スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典さきたま杯&定義の必要性

2020-05-27 19:08:40 | 地方競馬
 第24回さきたま杯
 ゴールドクイーンが躓いて1馬身の不利。この影響もあってノブワイルドがすんなりとハナへ。サイタスリーレッドが2番手で3番手にノボバカラとブルドッグボスとキャプテンキング。6番手にウインオスカー。2馬身差でジャスティン。2馬身差でブルベアイリーデ。9番手にコパノチャーリー。10番手にゴールドクイーン。7馬身差でペイシャゲラン。7馬身差の最後尾にキタノイットウセイと,2頭は取り残されました。最初の600mは35秒2のハイペース。
 サイタスリーレッドが早めに一杯となったため,3コーナーから直線の入口にかけてノブワイルドのリードは3馬身ほどに。内のノボバカラと外のキャプテンキングが2番手で,この2頭の後ろは内がブルドッグボスで外がジャスティン。ノブワイルドは直線では一杯になり,差し切ったノボバカラが優勝。直線で外に持ち出したブルドッグボスが1馬身差で2着。粘ったノブワイルドが1馬身差の3着。
 優勝したノボバカラは昨年5月のオープン以来の勝利。重賞は2016年のカペラステークス以来の4勝目。この馬はこのメンバーでは能力上位とはいえないのですが,先行争いが激しくなりそうな展開面と,斤量からは,優勝争いも可能ではないかと思っていました。結果的に位置取りがよく,さらに内を回ってこられたことでの優勝でしょう。3着馬まですべてが内を回った馬で占められましたので,これはかなり大きかったのではないかと思います。このくらいのメンバー構成であれば大きく崩れることはないタイプですが,勝つには何らかの恩恵が必要とされるレベルの馬だと思います。父は2007年にシンザン記念と弥生賞,2008年に京都記念を勝ったアドマイヤオーラ。その父がアグネスタキオンで母がビワハイジ
                                        
 騎乗した船橋の森泰斗騎手TCK女王盃以来の重賞5勝目。さきたま杯は初勝利。管理している森秀行調教師は第7回,10回に続く14年ぶりのさきたま杯3勝目。

 公理論における公理Axiomaが共通概念notiones communesを意味するのなら,空を公理として採用することはできません。あるいはもっと一般的に,非実在的なものを公理として採用することはできません。第二部定理三八および第二部定理三九からして,そうしたものが現実的に存在する人間の精神mens humanaのうちに共通概念として発生することは不可能だといえるからです。よって,非実在的なものを公理として採用する公理論があるとすれば,スピノザはそれは公理論としては成立しないというでしょう。僕もまたこの点に関しては,同じように公理論であるとは認めません。
 公理として採用できないのであれば,定義Definitioとして与えられるか,そうでなければ定理Propositioとして証明されるほかありません。ただし,何ら非実在的なものの定義が与えられていないのに,それについて論理的に証明されるということは不可能であるといわなければなりません。実在的なものの定義だけを原因causaとして,非実在的なものが発生するということはあり得ないからです。これは有esseを原因として無が発生することはあり得ないというのと同じ意味ですから,とくに説明するまでもないでしょう。したがって,非実在的なものが公理論の中に含まれるためには,何らかの非実在的なものが,論証Demonstratioより前に定義されているのでなければなりません。ですから,公理論の中に非実在的なものを組み入れることができるかどうかという問いは,非実在的なものを定義することが可能であるかどうかという問いと,事実上は同じことになると僕は考えます。
 この問いに対する解答は,きっと見解opinioが分かれるところだと僕は思います。というのは,公理論における定義がどのようなものでなければならないのか,あるいは定義はどのようなものであるべきなのかということについては,公理論者の間で必ずしも見解が一致しているわけではないと思われるからです。ですからこの問いに対する解答は,各々の公理論者の見解に沿って与えられることになるのだろうと思います。ただ僕は,その点に見解の相違があるのだとしても,それが公理論であることは認めます。つまり定義の条件に相違はあっても,そのすべてが公理論であるということは認めます。
コメント
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