:10月3日付けニューズウイーク日本版(学校で教えてくれない経済学)
香港ATVは、薄煕来氏が複数の犯罪を犯したとして党籍剥奪、公職追放を決めた。これは「最終章のはじまりである」と述べ、次に、中国共産党は、次の中国の指導者を決める第18回党大会を11月8日に開くことを決めたと伝えた、と29日朝6時台放送のワ―ルドWaveMorninngで紹介していた。そのあとで、香港ATVは、楊潔箎、中国外相は、国連総会で日本を名指しで批判し、「釣魚島は古代より中国の領土である。日清戦争の際、日本が盗んだ」と演説したと紹介した。一方、クリントン米国務長官は「アジアの安定保持が大切である。アメリカは両国の領土問題に関与しない。」と語ったと紹介していた。
ワ―ルドWaveMorning7時台放送に出演したウォ―ルストリートジャーナル(WSJ)日本版編集長、小野由美子氏は、今週WSJ紙が取り上げた日本に関する記事から3本選び、①安倍元総理が自民党総裁に選ばれた。民主党政権の基盤が揺らいでいる中での動きとして注目した、②野田総理が国連で、日本の領土と領海は守ると演説した。今まで国連総会での日本の総理演説は注目されていなかった、今回は違った、③世界GDP2位中国と同3位日本の対立でアメリカ資本が中国から逃げる可能性が出てくると指摘したと紹介していた。3番目のアメリカ資本が中国から逃げるとの視点は、中国が最も懸念するポイントである。今回、ことがこじれた原因の一つが、胡錦涛国家主席が野田首相に、ロシア、ウラジオストックでのAPECでの「立ち話」との関連で、メンツを潰されたことに端を発したとされている。しかし、それと同等以上に、中国から資本が逃げるとのWSJ紙の指摘は、中国としても気になる記事であろう。
胡錦涛国家主席は「立ち話」で、「国有化は受け入れられない。誤った決定を下すことなく、日中関係の大局を維持して欲しい。」と語り、野田首相は「大局に立って処理したい」と答えた。ところがわずか2日後に尖閣は国有化された。胡錦涛はメンツを潰されたと二ュ―ズウイーク誌日本版最新号にも紹介されている。28日夜10時放送のワ―ルドWaveTonightに出演した加藤日中友好協会会長も胡主席のメンツが潰されたことが響いたとの見方が中国で指摘されていると紹介していた。日本人も昔はメンツを重んじる方が多くおられた。
一方、28日のNY証券取引所では、NYダウが前日比48ドル安、13,437ドルで取引を終えた。スペイン銀行救済懸念、欧州株安、シカゴ購買部協会指数の50割れのニュースが影響したとワ―ルドWaveMorning出演の三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は解説した。NY外国為替市場では、1ドル=77.90~94円、1ユーロ=100.21~26円とややドルが対ユーロで売られた。NY原油(WTI)はバレル92.19ドル、NY金はオンス1,771.10ドルだった。
28日付けのWSJ紙電子版に、格付け会社Fitchが、今年の中国、インドの経済見通しを、中国は当初の8.0%を7.8%へ、インドは同6.5% を6.0%へ下方修正したと書いた。同紙は人民元が対ドルで今年0.14% 上げたと紹介した。小さな動きだが注目しておきたい。(了)
香港ATVは、薄煕来氏が複数の犯罪を犯したとして党籍剥奪、公職追放を決めた。これは「最終章のはじまりである」と述べ、次に、中国共産党は、次の中国の指導者を決める第18回党大会を11月8日に開くことを決めたと伝えた、と29日朝6時台放送のワ―ルドWaveMorninngで紹介していた。そのあとで、香港ATVは、楊潔箎、中国外相は、国連総会で日本を名指しで批判し、「釣魚島は古代より中国の領土である。日清戦争の際、日本が盗んだ」と演説したと紹介した。一方、クリントン米国務長官は「アジアの安定保持が大切である。アメリカは両国の領土問題に関与しない。」と語ったと紹介していた。
ワ―ルドWaveMorning7時台放送に出演したウォ―ルストリートジャーナル(WSJ)日本版編集長、小野由美子氏は、今週WSJ紙が取り上げた日本に関する記事から3本選び、①安倍元総理が自民党総裁に選ばれた。民主党政権の基盤が揺らいでいる中での動きとして注目した、②野田総理が国連で、日本の領土と領海は守ると演説した。今まで国連総会での日本の総理演説は注目されていなかった、今回は違った、③世界GDP2位中国と同3位日本の対立でアメリカ資本が中国から逃げる可能性が出てくると指摘したと紹介していた。3番目のアメリカ資本が中国から逃げるとの視点は、中国が最も懸念するポイントである。今回、ことがこじれた原因の一つが、胡錦涛国家主席が野田首相に、ロシア、ウラジオストックでのAPECでの「立ち話」との関連で、メンツを潰されたことに端を発したとされている。しかし、それと同等以上に、中国から資本が逃げるとのWSJ紙の指摘は、中国としても気になる記事であろう。
胡錦涛国家主席は「立ち話」で、「国有化は受け入れられない。誤った決定を下すことなく、日中関係の大局を維持して欲しい。」と語り、野田首相は「大局に立って処理したい」と答えた。ところがわずか2日後に尖閣は国有化された。胡錦涛はメンツを潰されたと二ュ―ズウイーク誌日本版最新号にも紹介されている。28日夜10時放送のワ―ルドWaveTonightに出演した加藤日中友好協会会長も胡主席のメンツが潰されたことが響いたとの見方が中国で指摘されていると紹介していた。日本人も昔はメンツを重んじる方が多くおられた。
一方、28日のNY証券取引所では、NYダウが前日比48ドル安、13,437ドルで取引を終えた。スペイン銀行救済懸念、欧州株安、シカゴ購買部協会指数の50割れのニュースが影響したとワ―ルドWaveMorning出演の三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は解説した。NY外国為替市場では、1ドル=77.90~94円、1ユーロ=100.21~26円とややドルが対ユーロで売られた。NY原油(WTI)はバレル92.19ドル、NY金はオンス1,771.10ドルだった。
28日付けのWSJ紙電子版に、格付け会社Fitchが、今年の中国、インドの経済見通しを、中国は当初の8.0%を7.8%へ、インドは同6.5% を6.0%へ下方修正したと書いた。同紙は人民元が対ドルで今年0.14% 上げたと紹介した。小さな動きだが注目しておきたい。(了)