(つづき)
福岡市中央区の油山観光道路上の「梅光園一丁目」バス停。
「12番」「13番」「16番」など、天神、博多駅に向かう路線が主流の中で、「69-1番」「96番」そして「54-1番」は都心には行かない。
時刻表の中にこういう路線があると、なんだか「自己主張」しているように見え、用もないのについつい乗ってみたくなる。
ただ、「69-1番」「96番」の発車時刻は、ご覧の通り非常に接近しており、思いつきで乗るにはやや難があり、もう少しダイヤを工夫してほしいという思いが一瞬頭をよぎる。
しかしよく考えてみると、「69-1番」と「96番」はいずれも藤崎行きだが、始発地も途中の経由地も全く異なるし、それに、2路線が重複するのはここ「梅光園一丁目」と一つ南の「梅光園口」だけであり、もしこの場所で概ね等間隔のダイヤを実現したとしても他の場所でもっと大きな歪みが生じる可能性が高そうであり、この場所で、私のような「用もないのについつい乗りたくなる人」に合わせても仕方なさそうである。
ちなみに、私が幼いころは、油山観光道路の六本松西交差点~友泉団地交差点間(バス停でいうと「梅光園一丁目」と「梅光園口」)がまだ開通しておらず、「11番」(現在の「96番」)「12番」「13番」「16番」などは、いずれもひとつ西側の樋井川沿いの県道(東油山比恵線。バス停でいうと「別府団地前」と「梅光園」)を通っていた。
油山観光道路の全線開通を機に、「13番」「16番」などは観光道路経由になって現在に至っている。
「12番」は、観光道路の全線開通に合わせ、六本松~田島間が観光道路経由となったが、その後、郊外向けのみ再び県道経由に戻っている。
また「12番」は、以前は下りの一部が「美術館東口経由」であるなど、基幹路線であるにもかかわらず、経由地がフラフラしている感がある。
「94番」も、1999年春のダイヤ改正において、油山観光道路経由から県道経由に再び戻っており、城南区の神松寺交差点~下堤交差点の免許維持路線的な意味合いを担っているといえるのかもしれない(一日9往復走っているので「免許維持」と呼ぶのはかなり失礼ですけど)。
なお、神松寺交差点~下堤交差点間の「北片江」バス停は、現在は「94番」のみしか通っていないが、かつては「60番」「64番」「65番」(「60番」は現在は廃止。「65番」も現在のものとは異なる)も停車していた。
「梅光園一丁目」バス停の行先案内の部分も、「天神・博多駅/西新方面」という「北九州方式」に変更となり、かなり味気ないものとなってしまった。
「わかりやすさ」「簡潔さ」を求める利用者の視点、「メンテナンスの簡単さ」を求める事業者の視点、いずれからみても妥当な選択なのかもしれないけど、「用もないのについつい乗りたくなる人」にとってはやや寂しいものがある。
(つづく)
福岡市中央区の油山観光道路上の「梅光園一丁目」バス停。
「12番」「13番」「16番」など、天神、博多駅に向かう路線が主流の中で、「69-1番」「96番」そして「54-1番」は都心には行かない。
時刻表の中にこういう路線があると、なんだか「自己主張」しているように見え、用もないのについつい乗ってみたくなる。
ただ、「69-1番」「96番」の発車時刻は、ご覧の通り非常に接近しており、思いつきで乗るにはやや難があり、もう少しダイヤを工夫してほしいという思いが一瞬頭をよぎる。
しかしよく考えてみると、「69-1番」と「96番」はいずれも藤崎行きだが、始発地も途中の経由地も全く異なるし、それに、2路線が重複するのはここ「梅光園一丁目」と一つ南の「梅光園口」だけであり、もしこの場所で概ね等間隔のダイヤを実現したとしても他の場所でもっと大きな歪みが生じる可能性が高そうであり、この場所で、私のような「用もないのについつい乗りたくなる人」に合わせても仕方なさそうである。
ちなみに、私が幼いころは、油山観光道路の六本松西交差点~友泉団地交差点間(バス停でいうと「梅光園一丁目」と「梅光園口」)がまだ開通しておらず、「11番」(現在の「96番」)「12番」「13番」「16番」などは、いずれもひとつ西側の樋井川沿いの県道(東油山比恵線。バス停でいうと「別府団地前」と「梅光園」)を通っていた。
