(つづき)
「23番」の高美台・大蔵系統の統合で、停車パターンはこのようになる。
ルートが重複する区間(高美台二丁目、大神神社前)で、両方のバス停に1回ずつ、計2回停車することを回避して混乱を避けるという意図だろうか。
「香椎・和白方面~高美台地区」というフレームで見ると、特に不便はないのだろうけど、「大神神社前~大蔵」のような、地区内での移動にはやや不便が生じる。
大蔵の時刻表でも、高美台一丁目経由であることは特に明示されておらず、「行けるところが増えること」よりも「行けなくなるところはないこと」を重視した案内とも言える。
複乗区間では「片方のみ停車」と「全部停車」はどっちがいいか、というのは一概には言えないと思うのだが、今回の選択は受け入れられるでしょうか。
また、「宝珠山を複乗して小石原」か「小石原を複乗して宝珠山」か、「萩ノ原を複乗して大山」か「大山を複乗して萩ノ原」か、など、複乗(復乗)の場合、どっちに先に行くか、というのも問題となるが、安全性や利便性を考えると、「大蔵を複乗して高美台一丁目」ではなく「高美台一丁目を複乗して大蔵」という選択には合理性があると思う。
・「23番」の拡大と縮小
新営業所絡みで新設される「大濠公園~天神~名島~御幸町~香椎照葉五丁目」という系統には「23番」が付く。
香椎パークポートの記事で、
“主に福岡市中心部~香椎地区を結ぶ「23番」は、「1番」や「62番」と同様、時が経つにつれ経由地や行先が複雑化したことから、「22番」「27番」などに分割されたという経緯がある。
それでもなお、香椎とはほとんど関係がない場所を通るパークポート行きに「23番」をベースとした番号を付けた背景には、古くからの「23番」に対する「本線意識」のようなものがある気がする”
と書きましたが、「香椎照葉五丁目の23番」は、まさにこれを端的に表したものといえそう。
一方で、大濠公園、天神には行かなくなり、千早駅が起終点となる香椎花園系統のほうは、「23番」の冠が外れ「無番」となる。
ゴルフ場入口の記事で、
“「23番が23番たる所以」というか、どの路線がその番号に属するのか、という明文化された「定義」みたいなものはないので、「イメージの世界」にはなってしまうのだが、この例をみると、「23番」はあくまで、「都心部~香椎地区~末端部」を走る路線であって末端部同士を行き来するものは「23番」には含まれない(というか、含めてしまうとわかりにくくなる)というぼんやりとした「定義」を見出すことができる。
「四箇田団地~福大病院」が「12番」ではなく「無番」であったのも同様といえよう。
ただ、「原田橋~宇美営業所」が「34番」として運行していたケースなどもあり、この「定義」が末端部を多く持つ全ての路線に当てはまるものではない。
末端部同士を行き来する路線であっても、「早良営業所~椎原」「早良営業所~曲渕」などは、「都心部~西新地区~末端部」というベクトルからは逸脱していないため、福岡都心部まで足をのばさなくなった後でも依然「3番」という番号が付いている。
一方で、志賀島線をみてみると、「和白営業所~志賀島~勝馬」という区間便が登場した際、都心部へのベクトルからの逸脱はないにもかかわらず、「21番」から独立して新たに「1番」という番号が付けられている”
と書いたように、趣味的な観点からはいろいろと面白いのだが、「23番」とその関連路線に関しては、番号の付け直しの機が熟しすぎて腐りかけている感もあり。
・バス停の改称
福岡東医療センターの南側になかった「福岡東医療センター南門」はついに改称され、「シルバー人材センター前」に。
改称されそう、と何度となく書いてきた「青果市場前」は、このタイミングで「那珂五丁目」に。
長い時間をかけて「DWK」を低下させてきた「留学生会館前」は、ついに「イオンモール香椎浜」に。
(つづく)
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