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福岡のバスのことなど・・

チラシのオモテ(57)

2010年04月22日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
今回は偽物ではなく本物のチラシである。

一連の1996年5月1日の東部地区大改正シリーズ。
香椎台・みどりが丘地区三苫駅・高美台地区城浜団地・香椎浜及び下原地区青葉・舞松原地区赤間急行に続く6回目は、「雁の巣・奈多地区」である。

このチラシの時点の天神郵便局前発の「21番」及び「21A」の運行本数(平日)は以下の通りである。

「21番」
 香椎、和白経由雁の巣レクレーションセンター行き …46本
 香椎、和白経由志賀島国民宿舎行き …2本(早朝のみ)
「21A」
 都市高速、和白経由志賀島国民宿舎行き …20本
…合計68本

そして現在の「21番」及びその派生系統の運行本数は、
「21番」
 香椎、和白経由雁の巣レクレーションセンター行き …3本(最終間際のみ)
 香椎、和白経由志賀島小学校前行き …21本
「21A」
 都市高速、和白経由雁の巣レクレーションセンター行き …61本
 都市高速、和白経由志賀島小学校前 …3本(早朝2本と最終1本)
「210番」
 都市高速、アイランドシティ、雁の巣経由和白方面行き …13本
 都市高速、アイランドシティ、雁の巣、三苫駅経由新宮緑ケ浜行き …13本
「21B」(4月26日より)
 都市高速、アイランドシティ、西戸崎経由大岳行き …12本
…合計114本(季節運行の「21B」を除いた本数)

となっている。
チラシの時点の「志賀島国民宿舎」は、現在の「志賀島小学校前」である。
このときの改正で、志賀島国民宿舎行きのほとんどが都市高速経由の「21A」となってしまい、志賀島から東区の中心である香椎地区に直通するバスが実質なくなったことに対してクレームが出たらしく(このチラシの裏の時刻表では「21Aは香椎には行きません」という注意書きがある)、その後の改正で、「21番」が志賀島行き、「21A」が雁の巣行きに組み替えられた。
そして相対的に収益性が高まった(と思われる)「21A」のほうは増便を重ね、現在では「21A」のほうがメインのようになっている。
というわけで、この2つの時点の間に全体の本数は7割ほど増えているものの、行先によるメリハリがはっきりしており、雁の巣レクレーションセンターから先(西戸崎、志賀島方面)はほとんど変わっていない。
また、この間に博多湾に人工島(アイランドシティ)ができ、新たに従来とは反対方向から雁の巣~奈多方面に入る「210番」も運行を開始し、和白から雁の巣にかけてのバスの利便性はかなり向上したといえる。

なお、かつては「21番」は、「志賀島国民宿舎」から先の「志賀島国民休暇村行き」「勝馬行き」、国民宿舎の手前の「大岳行き」「久保行き」「和白営業所行き」そして「養護学校行き」があり、都心向けも「天神行き」だけでなく「西公園行き」「今川橋行き」もあった。
「21番」と、「22番」(こもの線)「26番」(福岡~赤間線)は、天神を出た後は、中洲、蔵本、千鳥橋、箱崎浜、箱崎松原、貝塚…の順に停車し、天神四丁目(以前は歴史資料館前、さらに前は県庁通り)、博多五町、石堂大橋、千代五丁目、馬出三丁目、浜松町、網屋立筋、九大北門は通過しており、「23番」など他の東部地区の路線よりは格が一つ上という感じであった。
(つづく)

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