現役時代に、高給取りではなかった年金生活者には、消費税やアベノミクスによる物価の上昇はじわじわこたえる。この夏野菜が高かった。猫の額の家庭菜園だが少しは助かった。世界一美味しいという日本の果物、値段が高い。だんだん手が出にくくなる。つい日本産は無い、バナナに手が出る。
今日の北海道新聞「朝の食卓」に、芽室町の農業生産法人代表の方が書いている。
「攻めの農業」
…… 農産物の輸出と販路開拓に関わってきたし、道産牛肉のシンガポールへの初輸出にも関係してきた。ジヤガイモやナガイモ、ユリ根など十勝の産物が海外で大好評なのをよく知っている。これらが世界へ渡り、喜ばれることは農業者としてうれしい限りではある。だが食料自給率40%を切る日本。安いが、安全性に不安もある輸入農産物を日本国民が食べ、高級でおいしい日本産農産物を海外のこだわり消費者が食べる。そんな現実も想像できる。ある消費者が言った「棚から選ぶのは私、自由に選ぶ権利がほしい」。確かに選ぶ権利は消費者にある。でも、「本当にそれでよいのですか?」とも尋ねたい。近未来に、選ばれた農業者が選ばれた農畜産物を生産し、一級品は海外へ輸出。採算の合わないものは国内から消えるかもしれない。良い物の「選択の自由」は国民に残されるのか、心配になる。
****貧乏人は麦を食え! かもしれない。 この先そう長くは無い人間にとっては、それでも何とかなるが・・・・・