世界」は、ブルームバーグのニュースを最初に紹介している。この日は、豚インフルエンザを取り上げたあと、クライスラーの「破産法11条」適用は避けられない情勢にあること、その際、フィアットによるクライスラー買収を巡る駆け引きが紹介されていた。4月末の再建計画の申請期限が目前に迫っている。
4月27日、NYダウは、前日比168ドル高、8,185ドルで取引を終了した。ハイテク株指数ナスダックも上げ、38ポイント高、1,711だった。NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレル1.05ドル戻し、50.97ドルで取引を終了した。金先相場もオンス7ドル戻し899.80ドルで取引された。
NY外国為替市場は、ドルが買い戻され、つれてユーロも反発、1ドル=97.62ドル前後、1ユーロ=129.40円前後で取引された。2日前、ユーロは、対円で、一時、1ユーロ=124円台まで売られていた。水鳥が餌場を断りなく動きまわる姿を連想すれば極めて分かりやすい。
米商務省は、09年1~3月期の米GDP速報値で、マイナス6.1%と発表した。本来なら株式市場は悪材料として、株は売りである。ところが、この日は、取引開始直後から堅調だった。その裏には、個人消費が底堅く推移していることにマーケットは着目した。
同時に発表したFOMCの議事録のなかで、「景気悪化のスピードが鈍化している」という言葉を買い材料に使った。10年物国債が株高の影響で売られ、逆相関で動く利回りは、年3.107%まで急上昇したことも景気回復期待を素直に表した格好だ。米GDPの中身を見れば、個人消費が、前期の昨年10~12月がまマイナス4.2%だった。それが1~3月期はプラス2.2%である。
全体としては、依然として悪いが、在庫調整が確実に進んでいることが確認された。
「おはよう世界」では、ドイツテレビを紹介して、「ドイツ政府は、09年のドイツの経済成長率を1月発表したマイナス2.5%をマイナス6.1%へ下方修DP株式市場は9ケ月先を予見して動く。どちらかと言えば鳥の目に近い。鳥はなんでも知っているとまでは、言わないが、ここは、鳥の目に期待したい。
陰気は損気である。不景気だ、不景気だと騒ぎたてても誰一人幸せになれない。楽観過ぎるのも問題だが、GDPの70%は個人消費が占める。個人が買い気を起こしてはじめて景気は良くなる。笑う門に福来るというではないか。笑顔で元気を出して不景気を吹き飛ばそう。(了)