1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

イヴリ・ギトリス

2006年01月04日 | Weblog
2日続けて怠惰な生活をしています。
朝ばっかりは、年越ししたゴミを出すために奮闘しましたが、そのあとはずっと弛緩しています。せっかく書いた年賀状の返事を出しに行くことすら忘れてしまいました。

明日は仕事始めなので、なんとか普段の生活リズムが戻ってくることでしょう。
今年は暦の関係で冬休みはすごく長いんですよね。
なんと18日間。
半月以上です。
冬休みったらせいぜい10日でしょう。ゆとり教育ってやつでしょうかね。休みすぎです。早く学校に行ってほしいなぁ。

さて、時折日記に書いていますが、「ストリング」という雑誌を定期購読しています。
わざわざ定期購読しなくてもいいんですが、そのへんの書店では扱っていないのでやむを得ず。
もう4年ほどとっているので、今年は更新するのをやめようかとも思ったんですが、時々とても印象に残る記事に出会えるので、継続することにしました。

今日は掲載されていた、イヴリ・ギトリスさんのインタビューのことを少し書いてみます。
こういうのの引用ってどの程度許されるのかわからず(もしかすると全くダメなのかも)、無難にポイントだけにしておきます。

ギトリス氏は、1922年イスラエル生まれのヴァイオリニスト。

『現代における不幸は、音楽、演奏において、テクニックがすべてとなっていることである。
テクニックというのはヴィジョンやメッセージがないと意味をもたない。
テクニック以前に内なる何かがあること、それが重要。』

『多くの人が「正しくなければならない」という一種の強迫観念をもっている。それは音楽の世界に当てはめると、「楽譜に忠実な演奏をする」ということになる。
たいせつなのは、自分らしくあるための勇気をもつことである。』

『誰かに言われたように弾いたのでは、音楽は伝わらないが、自分で伝えようとして弾くとき、初めてメロディと楽器が一体となって感動を誘う。』

こういうことが語られていました。

今日、たまたま、左手のピアニストとして知られている、館野泉さんの番組を見たんですが、これと同じようなことを話していました。

『音楽が好きならば、聴いたり楽譜を読んだりすればいいじゃないかと思う人がいるかもしれない。
でも自分は、自分で楽器を使って表現をしてそれを聴いてくれる人との一体感を感じたい。
ピアノに向かうと、音楽の世界が大きく広がっていて、手が1本だろうと2本だろうと自分の音楽表現にはなんの不足も感じない。』

不正確だとは思いますが、このような内容で、なんだか自分も無性に楽器が弾きたくなったのでした。
コメント
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