(つづき)
「キリン」「鶴」「熊」「馬」「猫」「鹿」「鳥」「魚」に引き続き、糟屋郡篠栗町に居る「犬」。
「乙犬東」は、県道福岡篠栗線(旧・国道201号)の乙犬~尾仲間に新設された、比較的新しい停留所である。
新設の背景には、JR篠栗線(福北ゆたか線)のスピードアップを受けた乗客の流出を防止する意図もあったと思われる。
ちなみに、以前取り上げた「門松」からは2つ東に位置する。
既にバスが通っている道路に新たにバス停が設置される場合、隣のバス停名に単に方位(東・西・南・北)を付けるだけという、かなり「安直な」名前の付け方をされるケースが多くみられる。
この「乙犬東」以外にも、「朝日西」「依井東」(朝倉郡筑前町)、「上山田南」(糟屋郡久山町)、「古賀北」(古賀市)、「橋本西」「車両基地東」「生の松原団地南」(福岡市西区)などの例がある。
「乙犬東」のすぐそばの交差点名は「御影橋」であり、これを採用することなどは考えなかったのだろうか。
また、上の例にあげた「古賀北」のバス停は、古賀市の中心部のバス停「古賀」の北にあることから名前が付けられているが、「古賀市」としてみた場合には特に市の北部に位置するという訳ではないし、行政上の地名が「古賀北」という訳でもない。
紛らわしいというか適当というか、なんとも不完全な名称に見えてしまう。
近くには「古賀交番前」の交差点や「中川公民館」などの施設もあり、いろいろと名付けの「ネタ」はあったと思うのだが…。
ただ、交差点名のほうにも「安直な名前」はたくさんある。
福岡市中央区の渡辺通一丁目交差点から、城南線を薬院駅方向に行ったひとつ目の交差点に「渡辺通西」がある。
渡辺通りから西に位置することは間違いないので、一応これはよしとしよう。
ただ、渡辺通一丁目交差点から、渡辺通りを天神方向に行った二つ目の交差点(旧RKBへの入口、セントラルホテルのところ)に付いている「渡辺通り北」という名前は、渡辺通りは始まったばかりであり北(厳密には北西)にまだまだ続いていく訳なので、明らかにおかしい。
「渡辺通西」から連想して安直に付けたのだろうが、「北」を付けたいのならば「渡辺通一丁目北」「渡辺通駅北」などとすべきである(「天神北」や「那の津口」が「渡辺通り北」であれば理解はできる)。
新たな名前を付ける際、子供の名前を付けるときくらい真剣になれとまでは言わないけれど、後世に残っていくものなのだから、バス停名や交差点名を単なる「記号」ではなく「作品」として捉えて、もう少し知恵を絞ってほしいものである。
とはいっても、「南福岡駅」というのも安直といえば安直のような気もするし、長年使い続けていればいつの間にか馴染んでしまうものなのかもしれないけど…。
なお、「犬」のバス停としては、中間市の「犬王」を取り上げたかったのだが、なかなか機会がないのでまたいつか…。
(つづく)
「キリン」「鶴」「熊」「馬」「猫」「鹿」「鳥」「魚」に引き続き、糟屋郡篠栗町に居る「犬」。
「乙犬東」は、県道福岡篠栗線(旧・国道201号)の乙犬~尾仲間に新設された、比較的新しい停留所である。
新設の背景には、JR篠栗線(福北ゆたか線)のスピードアップを受けた乗客の流出を防止する意図もあったと思われる。
ちなみに、以前取り上げた「門松」からは2つ東に位置する。
既にバスが通っている道路に新たにバス停が設置される場合、隣のバス停名に単に方位(東・西・南・北)を付けるだけという、かなり「安直な」名前の付け方をされるケースが多くみられる。
この「乙犬東」以外にも、「朝日西」「依井東」(朝倉郡筑前町)、「上山田南」(糟屋郡久山町)、「古賀北」(古賀市)、「橋本西」「車両基地東」「生の松原団地南」(福岡市西区)などの例がある。
「乙犬東」のすぐそばの交差点名は「御影橋」であり、これを採用することなどは考えなかったのだろうか。
また、上の例にあげた「古賀北」のバス停は、古賀市の中心部のバス停「古賀」の北にあることから名前が付けられているが、「古賀市」としてみた場合には特に市の北部に位置するという訳ではないし、行政上の地名が「古賀北」という訳でもない。
紛らわしいというか適当というか、なんとも不完全な名称に見えてしまう。
近くには「古賀交番前」の交差点や「中川公民館」などの施設もあり、いろいろと名付けの「ネタ」はあったと思うのだが…。
ただ、交差点名のほうにも「安直な名前」はたくさんある。
福岡市中央区の渡辺通一丁目交差点から、城南線を薬院駅方向に行ったひとつ目の交差点に「渡辺通西」がある。
渡辺通りから西に位置することは間違いないので、一応これはよしとしよう。
ただ、渡辺通一丁目交差点から、渡辺通りを天神方向に行った二つ目の交差点(旧RKBへの入口、セントラルホテルのところ)に付いている「渡辺通り北」という名前は、渡辺通りは始まったばかりであり北(厳密には北西)にまだまだ続いていく訳なので、明らかにおかしい。
「渡辺通西」から連想して安直に付けたのだろうが、「北」を付けたいのならば「渡辺通一丁目北」「渡辺通駅北」などとすべきである(「天神北」や「那の津口」が「渡辺通り北」であれば理解はできる)。
新たな名前を付ける際、子供の名前を付けるときくらい真剣になれとまでは言わないけれど、後世に残っていくものなのだから、バス停名や交差点名を単なる「記号」ではなく「作品」として捉えて、もう少し知恵を絞ってほしいものである。
とはいっても、「南福岡駅」というのも安直といえば安直のような気もするし、長年使い続けていればいつの間にか馴染んでしまうものなのかもしれないけど…。
なお、「犬」のバス停としては、中間市の「犬王」を取り上げたかったのだが、なかなか機会がないのでまたいつか…。
(つづく)