不思議なもので、ちょっと変わった表題の本には直ぐに目が行く。
で、ちょっと中を覗いてみる。
特に目次を。
これは、かなり変わっていた。
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「骨の山」アントワーヌ・ヴォロディーヌ(著)濱野耕一郎(訳)2015.1水声社(刊)
それぞれが同じ題名の本を書いた男女が、本の内容について拷問を受けながら取り調べられている場面から始まる。
一部は女が調べられながら、その本の内容が明らかにされていく。
二部は男が同じようなパターンで調べられ、そして男の書いたものが描かれていく。
全体主義体制の中で拷問が現実に繰り広げられながら、拷問を受けている側の書いた本の内容が、本作品のほぼ全部に当たるという、凝った構成になっているのだ。
しかも、男女の作品には共通した登場人物が別の視点から描かれていく。
捉えどころのない、不安定な足場を歩きながら読み進むことを強いられる。
フランスでは今最も注目を浴びている作者の一人だということを訳者のあとがきで知った。
このあとがきがまた長い(30ページくらいある)。
彼の作品に初めて足を踏み入れる読者は、軽い目眩に似た感覚に襲われるのではないかと訳者は書いているが、目眩どころか私など始めの20ページ辺りで、読んでいた姿勢のまま不覚にも眠ってしまった。
気がついた時はかなり時間が経っていたが、続けて読むうちに少しずつ目が冴えてきた。
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特に目次を。
これは、かなり変わっていた。
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「骨の山」アントワーヌ・ヴォロディーヌ(著)濱野耕一郎(訳)2015.1水声社(刊)
それぞれが同じ題名の本を書いた男女が、本の内容について拷問を受けながら取り調べられている場面から始まる。
一部は女が調べられながら、その本の内容が明らかにされていく。
二部は男が同じようなパターンで調べられ、そして男の書いたものが描かれていく。
全体主義体制の中で拷問が現実に繰り広げられながら、拷問を受けている側の書いた本の内容が、本作品のほぼ全部に当たるという、凝った構成になっているのだ。
しかも、男女の作品には共通した登場人物が別の視点から描かれていく。
捉えどころのない、不安定な足場を歩きながら読み進むことを強いられる。
フランスでは今最も注目を浴びている作者の一人だということを訳者のあとがきで知った。
このあとがきがまた長い(30ページくらいある)。
彼の作品に初めて足を踏み入れる読者は、軽い目眩に似た感覚に襲われるのではないかと訳者は書いているが、目眩どころか私など始めの20ページ辺りで、読んでいた姿勢のまま不覚にも眠ってしまった。
気がついた時はかなり時間が経っていたが、続けて読むうちに少しずつ目が冴えてきた。
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