朝から降っていた雨も上がって、隣の猫も門柱の陰でのんびり寝ている。
南よりの風だが、いやな湿り気も無くさわやかに吹いている。
(モミジの実)
ささやかなモミジの花も、いつしか実が風に揺れるようになった。
この青鴫立というモミジの一番美しい時期である。
庭にも家の内でも、花が咲き始めた。
(ピンクのバラの蕾)
深紅のバラが沢山の花を咲かせているが、私はこの日陰のピンクのバラが好きである。
バラ色といえば、黙っていてもピンクを頭に思い浮かべてしまう。
十年以上も前に、挿し芽で根付かせたものだが、夏だったので日差しを避けるためキンカンの木の下に挿し芽をした。
根付いてみると、今度は日当たりの悪さにヒョロヒョロの状態で花を咲かせるようになった。
なるべく頭上にキンカンの枝がないように、幹を誘導したりキンカンを剪定したりしている。
(ピラカンサの花)
沢山の白い小さな花が咲き始めた。
この小さな花の数だけ実が成って、冬場にかけて真っ赤に熟すと鳥たちの格好の餌になる。
ただ、幹にも枝にも鋭利な棘があって、刺さるととても痛いのが難点。
(ツツジ)
幾つかの種類があるが、今年は全般に花の付きが悪い。
昨年のブログでは、沢山の花が咲いている状況をUPしているが、今年は遅いのか少ないのか不明。
(赤花夕化粧)
可憐にして生命力旺盛。
思いもかけない場所で芽を出し、花を咲かせる。
油断していると、鉢の元の主を圧倒してしまう勢い。
(胡蝶蘭)
そして、とうとう赤みを帯びた胡蝶蘭が咲き始めた。
胡蝶蘭は奇数で咲く約束でもあるのか、白いものは7輪で、このピンクのものは3輪。
もう1鉢にも蕾が付いているが、これは1輪だけ。
このピンクと白の胡蝶蘭が競演できるよう願っていたが、白はよく頑張って咲き続けてくれた。
4月から5月へと、山も野原もそして庭も、各種の花が咲くシーズンが到来した。
「シャッターを押して句材を閉じ込める」・・・・しろ猫