蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

手打 きだ(中央区銀座)の「生粉打ち」「ごぼう天ぷらそば」

2010年05月23日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年5月某日 調査・登録】
こちらの店「手打 きだ」は、銀座三丁目の有名な洋食店「煉瓦亭」の隣りにあるとても小さな蕎麦屋です。入口近くでは蕎麦を挽くための石臼がオートメーションで動いており、客席は14席程度です。
 こちらの店は、もり系のメニューだけでも、「もり(外二)」「生粉打ち」「荒挽き」「御前更科そば」「季節の変わりそば」と種類がふんだんにあります。入口にどかんと居座る石臼からしてもかなりのこだわりを持った蕎麦屋の証拠です。


 今日は「生粉打ち」をいただくことにしました。生粉打ちでも、しっかりと繋がりとても綺麗に打たれています。香りも豊かです。そして、汁は見た目が真っ黒で「とても濃くて辛い」と思いきや、味はマイルドで若干甘みもあり、とても出汁が効いています。そばとの相性もよく美味しくいただけます。暖簾の右側に「布恒更科」と表記されている(一番下の映像参照)ことからも「布恒更科」の暖簾分け店だとすれば、汁の特徴にも納得がいきます。



 「ごぼう天ぷらそば」のごぼう天はボリュームが少な目なのが残念ですが、とても上品に揚げられ、ごぼうのシャキシャキ感と油のしっとり感が絶妙に融合されています。汁も上品で、こってり系がお好きな方には少し物足りなく感じられるかもしれませんが、私には丁度良い出来です。




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★手打 きだ
  所在:東京都中央区銀座3-5-16島田ビル1階
  電話:03(3563)6003
  品代:生粉打ち1,050円、ごぼう天ぷらそば1,320円