昨日の天気予報が、鳴り物入りの寒気団の来襲というので身構えた。
事もあろうに、18日に日帰りの温泉を予約していたからだ。
途中でナビが「10Km先はチェーン装着」だのと騒ぎ出したのでいやが上にも車内は盛上がる。
ノーマルタイヤだし、最悪の場合は諦めてキャンセルする覚悟を決めながら前進。
(薄っすらと雪の田んぼ)
目的地は、阿蘇郡小国町の小田温泉。
杖立温泉、わいた温泉郷(岳の湯・はげの湯)、黒川温泉、小田温泉など温泉だらけの地域。
実は、今回訪れるまで小田温泉の存在すら知らなかった。
杖立や黒川の知名度に比べて、あまり知られていないが、それゆえ鄙びた風情がある温泉。
細心の注意を払いながら運転して、どうにか到着。
(草太郎庵)
経路は相当困難もありそうだと予想して、早く家を出たので結果的に予定より早く着いてしまった。
草太郎庵はそば処で、日帰り入浴も宿泊もOKの優れた隠れ宿。
初めての場所だったので、完全にナビ頼りだった。
予定より早いし、入浴も13:00時以降に予約していたのだが、柔軟に対応して頂いた。
(蕎麦轢き)
部屋への通路脇で蕎麦粉が作られていた。
1週間前に新蕎麦が入荷したばかりという話だった。
(縁側から)
庭には、昨夜から今朝にかけての雪が薄っすらと残っている。
(蕎麦会席)
出されたものは、すべて美味かった。
最後の蕎麦つゆまで、旨かった。
量も丁度良くて、相方も前回の天草での失敗が脳裏にあったが、今回は大いに満足のご様子。
風呂は、露天が2箇所で内湯が3箇所あったが、気温が1度くらいで寒かったので内湯にして貰った。
(内湯)
内湯といっても軒続きではなくて、一旦外に出ると各々小さな小屋があってその一つを貸し切ることになる。
予約の段階では利用時間は1時間となっていたが、ご自由に好きなだけどうぞと言われた。
しかも、食事が済んだ段階で会計を済ますので、風呂から上がればそのまま帰っても良いという話。
内湯と言っても、暖房がないので結構冷えている。
(内湯)
窓からは外が見えるので、半露天といった雰囲気。
お客が出れば、一回毎お湯を抜くので、身体を洗った後でお湯に入る等という事は無用だと説明を受けた。
お湯はほぼ透明だが、薄く白濁していてヌルヌルというより淡泊なツルツル感。
来客が多いときは時間制限通りなのだろうが、とにかく悪天候で私たちの他は3組ほど。
なんぼ時間無制限でも、のぼせる前に引き上げることにした。
勝手に帰るのも悪い気がして、相方が母屋の方にお礼言いに行ったら見送ってくれた。
「また行きたいね」と、帰りの車の中では珍しく同意見だった。
「特別は平凡な日の寄せ集め」・・・しろ猫