蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

上野藪蕎麦総本店(台東区上野)の「みぞれ酒」「山菜天ぷら」「とろろせいろう」等

2010年05月05日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年5月某日 調査・登録】
 こちらの店「上野藪蕎麦総本店」は、かんだやぶそばの暖簾分け第1号店で、明治25(1892)年に創業した老舗です。
 《前回のこの店の調査・登録:せいろ、おかめそば



 さて、今日は気温が上昇し、喉が乾いてビール日和です。ということで、エビスビールで始めました。突き出しの「そば味噌」は甘過ぎず、ビールのアテに最高です。


 「山菜天ぷら」は、「ふきのとう」「こごみ」「たら芽」「独活」「舞茸」「筍」「アスパラ」など、山で獲れる春の味が満載です。上手に揚がり、ほのかな山菜の苦みが絶品です


 これだけ肴が揃うと酒が進みます。今日は殊のほか暖かいことから、次に「菊正みぞれ酒」をいただきました。これは旨い!日本酒をシャーベット状にしたもので、引き締まった辛口の味が最高です。升の隅に粗塩を盛ってグイっといただくと風情があります。酒の回りも早いような気がします。



 そして、本命の「とろろせいろう」です。麺は少し固めに茹でられており、食感やノド越しが美味です。そばは打ちたてが一番との信条のもと、2階のガラス張りにされた蕎麦打ち処で1日に何度も打たれています。麺はとろろとの相性もよく、ヌルッとした舌触りが絶品です




 仕上げは勿論「そば湯」です。こちらの「そば湯」はトロッとしていて蕎麦の香りも豊かです。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★上野藪蕎麦総本店
  所在:東京都台東区上野6-9-16
  電話:03(3831)4728
  品代:エビスビール(中びん)650円、山菜天ぷら900円、菊正みぞれ酒(1合)650円、とろろせいろう970円