白老の自然情報

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萩の里自然公園のクルマユリ(車百合) 救出できるか?

2020-07-08 15:17:50 | 植物(草本)の観察

2004年デジカメを入手した年に見つけたクルマユリ。

公園の外れのアップダウンの多い散策路に点在するので、様子を見に行くことは非常に少なかった。

2013年7月15日のクルマユリ

最後に確認した、2015年7月8日

https://blog.goo.ne.jp/shiroikumo_2004/e/e6d197317f2b1c0de4d19209f6035075

萩の里自然公園では、エゾシカの食害で色んな植物が消えていきつつあります。

もしやクルマユリは?と思い、ネットで調べるとやはり

絶滅寸前のクルマユリ 

https://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/e/7b69792dfb8e63f29b932966a0c08e6c

深刻化するシカ問題 ―各地の報告から - 日本森林学会

https://www.forestry.jp/publish/ForSci/BackNo/sk61/61.pdf

 

第Ⅶ章 総合考察 の植生保護柵による回復の効果を ... - 神奈川県

https://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/10071.pdf

 

「クルマユリを避難させたい!」と考えて、花が咲く時期の今日、

仲間とクルマユリの安否確認に行ってきました。やはり確認出来ませんでした。

 

萩の里自然公園で確認できている、ただ一株のクルマユリ。

先月の「初夏の里山自然散歩」の下見で見つけたものだ。

https://blog.goo.ne.jp/satoyamahagi/e/f21eca070d393c48ef8d749768504227

幸いエゾシカ食害防止用の網の中、ただ散策路に生えているので、

表示をして周囲の草を刈り、刈り払いされないようにしてある。

鹿の食害を免れたのでここまで成長して目に止まるまでになったのだろう。

しかし、このままには出来ないので付近に移植しようと思う。

ユリ科なので簡単かと考えていたらそうではなかった。

「北方山草会」http://hopposansokai.web.fc2.com/index.html

の会誌、北方山草(31):7-12.March 2014 野生ユリの栽培」によると

「札幌では、播種の翌年に発芽する場合が多い。栽培下では、播種から 4-5年で開花する。

鱗片には窄んだ節があって米粒大のかけらにはがれるので移植は避ける。

クルマユリは、上根が発達しないので茎盤から生える下根が傷つけられると生育が衰える場合が多く、移植を嫌う。」とあるのだ。

アイヌ民族は、「イマキアネ imakiane[imaki(その歯)ane(細い)] 鱗茎」と呼ぶという。

鱗片「歯」が小さいという事らしい。

アイヌと自然デジタル図鑑 http://www.ainu-museum.or.jp/siror/dictionary/detail.php?page=book&book_id=P0347

 

クルマユリの百合根 北海道植物図譜 著:滝田謙譲

萩の里自然公園の地面は1663年の有珠山の軽石に覆われており、土は極めて少ない。

移植の為に掘り出す場合、軽石が落ちてしまって根が露出する事が多い。

クルマユリが地上での生活を終えた秋には何とか移植したいと考えていますが、うまく行くかどうか?

一株しかないので失敗は出来ないのでプレッシャー大きい!

どなたか経験のある方は助けて頂けると有難いです。

 

 

 

 

コメント
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