スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サンタアニタトロフィー&第一義的意味

2013-07-31 20:41:10 | 地方競馬
 ここのところマイルの南関東重賞は大混戦模様が続いています。今晩の第34回サンタアニタトロフィーもそういうメンバーでの争いになりました。
 ナムラオウドウは出遅れ。最内枠ですからセイントメモリーが逃げの手に出るのは当然。追ったのはエーブダッチマンで3番手にクリスタルボーイ。その後ろにファイナルスコア-とピエールタイガーが並びました。少し開いてスマートジョーカーとサイオン。また少し開いてサチノシェーバー,クリーン,カキツバタロイヤルとプーラヴィーダ。その後ろにジョーメテオ。前半の800mは48秒4でこれはハイペース。
 エーブダッチマンは3コーナー手前,クリスタルボーイは3コーナーを過ぎて脱落。ピエールタイガーがセイントメモリーを追いましたが,むしろ差は広がりました。後方から捲って追い上げてきたのがジョーメテオで,この馬だけは最後までセイントメモリーを追い詰めたものの,並ぶところまではいかず,1馬身4分の1の差をつけて逃げ切ったセイントメモリーの優勝。2着がジョーメテオ。2着馬の後を追うように伸びたカキツバタロイヤルが3馬身半差で3着。
 優勝したセイントメモリー京成盃グランドマイラーズに引き続いて南関東重賞連勝。逃げがベストの馬ですから,1番枠を引けたのは幸運でした。ここもスピードの違いを生かす形での勝利で,能力的には少しだけ抜けているようです。ただ,激しく競られたり,逃げることができなかった場合にも同じように結果を残すことができるのかは,まだ何ともいえない面があるのではないでしょうか。叔父に1999年の北九州記念を勝ったエイシンビンセンス
 騎乗した船橋の本橋孝太騎手はグランドマイラーズ以来の南関東重賞制覇でサンタアニタトロフィーは初勝利。管理している大井の月岡健二調教師は第28回第30回を制していますので4年ぶりのサンタアニタトロフィー3勝目。

 仮説による解明ではありますが,第一部定理二六証明への疑問はすべて解くことができました。すなわち,物を作用に決定するのが神であるということが,ほぼそれ自体で帰結するということになったわけです。そしてスピノザは,この神の決定こそが積極的なあるものであるといっています。これはスピノザによる第一部定理二六証明から明白であるといえるでしょう。したがって,スピノザの哲学において積極的ということばは,まず神の決定に関していわれることなのだということが明らかになります。というか,正確にいうならばそのことは最初から明らかなのであって,その場合の神の決定というのがどのような事柄を意味していなければならないのかということが,明らかになったのだというべきかもしれません。
 ただし,だから積極的ということばは,こうした文脈においてのみスピノザの哲学の中においては使用されなければならないのかといえば,僕は必ずしもそのようには考えません。少なくともスピノザの哲学から離れてごく一般的にいうならば,積極的ということばはもっと多くの場面で使用されるようなことばなのであり,そのことはスピノザの哲学に関して一般的に語るという場合にも適用されなければならないと思うからです。ただし,少なくともここでスピノザが積極的といっているような内容から外れるような形式で積極的ということばを用いることは,スピノザの哲学の内部では絶対に避けられなければならないでしょうし,同じことは,スピノザの哲学に関して一般的に語るという場合にも妥当させる必要がある,いい換えればそれを語る者はそうした努力をする必要があると僕は考えます。
 さらにいえば,このことは積極的ということばを用いるべき文脈にのみ必要とされるのかといえば,そんなことはありません。なぜなら,今回の考察の契機に,消極的ということばは積極的ではないということのいい換えであるという僕の考え方があったからです。つまりそのことばをどのような文脈において用いるべきであるのかという判断が,積極的ということばに対して必要とされるならば,消極的ということばの使用にも,同じだけの判断が必要だといえます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする