阪神タイガースが2年ぶりでリーグ優勝を果たした。
ところが同じ日、阪神電鉄株は優勝が決まる前であったが、2度ストップ高をつけた後前日比115円安と急落した。
阪神電鉄株は地味な銘柄である。せいぜい1株400円程度で出来高もそれほど多くない。優勝が話題になると上げ、あるていどメドがつくと売られた歴史がある。
今年は村上ファンドなるものの登場で昨日は、1株1,245円までの高値をつけた。あと急落安値871円があって930円で取引を終了した。
山で言えばせいぜい400メートルほどの高さの山が突然の噴火で1,145Mまで膨れ上がり、直後のその日2度目の噴火で1,245Mで頂上部分が吹っ飛び、930Mでとりあえずは収まった感じである。
今回の阪神電鉄株暴騰の過程では村上ファンドなるものの存在が明るみに出た。村上ファンドは阪神電鉄の土地に代表される資産価値見直しや阪神デパート組み入れなど阪神電鉄の投資対象としての銘柄の質的変化に村上氏が目をつけたのではないかという見方もあるようだ。
阪神に「マグマ」が残っておれば噴火を繰り返す余地を残しているから値上がりを期待してもいい。ただ、一株900円から1,000円も出せば、他にいくらでも値上がり余地のある有望な山(銘柄)が、現時点ではあるが、ゴロゴロ日本市場にはころがっていると思えるから、投資家は意外に冷静に今回の阪神電鉄株の動きを評価しているのかもしれない。
ここ数日、日本株は連日のように30億株を超え、昨日の売買額も3兆2,000億円を超えたようだ。想像以上のエネルギーが日本の株式市場に集まりつつあることが、このところの強い相場を後押ししているのであろう。
買いのご本尊はいわずとしれた外人買いである。証券会社がまとめた売買明細を見ると個人が一貫して売り、外人がそれをほぼそのまま吸収している姿が浮き彫りにされている。
日経ダウ1万1,300円を高い山と見るか、噴火爆発を繰りかえしながらさらに上を目指す、今は、あくまで通過点かと見方の分かれるところであろう。
しかしながら、最近の日本株に対する買いエネルギーの強さは侮りがたいものがあると指摘する株式専門家は結構多いようだ。
外国人の見方では、日本という国は、14年間続いたデフレからようやく脱却しょうとするいままさに出口に立った。日本を中長期的に見る必要があるというのである。
それを象徴している動きが鉄鋼株が商いを伴いながら連日高値を更新している事実である。
新日鉄株が400円台に乗せ、超然としている姿を改ためて見せつけられると、相場自身がまだまだ上がりたがっていることをからだごと表現しているようでもある。
日本人は概して株嫌いが多い。そのくせお金が嫌いなのかというとそうでもない世界的にもめずらしい民族であるようだ。
ただ、二合目、三合目で見送っていた個人が、七合目、八合目で飛び乗り、山ごと吹っ飛ばされるようなことだけは避けて欲しい。
株式投資にはリスクがつきものだということを肝に銘じながら、この山(銘柄)に登りたいと決めたら、その企業(銘柄)の成長を楽しみ、配当や株主優待制度も利用する。時に売却して生活の潤滑油に活用することも出来るだろう。
何事もそうであるが、ローマ一日にしてならずである。
日常の勉強なくして濡れ手に泡では神様がお許しになるまい。
阪神優勝、阪神電鉄株急落。
株式投資の怖さと同時にいろいろなことを教えてくれた一日でもあったようだ。(了)
ところが同じ日、阪神電鉄株は優勝が決まる前であったが、2度ストップ高をつけた後前日比115円安と急落した。
阪神電鉄株は地味な銘柄である。せいぜい1株400円程度で出来高もそれほど多くない。優勝が話題になると上げ、あるていどメドがつくと売られた歴史がある。
今年は村上ファンドなるものの登場で昨日は、1株1,245円までの高値をつけた。あと急落安値871円があって930円で取引を終了した。
山で言えばせいぜい400メートルほどの高さの山が突然の噴火で1,145Mまで膨れ上がり、直後のその日2度目の噴火で1,245Mで頂上部分が吹っ飛び、930Mでとりあえずは収まった感じである。
今回の阪神電鉄株暴騰の過程では村上ファンドなるものの存在が明るみに出た。村上ファンドは阪神電鉄の土地に代表される資産価値見直しや阪神デパート組み入れなど阪神電鉄の投資対象としての銘柄の質的変化に村上氏が目をつけたのではないかという見方もあるようだ。
阪神に「マグマ」が残っておれば噴火を繰り返す余地を残しているから値上がりを期待してもいい。ただ、一株900円から1,000円も出せば、他にいくらでも値上がり余地のある有望な山(銘柄)が、現時点ではあるが、ゴロゴロ日本市場にはころがっていると思えるから、投資家は意外に冷静に今回の阪神電鉄株の動きを評価しているのかもしれない。
ここ数日、日本株は連日のように30億株を超え、昨日の売買額も3兆2,000億円を超えたようだ。想像以上のエネルギーが日本の株式市場に集まりつつあることが、このところの強い相場を後押ししているのであろう。
買いのご本尊はいわずとしれた外人買いである。証券会社がまとめた売買明細を見ると個人が一貫して売り、外人がそれをほぼそのまま吸収している姿が浮き彫りにされている。
日経ダウ1万1,300円を高い山と見るか、噴火爆発を繰りかえしながらさらに上を目指す、今は、あくまで通過点かと見方の分かれるところであろう。
しかしながら、最近の日本株に対する買いエネルギーの強さは侮りがたいものがあると指摘する株式専門家は結構多いようだ。
外国人の見方では、日本という国は、14年間続いたデフレからようやく脱却しょうとするいままさに出口に立った。日本を中長期的に見る必要があるというのである。
それを象徴している動きが鉄鋼株が商いを伴いながら連日高値を更新している事実である。
新日鉄株が400円台に乗せ、超然としている姿を改ためて見せつけられると、相場自身がまだまだ上がりたがっていることをからだごと表現しているようでもある。
日本人は概して株嫌いが多い。そのくせお金が嫌いなのかというとそうでもない世界的にもめずらしい民族であるようだ。
ただ、二合目、三合目で見送っていた個人が、七合目、八合目で飛び乗り、山ごと吹っ飛ばされるようなことだけは避けて欲しい。
株式投資にはリスクがつきものだということを肝に銘じながら、この山(銘柄)に登りたいと決めたら、その企業(銘柄)の成長を楽しみ、配当や株主優待制度も利用する。時に売却して生活の潤滑油に活用することも出来るだろう。
何事もそうであるが、ローマ一日にしてならずである。
日常の勉強なくして濡れ手に泡では神様がお許しになるまい。
阪神優勝、阪神電鉄株急落。
株式投資の怖さと同時にいろいろなことを教えてくれた一日でもあったようだ。(了)