昨日の夕方、洗濯物を取込みに出ていた相方が金の成る木が倒れているという。
前回の台風の時に鉢ごと倒れたことがあって、その時は起こして支えで補強した。
しかし、あの一件以来まったく元気のない状態が続いていた。
(倒れた金の成る木)
根元付近で2本に枝分かれしたものの1本が倒れていた。
見れば、完全に根元から折れていた。
よく見れば、どうやら原因は虫による食害のようだ。
(虫に食い荒らされた根元)
倒れた方は完全に幹ごと食い荒らされて倒壊。
残ったこの1本も、壁に支えられて倒壊を免れていただけで、根っこはもうボロボロ。
丸い穴の中には頭を突っ込んだままの虫が沢山残っていて、土の中にも虫が無視出来ないくらいに。
カブト虫の幼虫に似た形の虫だが、ずっと小さいのでカナブンくらいになるのかも・・。
白と明るい茶色の独特の色合いと形状の虫で、数えたら25匹も鉢の中に居た。
カメラにも記念に撮したが、公開はいささか憚られるのでカット。
辛うじて根っこの一部が残っている方の幹は元の鉢に土を入れ替えて植え直した。
(植え直した1本)
もう1本の倒壊した幹は、枝の一部をカットして別の鉢に挿し芽にした。
(挿し芽で救出作戦)
左の2本は挿し芽で、右の茶色の鉢は伸びた根っこから「ひこばえ」のように芽を出したものを植えた。
再生の可能性は確率的には、一番右のひこばえ状態の小さな苗だと思う。
この作業の過程で、空いた鉢を探して庭をウロウロしていたら、枯れて庭の隅に放置していた「山川ホウサイ」の鉢に、小さな新芽が出ているのに気がついた。
(芽が出始めた山川ホウサイ)
枯れてしまって、諦めて庭のツツジの植え込みの中に台風で飛ばされないよう隠して置いたもの。
これはまた、予定外の喜びで直ぐ枯れた根っこの部分を取り除き、小振りの鉢に植え替えた。
(植え替えた山川ホウサイの芽)
モノになってくれたら、とても嬉しいのだが・・。
それにしても、植物の生命力は凄い。
死んだふりして生き返るなど、なかなか高難度のわざ。
「我が家では、「金の成る木」や「小判草」など良く育つ」
と、言った後に、本物の金は貯まらないけど・・と言うのが常套句だった。
半ば小馬鹿にしたような扱いだったが、いざ枯れてしまうとなると妙に寂しい。
本物の金にも、金の成る木にも両方見放されれば、我が家の破産は近いと相方が言う。
取り敢えず、水道に近く日陰の多い養生コーナーへ移動して様子をみる。
此方の気分を見透かすように、空が曇り始めた。
(午後の空)
今夜は熊本市では、水灯りのイベントが行われる。
メイン会場の桜の馬場や城のお堀一帯は、竹を使った光のアート。
電車もバスも終日無料の日なので、出かける人も多いだろう。
我が家の鉢も、イベントの空模様もイマイチはっきりしないが、なんとか成るだろう。
「タンマリはモノかコトかと自問する」・・・しろ猫