中央通りの傍で、オオアワダチソウを抜き取っていたら、ハンゴンソウの葉に、お尻が縞模様で大きい、不格好な虫を見つけた。
コガネムシの仲間かと思い調べてみたがなかなか見つからない。
触角のかたちからするとハムシの仲間かもしれないが図鑑ではみつからなかった。
「ハムシ」で検索してようやくたどり着いた。
「縞模様の大きなお尻」はお腹で、卵がいっぱい入っているらしい。
北海道と本州の平地~山地に生息し、8~9月に見られる。
ハムシの中では大型で1㎝ほど。アザミ類やフキの葉を食べる。
オオアワダチソウの抜取り作業をしていると、高い木の梢や葉先付近を、多数のやや大型の白い蝶が飛び回るのが見えた。初めて目にする光景だ。国内では北海道にしか生息しないというエゾシロチョウかと心が弾んだがなかなか地上に降りない。
小雨の後、笹の葉の上や芝生にも白い蝶の姿が。
エゾシロチョウではなかったが、真っ白から半透明の美しい蛾だ。
帰宅後図鑑で調べると「キアシドクガ(黄脚毒蛾)」である事がわかった。
交尾だろうか?
キアシドクガ(黄脚毒蛾)
6~7月にかけて、平地から山地に普通に見られる白い色のドクガ科。
開長49㎜前後で、北海道,本州,四国,九州に分布。
幼虫には毛がある(毛虫)が毒針毛は無く、一生を通じて毒は無いとされる。
毒を持たない毒蛾だという。幼虫はミズキ科のミズキ、エゴノキ科のエゴノキの葉を食べて育つ。時には大量発生しミズキの害虫として大木を裸にしてしまうこともあるという。
6月29日 萌芽更新実験地で実生の稚樹を観察していたら、小さな顎を持つ20㎜ほどの虫を見つけた。
クワガタムシの仲間かもしれない。
図鑑などでしらべたら、背中に縦スジが目立つスジクワガタの♀と見られる。
7~8月に、北海道、本州、四国、九州の平地~山地の広葉樹林で、
ハルニレ、ヤナギ、ミズナラ、コナラ、イタヤカエデの樹液に集まる。
クワガタムシはいないかとよく聞かれる。“バナナトラップ”をやってみようか。
6月24日 中央通りのセンターハウス前でオオアワダチソウを抜き取っていたら、10㎜ほどのホタルに似た虫を見つけた。
北海道・本州・四国・九州の草の間や花に、6~8月に普通に見られる陸生ホタルで、
明滅飛翔は観察されないが、弱く光る発光器を持ち、日中でも飛翔して活動するという。
6月中頃からヒョウモンチョウの仲間が勢いよく飛ぶ姿を何度か見た。
7月になってようやく撮影できた。
ヒョウモンチョウの仲間は似たものが多くなかなか難しいが、オレンジ色がやや濃く、普通に見られるというコヒョウモンではないだろうか。
7~8月頃、北海道と中部・部関東以北の本州の山地~沢沿いの草原で見られる。成虫は開長55㎜前後の大きさで、幼虫はオニシモツケの葉を食べて育つという。
萩の里自然公園のエントランス広場でエゾヤマザクラを見ていたら、きれいな蛾がじっと止まっていた。
7~8月頃に、北海道、本州、四国、対馬の山地で見られるシャクガの仲間だが、その生態はよくわかっていないという。
シャクガ科の幼虫はシャクトリムシで、多くは広葉樹の葉を食べるので山間の雑木林に多い。日中活動する種類も多いそうだ。
蛾と蝶は、生物分類学上では特に違いはなく、昼間の環境に特化して飛翔力の鋭敏な一群を蝶、それ以外を蛾と呼んでいるのだそうだ。
今年は白老特有のジメジメした天候が復活したよう。?
