寒い冬は、暖かい日中に歩き、暑い夏は太陽が落ちた夕食後に歩く。
迷うのは、今頃の季節。
直射日光は結構強いし、夕方以降は冷え込んできたりする。
その日の行動予定もあるし、時間経過に伴う空模様もあるし、歩きのタイミングはそれなりに難しい。
昨日は夕方近くに歩き始めたのだが、珍しい現象に出会えた。
ふと空を見上げたら、虹のようなものが見えた。
多分雲の成分と、太陽の位置関係が上手い具合に虹を作り出したのだろう。
家並みや大きな樹などで、見えないが太陽の反対側にも出ている可能性があると、高台の畑の方に急いだ。
写真では分かり辛いが、中央付近にほんのり色合いの違う虹状の雲が見えた。
太陽を中心にして、両側に見える。
太陽はまだ結構な明るさで、カメラを向けると下界は真っ暗な夕方に映ってしまった。
確かこういう現象を、「玄日」とかいった筈だ。
帰ってネットで調べたら、玄日という現象で、薄い刷毛で掃いたような特有の雲と、ある一定の角度からの太陽光線が作り出す光学現象だとあった。
虹は赤を太陽側にして一番外が紫になる。
月の場合でも、明るく輝く月と薄い雲といった条件が揃えば、同じような現象が起こる。
月の場合は「玄月」というらしい。
歩く時間とコース、太陽の位置と条件に合う雲の存在、等々を考えるとポイントはタイミング。
タイミングと言えば、昼に郵便を出しにいった帰りに我が家の横の電柱から、カラスが車庫の屋根に降りてくるのが見えた。
暫くしたら、屋根から門柱に飛び移り、更に郵便受けの上に乗っかってやたらサクランボの木や、庭を見下ろしたりしている。
カラスにすれば、私は通行人でちょっと静かにしていれば通り過ぎる筈だと思ったらしい。
ところが私が門の方に近づいたので、庭に降りてやり過ごそうとしたら更に庭に入ってきたので慌てて近くの電線まで退避した。
思うにカラスの挙動からして、狙いはサクランボだと思った。
前回の収穫時に、熟れるまで残しておいたサクランボが、一昨日覗いて見たら殆ど無くなっていた。
犯人は鳥しか考えられなかったが、最近はヒヨの姿も見ないし不明なままだった。
あの挙動から推測すると、ほぼ犯人はカラスと思われる。
これも、帰宅時間、カラスとの遭遇とその挙動観察などがタイミング的に合っていたからである。
太陽の光のショーも、カラスとの遭遇も決め手はタイミング。
不意に坂本九のタイミングという歌が聞こえてきたような気がしたが・・・。
空耳か。
そう言えば、「空耳アワー」なるコーナーのある番組もあったなあ。
さてさて、歩きに行くとするか。