第147回中山大障害。
レースの前半はジューンベロシティの逃げ。マイネルグロン,テイエムタツマキ,ニシノデイジーの3頭がその後ろの集団。中団がダイシンクローバーとネビーイームで後方がエコロデュエルとロードトゥフェイムとヴェイルネビュラ。最初の大障害コースを各馬が飛越した後に前の4頭とその後ろに5馬身ほどの差が開きました。ここからテイエムタツマキがジューンベロシティの前に出ると,マイネルグロンが抑えきれないように追いかけていき,この2頭と3番手の差が4馬身くらいに。2度目の大障害コースを通過した後でマイネルグロンが前に出て,2番手にジューンベロシティとテイエムタツマキ,その後ろにネビーイームとニシノデイジーとエコロデュエル。
向正面に戻ってニシノデイジーが外から上がっていくとジューンベロシティが応戦。ここからマイネルグロン,ジューンベロシティ,ニシノデイジーの3頭が雁行。最終障害を前にニシノデイジーが前に。最終障害でマイネルグロンが落馬。内から追い上げてきたネビーイームが走り続けたマイネルグロンに絡まれましたが,直線の手前でうまく外に弾いてニシノデイジーの外の進路を確保。抜け出していたニシノデイジーは後ろの追い上げを許さずに優勝。大外から伸びてきたエコロデュエルが5馬身差で2着。ネビーイームが1馬身差の3着でジューンベロシティは3馬身半差で4着。
優勝したニシノデイジーは一昨年の中山大障害以来の勝利で大レース2勝目。そのときが鮮やかな勝ち方でしたからその後も期待されたのですが,思ったような成績はあげられずにいました。ただこのレースは昨年も2着に入っていて,得意とするレース。今日はマイネルグロン,エコロデュエル,ジューンベロシティ,ニシノデイジーの4強で,展開が結果に大きく左右しそうだとみていました。マイネルグロンは明らかに折り合いを欠いていたようにみえましたので,道中は前の馬にとっては不利。そこで追いかけずに待機し,2周目の向正面に入るあたりから追っていったのがよかったのではないでしょうか。母の父はアグネスタキオン。祖母の父はセイウンスカイ。3代母がニシノフラワーで4代母がデュプリシト。
騎乗した五十嵐雄祐騎手は一昨年の中山大障害以来の大レース4勝目。第136回も制していて2年ぶりの中山大障害3勝目。管理している高木登調教師は昨年の東京大賞典以来の大レース12勝目。第145回以来となる2年ぶりの中山大障害2勝目。
チルンハウスEhrenfried Walther von TschirnhausはステノNicola Stenoのおとり捜査に引っ掛かって,ステノが信頼に値する人物であると錯覚しました。たぶんこの時点で,チルンハウスはステノがカトリックの熱心な信者であると分かっていなかったのだと僕は推定します。というのも,おとり捜査というのは,ステノが自身の立場を秘匿することを前提とした調査であると推定されるからです。
チルンハウスはかつてライプニッツGottfried Wilhelm Leibnizに対して抱いたのと同様の信頼感をステノに対してもったので,ステノのに対してバチカン写本を読ませてもよいのではないかと思いました。ライプニッツに対してそう思ったときはスピノザがまだ生きていましたから,その許可をスピノザから得るためにシュラーGeorg Hermann Schullerを通して書簡七十でその許可を求めたのですが,この時点ではスピノザはすでに死んでいましたから許可を求めることはできません。なのでチルンハウスは自身の判断でステノにバチカン写本を読ませたのだと思います。
この部分は二通りの見方が可能だと思います。ひとつは,バチカン写本の一部をチルンハウスがステノに読ませ,その一部分を読んだステノが,これはスピノザの手によるものだと思ったのでチルンハウスを問い詰めたら,チルンハウスがそう告白したというものです。吉田が書いているところからすると,このストーリーの蓋然性が高くなります。ただこのストーリーの難点は,ステノがバチカン写本の全体を入手した経緯が分からなくなってしまうところです。ステノはバチカン写本の全体を異端審問所に資料として提出しているので,ステノがそのすべてをチルンハウスから巻き上げたことは間違いないのです。
なのでもうひとつの見方は,最初からチルンハウスはステノにバチカン写本の全体を渡してそれを読ませたのであって,それを読んだステノがこれはスピノザが書いたものだと思ったのでチルンハウスを問い詰めたところ,チルンハウスがそれを認めたので,入手したバチカン写本をチルンハウスに返却せず,そのまま異端審問所に提出したというものです。ただこちらにも難点はあり,これだとステノはバチカン写本を入手した後,その内容を精査する時間を必要としなかったと思えるのです。
