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福岡のバスのことなど・・

シューテングスター(48)

2010年04月08日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
糟屋郡粕屋町の「上脇田」バス停。
この折り返し場は粕屋町にあるのだが、東側の隣接地は篠栗町に属し、少し北に行けば久山町で、そのすぐ西は福岡市東区に接している。

現在は、ここから大川農協前、坪見、津屋本町箱崎駅西口吉塚駅前、妙見、千代町呉服町蔵本を経由して天神に向かう「74番」と、途中で都市高速道路を経由する「74C」の「狭義の終点」となっている。
「74C」は、先日のダイヤ改正で、夕方運行されていた郊外向けがなくなり、都心向けが平日朝1本のみとなっている。

かつてはここから先にもバスが通っていて、「74番」には「東鉄工団地行き」「猪野行き」、さらに前は「工場団地行き」もあった。
「工場団地」(久山町の原工業団地のこと)へは門松交差点方面から「31番」も乗り入れていたことがある。
「猪野行き」廃止後、下山田交差点~上脇田間の免許維持路線として、「無番 土井→上脇田線」が長らく一週間に一本だけ走っていたが、これが昨年廃止され、「上脇田」は「狭義の終点」の仲間入りをした。

「74番」自体も縮小傾向にあり、途中の「広義の終点」である「坪見」から先、この「上脇田」までは廃止候補となっており、もしこれが現実のものとなってしまうと、今度は「坪見」が狭義の終点となる。
この付近は、南側を東西に走る国道201号上の「粕屋警察署前」に停車する「筑豊特急」や、「74番」のルートである江辻~大川農協前間を南北に横切る「310番」など、代替交通手段が全くないわけではないので、「坪見から先を廃止して、粕屋町内はコミュニティバスへ移管」というのはあり得そうな話である。

個人的に「74番」はとても好きな路線ではあるのだが、周辺の交通環境の整備や商業施設の新設など、時代の変化についていこうとせず、取り残されている感があるのは否めず、それが需要と合わずに「廃止候補」となっているのではないかという気がする。
例えば、「役場ルクル~扇橋~東サティ~柚須~内橋~坪見~大川~上脇田(複乗)~門松長者原~役場」のようなルートのほうが、「生活路線」としては、ニーズに合っていそうな気もするのだがいかがだろうか。

“個人的に「74番」はとても好きな路線”と書いたが、そういえば、今から約30年前、私がまだ小学校低学年の頃、「74番」の終点であった「工場団地」というなんだか無味乾燥な響きに興味を持ち、また、その少し先の下山田から古賀駅に向かう路線にも乗ってみたかったので、西鉄テレホンセンターに電話をかけてあれこれと時刻を聞いたのだが、どれも運行本数が少なくなかなか思うような回答が得られず、電話の人から「どこに行きたいの?」とやや怒り気味に言われて、少し傷ついたことがある(笑)。
(つづく)
コメント (4)
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