1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

Plectrum Society

2006年05月15日 | Weblog
一夜明けて、演奏会のことを振り返ってみます。
今日は仕事も無く、心底のんびりできました。
緊張のあとの弛緩はいいですね。

よく、「本番で緊張していないよね」とか「どうしてアガらないの」とか聞かれるんです。
でもまるで緊張しないわけではありません。
今回も1部の2曲目くらいまではけっこう神経張りつめていました。

実は私の緊張の原因は、人前で演奏することではなく、咳なんです。
ちっとも風邪の気配がなくても、咳をしちゃいけない状況下におかれると、咳が出てしまう。これはもう強迫観念なんだと思います。

ということがわかっているので、対策もばっちりしています。
咳も出てないのに、本番の当日は咳止めシロップを飲む。しかも1日の許容量限度までリハから4回に分けて飲みます。
そして、喉飴。南天のど飴に限ります。
飴を口に含んで演奏するなんて何事だ、と思われるのは重々承知なんですが、これはお守りみたいなもので、無ければ不安なんです。

そこまでやっても、本番のあの雰囲気の中では、特に弱音の部分、特に自分が休符の時、ふと、「今、咳が出たらどうしよう」と思い始めるともうダメになってしまうんです。
昨日は、咳のことを一切忘れるように最初は必死でした。
弾き始めたら曲に集中していったので、無事終演までがんばれました。
よかった・・・。

あぁ、咳の話でこんなに長くなってしまった。

さて、演奏会本番のことを書きます。


1部

・マンドリンの群れ

お客様に初めて聴いていただくプレソの音。
第一印象は大事ですね。
1曲目は本調子が出ないアマチュア団体というのは多いものですが、プレソはそういう心配はなかったです。
弾き終わって沸き起こる拍手。
しあわせな瞬間でした。

・主題と変奏

実は途中で少し危ない雰囲気になったんです。
なんとか持ち直し、大事に至らなくてよかった。
この曲の弱音部分がとてもきれいでした。

・スペイン

好きな曲なので、弾いているだけで満足・・・。
2楽章にタンバリンが入っていたら、もっとかっこよかっただろうな、とは思います。
4楽章の最後の余韻、とても長かったですね~。
時が止まりました。

・夢 うつつ

1部のアンコールです。
この曲、個人的には本番が一番よく弾けました。
アンコールなのに、ちょっと長いかな、と心配ではありました。


2部

・コンチェルト・カプリチオーソ

1部の雰囲気を変えて、リズム感のある曲。
ソロも冴え渡っていました。

・ブラジル風協奏曲

とても気持ちよかったです。
この曲は出だしからわくわくします。
尾尻さんの音色の遠達性はものすごいですね。
特に2楽章のソロに完全にとろけました。
3楽章は楽しかった!

・ヴェストファーリッシュ・カプリチオⅡ

これは、他のマンドリンオケではなかなか取り上げないだろうと思いますが、編成もホールも、この曲にぴったりだったのではないでしょうか。
最初の2曲はとてもうまくいって、小穴さんも指揮台で「素晴らしい~」と言っていました。
その後、いろいろありましたが(・・・)、歌声が響き渡っておもしろい演奏ができたと思います。

・吟遊詩人

アンコールにぴったりの、にぎやかで明るい曲。
各パート、見せ場が多いんですが、私の仕事はほぼ全編「ド・ファ・ソ・ド」一本槍。
みなさん演奏に忙しいのに申し訳ない気分ですが、少し観客気分で熱演を楽しめました。


たくさん拍手をいただいたんですが、進行が予定より遅れていましたので、アンコールは1曲だけ。他にも軽く練習した曲(ハイル ヨーロッパ!)はあったんですが、それはまたいつか、ということで。

ご来場くださったお客様、どうもありがとうございました。
今後に生かしますので、どんな感想でもお聞かせください。
コメント欄、掲示板、DMでも結構です。

打ち上げでは大いに盛り上がり、実現するかどうかは別として、たくさんの企画が発表されました。
プレソの今後は、果たして・・・。





コメント (2)
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