初冬の雑木林を、落葉をサクサク踏んで歩いていると、行く先々でシャクガの仲間が湧き出るように現れる。ゆらゆらとさまよう様に飛んでいる。
冬に成虫が発生するシャクガ科の仲間をフユシャク(冬尺蛾)というそうだ。北海道には、22種のフユシャクがいるという。
これは、最も普通に見られるという「クロスジフユエダシャク」らしい。
クロスジフユエダシャク ♂
クロスジフユエダシャクは、10~11月に平地や山地に現れ、幼虫はミズナラやクリの葉を食べるらしい。
♀は翅が退化して数ミリの痕跡があるだけで飛べない。2013年11月21日 ミズナラの幹で見たのが♀らしい。
クロスジフユエダシャクは、冬にだけ現れ(10~11月に平地や山地に)、オスもメスも口吻が退化していて餌をまったく食べず、オスはひたすらメスを求めてゆらゆらと彷徨う。メスはじっとオスが見つけてくれるのを、じっと待っているのだろうか。
数日前まで陽だまりに集まっていた、アキアカネは殆んど見えなくなった。