BSではときどき古い映画を放送していますが、これが愉しみ。
先には、夏目雅子さん主演の「鬼龍院花子の生涯」をやっていました。
82年封切のこの映画、確かリアルタイムでも観たのですが、年を経てみると、また違った味わいが。
それにしても、ここに登場の女優さんたち、きれいなこと、そして、その後のそれぞれの運命を思うと複雑なものがあります。
矢絣の銘仙。
夏目さんは、85年に27歳の若さで、白血病でお亡くなりに。
花子を生む鬼政の愛人、佳那晃子さんはネフローゼ症候群に罹り、40代後半でクモ幕下出血に現在も療養中だそうです。ドキュメンタリーを放送しているのを拝見。優しい旦那さまがお世話をしていました。
夏木マリさん。
いつもながらのカッコよさ。
還暦を前に入籍して、現在も活躍中。
うーん、そういったことを思い合わせると、人生、無事に毎日を過ごしていることだけで、奇跡のように思います。
人の人生、いいところしか見えないけど~~。
夏目さんの、キメセリフ「私は鬼政の娘じゃけん、なめたら、なめたらあかんぜよ」
このセリフ、当時、ものすごく流行ったのよ。
で、今、「おまんら、親を、~~なめたらあかんぜよ」と娘に向かって投げたら、
「そうだね~~なめたらアカン、なめたらアカン、人生なめずに飴舐め~~よ
」と天童さんで返されました。
そ、そうだね、人生なめたらアカンよね、と娘に教えられました。
人生カルく~、いえ、いずれにせよ人生なめずに、いきましょう~~。
もう一つ、こちらは若尾文子さん20歳のときの初々しい映画「祇園囃子」(溝口健二監督)。
いや、もうほれぼれするばかり。
舞妓さんになり、身請けしたいという男性に乱暴されそうになって、相手の下を噛み切ろうとするのよ。
そんな気の強さがぴったり。
八重歯があるのね。
下は、女盛り30代の頃。
この方も夫黒川記章さんの事務所が~~、いえ、これはやめて~~。
日本映画に欠かせない人というだけで十分。
きものの美しさ、所作、何をとっても美しい。真似できないまでも、せめて眺めてため息などつきましょう。
若い時に観た映画や本、もう一度観て、若いときの感じ方とはどんな風に違っているのか、確かめたいものです。
まったく違っていなかったりしてね、成長がないこちら。それはまたそれでよし~
気が向いたら
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