油山観光道路の全線開通を機に、「13番」「16番」などは観光道路経由になって現在に至っている。
「12番」は、観光道路の全線開通に合わせ、六本松~田島間が観光道路経由となったが、その後、郊外向けのみ再び県道経由に戻っている。
また「12番」は、以前は下りの一部が「美術館東口経由」であるなど、基幹路線であるにもかかわらず、経由地がフラフラしている感がある。
「94番」も、1999年春のダイヤ改正において、油山観光道路経由から県道経由に再び戻っており、城南区の神松寺交差点~下堤交差点の免許維持路線的な意味合いを担っているといえるのかもしれない(一日9往復走っているので「免許維持」と呼ぶのはかなり失礼ですけど)。
なお、神松寺交差点~下堤交差点間の「北片江」バス停は、現在は「94番」のみしか通っていないが、かつては「60番」「64番」「65番」(「60番」は現在は廃止。「65番」も現在のものとは異なる)も停車していた。
「梅光園一丁目」バス停の行先案内の部分も、「天神・博多駅/西新方面」という「北九州方式」に変更となり、かなり味気ないものとなってしまった。
「わかりやすさ」「簡潔さ」を求める利用者の視点、「メンテナンスの簡単さ」を求める事業者の視点、いずれからみても妥当な選択なのかもしれないけど、「用もないのについつい乗りたくなる人」にとってはやや寂しいものがある。
(つづく)
路線全体で見ると、このような事は単なる偶然であると考え、私の場合は特に気にしていません。
>行先案内の部分も~「北九州方式」に変更となり
まあ、しょうがないと思いますよ。
改正の度に継ぎ接ぎを繰り返し、みすぼらしい状態になるよりかはマシかと思います。
また、このみすぼらしい状態になることによって、バス停自体やその周辺の環境も悪化するケース(バス停を破損させたりシールを貼るなどのイタズラ)も多々あるし…。
ただもちろん、バス停の歴史を探るにあたっては大きな痛手ですが…。
69番と96番、行先も同じ藤崎。
これは非常に紛らわしいんです。
管轄の営業所も違うし、この2路線が被るバス停は2つしかないので、仕方ないといえば仕方ないのですが、けっこう困ります。
96番は西新経由なので、西新に行く人もよく利用しますが、69番に乗ってしまったら、さあ大変!!
たった2つのバス停のためではあるけど、なんとかならないかと思います。どちらかが行先番号を変えるか、行先そのものを変えるか(どちらかがマリノアシティまで延長が理想)してほしいものです。
>路線全体で見ると、このような事は単なる偶然であると考え、私の場合は特に気にしていません。
たしかに、このバス停では「偶然」と捉えるのが自然かと思われます。
ただ、下山門地区から姪浜方面の「97番」と「507番」など、明らかに利用者が不便な例(というか、交通という「資源」の無駄使いにも見える)もありました(最近は少し改善されているように見えますが)。
「偶然」では済まされないようなケースについては、ダイヤ改正を経るごとに修正されていく傾向がありますが、改正実施の前にもっと検証&フィードバックができないものかと思うこともあります。
tabibitoさん、こんにちは。
>69番と96番、行先も同じ藤崎。
>これは非常に紛らわしいんです。
なるほど!
ダイヤが近接しているばかりに、96番を待っていたのに69番に乗ってしまうということが起こり得る訳ですね。
69番に枝番が付いて69-1番になったのは、博多駅から平尾~小笹方面に向かう利用者の利便を考えてのことだと思っていたのですが、梅光園口~梅光園一丁目への配慮もあったのかもしれませんね。
そして、筑肥線代替という意味で「本線」である藤崎行きに枝番が付き、「支線」である桧原行きに枝番が付かず、「本末転倒」となったのも、そういう背景があったのかもしれませんね。
目から鱗でした。