レースの前半はジューンベロシティの逃げ。マイネルグロン,テイエムタツマキ,ニシノデイジーの3頭がその後ろの集団。中団がダイシンクローバーとネビーイームで後方がエコロデュエルとロードトゥフェイムとヴェイルネビュラ。最初の大障害コースを各馬が飛越した後に前の4頭とその後ろに5馬身ほどの差が開きました。ここからテイエムタツマキがジューンベロシティの前に出ると,マイネルグロンが抑えきれないように追いかけていき,この2頭と3番手の差が4馬身くらいに。2度目の大障害コースを通過した後でマイネルグロンが前に出て,2番手にジューンベロシティとテイエムタツマキ,その後ろにネビーイームとニシノデイジーとエコロデュエル。
向正面に戻ってニシノデイジーが外から上がっていくとジューンベロシティが応戦。ここからマイネルグロン,ジューンベロシティ,ニシノデイジーの3頭が雁行。最終障害を前にニシノデイジーが前に。最終障害でマイネルグロンが落馬。内から追い上げてきたネビーイームが走り続けたマイネルグロンに絡まれましたが,直線の手前でうまく外に弾いてニシノデイジーの外の進路を確保。抜け出していたニシノデイジーは後ろの追い上げを許さずに優勝。大外から伸びてきたエコロデュエルが5馬身差で2着。ネビーイームが1馬身差の3着でジューンベロシティは3馬身半差で4着。
優勝したニシノデイジーは一昨年の中山大障害以来の勝利で大レース2勝目。そのときが鮮やかな勝ち方でしたからその後も期待されたのですが,思ったような成績はあげられずにいました。ただこのレースは昨年も2着に入っていて,得意とするレース。今日はマイネルグロン,エコロデュエル,ジューンベロシティ,ニシノデイジーの4強で,展開が結果に大きく左右しそうだとみていました。マイネルグロンは明らかに折り合いを欠いていたようにみえましたので,道中は前の馬にとっては不利。そこで追いかけずに待機し,2周目の向正面に入るあたりから追っていったのがよかったのではないでしょうか。母の父はアグネスタキオン。祖母の父はセイウンスカイ。3代母がニシノフラワーで4代母がデュプリシト。
騎乗した五十嵐雄祐騎手は一昨年の中山大障害以来の大レース4勝目。第136回も制していて2年ぶりの中山大障害3勝目。管理している高木登調教師は昨年の東京大賞典以来の大レース12勝目。第145回以来となる2年ぶりの中山大障害2勝目。
チルンハウスEhrenfried Walther von TschirnhausはステノNicola Stenoのおとり捜査に引っ掛かって,ステノが信頼に値する人物であると錯覚しました。たぶんこの時点で,チルンハウスはステノがカトリックの熱心な信者であると分かっていなかったのだと僕は推定します。というのも,おとり捜査というのは,ステノが自身の立場を秘匿することを前提とした調査であると推定されるからです。
チルンハウスはかつてライプニッツGottfried Wilhelm Leibnizに対して抱いたのと同様の信頼感をステノに対してもったので,ステノのに対してバチカン写本を読ませてもよいのではないかと思いました。ライプニッツに対してそう思ったときはスピノザがまだ生きていましたから,その許可をスピノザから得るためにシュラーGeorg Hermann Schullerを通して書簡七十でその許可を求めたのですが,この時点ではスピノザはすでに死んでいましたから許可を求めることはできません。なのでチルンハウスは自身の判断でステノにバチカン写本を読ませたのだと思います。
この部分は二通りの見方が可能だと思います。ひとつは,バチカン写本の一部をチルンハウスがステノに読ませ,その一部分を読んだステノが,これはスピノザの手によるものだと思ったのでチルンハウスを問い詰めたら,チルンハウスがそう告白したというものです。吉田が書いているところからすると,このストーリーの蓋然性が高くなります。ただこのストーリーの難点は,ステノがバチカン写本の全体を入手した経緯が分からなくなってしまうところです。ステノはバチカン写本の全体を異端審問所に資料として提出しているので,ステノがそのすべてをチルンハウスから巻き上げたことは間違いないのです。
なのでもうひとつの見方は,最初からチルンハウスはステノにバチカン写本の全体を渡してそれを読ませたのであって,それを読んだステノがこれはスピノザが書いたものだと思ったのでチルンハウスを問い詰めたところ,チルンハウスがそれを認めたので,入手したバチカン写本をチルンハウスに返却せず,そのまま異端審問所に提出したというものです。ただこちらにも難点はあり,これだとステノはバチカン写本を入手した後,その内容を精査する時間を必要としなかったと思えるのです。
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