昨日に引き続き、ヴィオラスペースのマスタークラスを聴講してきました。
<若手演奏家のための公開マスタークラス>
・バッハ:無伴奏チェロ組曲 第6番ニ長調
受講生 原 裕子(ヴィオラ)
講師 川崎雅夫
受講生は、大学2年生。見るからに上品なお嬢様でした。
ずっと英才教育で育ってきたんだろうな、きっととてもお金持ちのお家なんだろうな、などと思いつつ・・・。
原曲はチェロのための曲なので、ヴィオラで弾くにはニ長調版とト長調版があって(他にもあるのかも。わかりません)、先生は、明日のコンサートでト長調版を弾くそうです。
プレリュードとアルマンドを演奏し終わったところで、レッスンが始まりました。
まず、音程と音がいいことをとても褒められていました。
注意されたのは、「勢い」について。
弱音のところも、曲の勢いがなくならないように。
ハーモニーが変わるところは、音量や勢いで変化をつけて弾くこと。
難しいところで慎重になりすぎないように。
とても上手なんですが、あまりに全てを正確にきっちりと演奏するために、だんだん退屈な感じになってしまうんです。
先生がそのところを演奏すると、やはりメリハリがあって、わかりやすいし聴きやすい。
特にプレリュードはもっと自由に弾くように、とのアドバイスでした。
・シューマン:おとぎの絵本 作品113
受講生 大島 亮(ヴィオラ) 桑生美千佳(ピアノ)
講師 店村眞積
本当に人によって音色というのはものすごく違うものですね。まずそれに驚きました。
前の受講生と比べてどちらがいい、というのではなく、まったく違う、ということなんです。
先生は、ステージから客席に降りて演奏を聴いていました。
一番最初に指摘したのは、受講生の靴のこと。
底がゴムの靴は絶対ダメなんだそうです。絶縁体になってしまうから。
先生はアルミを貼ったり1円玉を入れたり、いろいろするそうです。実際レコーディングでそうやったら、まったく音が違った、という話も。
とにかく、スニーカー類は良くないと。革靴もいいけど、裸足が一番クリアに音が響くとのことでした。
そういえば、昨日のノックス氏と、マスタークラスの受講生も靴を履いていなかった。
そんな話のあと、靴を脱ぐように言われて、それで弾いてみたら、確かに音が違っていました。不思議ー。
次に言われたのは、「いろいろなことをやっても、客席に伝わらなくてはいけない」ということです。
「通る音」で弾くように。
通る音とは、
・芯のある音
・筋の通った音
・共鳴した音
だそうです。
そのために、弓の角度や肘の位置、楽器の角度、弓が弦に当たる場所等をじゅうぶん注意しなければならない。
先生は自分の楽器は弾かないで、受講生の楽器を使ったんですが、同じ楽器でもまるで音が違うんです。
先生の演奏は、なんというか、圧倒的にすごい説得力。引き込まれるというか、巻き込まれるというか。それがほんの少しのフレーズでそうなんですから、全曲聴いたらどうなってしまうんでしょう。文章ではうまく書けません。髪型も個性的だし・・・。
今日は室内楽のマスタークラスはありませんでした。
残念。
どちらにしろ、今日は夜の仕事があったので最後まで残れなかったんですが。
駅からホールに向かうとき、明日のコンサートのリハがあるのか、弦楽器を持った若い人と一緒になりました。
そこでも、マスタークラスの会場でも、私の楽器ケースを見て、みなさん「あれは何だろう」という顔をするんです。
聞かれれば答えるんですが、聞かれもしないのに自分から打ち明けるのも変ですし、「謎の楽器を持った人」ということで終わりました。
<若手演奏家のための公開マスタークラス>
・バッハ:無伴奏チェロ組曲 第6番ニ長調
受講生 原 裕子(ヴィオラ)
講師 川崎雅夫
受講生は、大学2年生。見るからに上品なお嬢様でした。
ずっと英才教育で育ってきたんだろうな、きっととてもお金持ちのお家なんだろうな、などと思いつつ・・・。
原曲はチェロのための曲なので、ヴィオラで弾くにはニ長調版とト長調版があって(他にもあるのかも。わかりません)、先生は、明日のコンサートでト長調版を弾くそうです。
プレリュードとアルマンドを演奏し終わったところで、レッスンが始まりました。
まず、音程と音がいいことをとても褒められていました。
注意されたのは、「勢い」について。
弱音のところも、曲の勢いがなくならないように。
ハーモニーが変わるところは、音量や勢いで変化をつけて弾くこと。
難しいところで慎重になりすぎないように。
とても上手なんですが、あまりに全てを正確にきっちりと演奏するために、だんだん退屈な感じになってしまうんです。
先生がそのところを演奏すると、やはりメリハリがあって、わかりやすいし聴きやすい。
特にプレリュードはもっと自由に弾くように、とのアドバイスでした。
・シューマン:おとぎの絵本 作品113
受講生 大島 亮(ヴィオラ) 桑生美千佳(ピアノ)
講師 店村眞積
本当に人によって音色というのはものすごく違うものですね。まずそれに驚きました。
前の受講生と比べてどちらがいい、というのではなく、まったく違う、ということなんです。
先生は、ステージから客席に降りて演奏を聴いていました。
一番最初に指摘したのは、受講生の靴のこと。
底がゴムの靴は絶対ダメなんだそうです。絶縁体になってしまうから。
先生はアルミを貼ったり1円玉を入れたり、いろいろするそうです。実際レコーディングでそうやったら、まったく音が違った、という話も。
とにかく、スニーカー類は良くないと。革靴もいいけど、裸足が一番クリアに音が響くとのことでした。
そういえば、昨日のノックス氏と、マスタークラスの受講生も靴を履いていなかった。
そんな話のあと、靴を脱ぐように言われて、それで弾いてみたら、確かに音が違っていました。不思議ー。
次に言われたのは、「いろいろなことをやっても、客席に伝わらなくてはいけない」ということです。
「通る音」で弾くように。
通る音とは、
・芯のある音
・筋の通った音
・共鳴した音
だそうです。
そのために、弓の角度や肘の位置、楽器の角度、弓が弦に当たる場所等をじゅうぶん注意しなければならない。
先生は自分の楽器は弾かないで、受講生の楽器を使ったんですが、同じ楽器でもまるで音が違うんです。
先生の演奏は、なんというか、圧倒的にすごい説得力。引き込まれるというか、巻き込まれるというか。それがほんの少しのフレーズでそうなんですから、全曲聴いたらどうなってしまうんでしょう。文章ではうまく書けません。髪型も個性的だし・・・。
今日は室内楽のマスタークラスはありませんでした。
残念。
どちらにしろ、今日は夜の仕事があったので最後まで残れなかったんですが。
駅からホールに向かうとき、明日のコンサートのリハがあるのか、弦楽器を持った若い人と一緒になりました。
そこでも、マスタークラスの会場でも、私の楽器ケースを見て、みなさん「あれは何だろう」という顔をするんです。
聞かれれば答えるんですが、聞かれもしないのに自分から打ち明けるのも変ですし、「謎の楽器を持った人」ということで終わりました。