玉名の北西に山田という集落があり、日吉神社がある。
藤の花が綺麗に咲く神社として、親しまれている。
「山田の藤」で検索するとちゃんと出てくる。
例によって、運転練習で脚を伸ばした。
(日吉神社の境内と藤)
(推定樹齢200年の藤:県の天然記念物)
鳥居から参道~境内に至るまで藤のアーチが続いている。
5分咲き程度で、満開だともっと先端まで花が開いて、見事な景観となる。
相方に言わせると、花は満開より5分~7分咲きくらいが一番良いらしい。
コロナのせいもあろうが、確かに少し早くまだ見物客もまばらだった。
このくらいが一番良い等とは、折角来た負け惜しみが入っているとみた。
この日吉神社から、誕生寺奥の院の入り口前を通過して小岱山の麓に向かう。
目的地は、トキワマンサクの自生地。
1週間くらい前の新聞に、見頃だと掲載されていた。
(自生するトキワマンサク)
淡い緑がかった白い花で、稀少植物。
中国揚子江沿岸~インド東部一帯が原産地で、日本での自生地は三重県の伊勢神宮、静岡県の湖西市神座と、ここ熊本県小岱山麓の3箇所のみ。
花はピークを過ぎて少し黄色みを帯びていた。
ただ、少し回り込んで見ると、まだ白が目立った木もあった。
日当たりの具合で、開花の時期が少し違っていたのだろう。
一帯はミカン畑が広がって、眼下には玉名や荒尾の平地が見える。
ミカン畑は、害獣防護のため柵が設けられており、このトキワマンサクの自生地は、私有地の柵のゲートを通過する必要がある。
誰もいないので、立ち入りとゲートの開閉は責任をもって行わなければならない。
トキワマンサクは、訪れた時期が少し遅すぎた感じ。
藤の花は少し早すぎた感じで、なかなか難しいが、遅過ぎと早過ぎ、足して2で割ってOKとしよう。
私は、この小岱山麓一帯の風景が好きである。
ミカン畑と小岱焼と、四季折々に色が変わる柔らかな山容と緩やかな裾野。
常磐満作・・・如何にも目出度そうな花である。
「上を見る地上の花を踏みながら」・・・・しろ猫