金曜日久しぶりに太陽が顔をのぞかせると、一斉に昆虫が活発に活動し始めた。
オオアワダチソウの抜取り作業をしていると、絡み合うように舞うトンボを見かけた。
一休みしていると止まってくれた。シオカラトンボのようだ。
成熟した♂は、胸から腹にかけて白い粉が付いたように見え、♀は黄色地に黒い斑紋がある。別名「ムギワラトンボ」と言われる。
オス↑
メス↑
平地から山地の池沼や湿地の水たまりで発生し、平地から低山地にかけて最も普通に見られるトンボだという。
この付近では、温泉団地の温泉水の排水溝や、公園では草刈りをした後の地上で♂を良く見かける。
北海道では6~8月頃発生するという。大きさ(体長)45~42mm
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
成熟したハラビロトンボの♀のようだが、まだ♂を見ていない。
萩の里自然公園でオオアワダチソウを抜取っていたら、小さい翅を派手に羽ばたくハチに似た虫を見つけた。櫛状の羽根の様な触角を持ち、オニシモツケの葉や蕾を、翅を羽ばたかせ活発に動くので上手く撮れなかった。
図鑑を見たが似たものは見つからず、「ハチ 触覚 櫛」で検索すると、ヒゲコメツキであることがわかった。
コウチュウ目・コメツキムシ科 ヒゲコメツキ ♂
ヒゲコメツキは、5~7月に成虫になり、平地~山地まで広葉樹林とその林縁で、樹木や草の葉の上で、昆虫などの小動物を捕食するという。
体長は21~27㎜で、♀の触角は鋸状。北海道・本州・四国・九州に分布。
ジョウカイボン コウチュウ目ジョウカイボン科
5~6月にかけて、林の周辺や草原などで普通に見られる。
触覚を除く大きさは11.5~15㎜。
花や葉の上に多いが、成虫は他の昆虫を捕らえて食べる肉食昆虫だというが幼虫の生活は良くわかっていないそうだ。
萩の里自然公園のエントランス広場で、イネ科植物の花に止まるのを見かける。
接写で撮ろうと近付くと飛び去った。 写真は2006年6月2日撮影
虫を食べるジョウカイボン
クロヒカゲ タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科
平地~山地のササのある林間に6~8月に見られるジャノメチョウの仲間。
大きさは、開長45㎜前後。幼虫はササ(笹)類を食べて育つ。北海道・本州・四国・九州に分布する。
彩りの森入口のササの葉の上に止ったところを撮影できた。
萩の里自然公園のエントランス広場でしばしば出会う。
ベニシジミ シジミチョウ科
芝生にはびこったヒメスイバにやヒメジョオンの花に止まっている事が多い。
図鑑によると、主に5~9月に成虫が見られる、大きさ(開長)23~27㎜
平地の草地や庭先に普通に見られる。幼虫はスイバ、エゾノギシギシなどを食べる。
北海道・本州・四国・九州に分布する。
幼虫の食草であるヒメスイバに止まるのは卵を産むためだろうか?
ここのヒメスイバはもうすぐ芝刈り機で刈取られてしまう。
萩の里自然公園の中央通りを歩いていたら、ハリギリの樹皮をよじ登るコウチュウを見つけた。
写真を撮ろうとすると素早く登りだした。フキの葉で行く手を遮ると樹皮の下にもぐって隠れた。
アオカタビロオサムシと思われる。
図鑑「札幌の昆虫」によると、成虫は5~8月によく見られ、体長は(触覚を含まず)17~22m、
樹上でチョウ目の幼虫を食べる。体は緑、銅色を帯びる。
「北海道生物図鑑」(生き物研究室)によると、
札幌近郊では、よく見かけるオサムシのひとつで、よく山地の道路を歩いている姿を見かける。
年によって発生数が異なり、札幌近郊では06年に多く見かけた。
オサムシは後翅が退化していて飛ぶことができませんが、カタビロオサムシ類は飛ぶことができる。
オサムシ類は驚かしたりすると、腹部の先から臭い液体を噴射して身を守ります。
この液体にはメタアクリル酸,エタアクリル酸などを含んでいて、
皮膚に付着したり目に入ったりすると激しい痛みを伴う炎症を起こす可能性があるので注意。