内部告発をした人の、その後の扱いを蔑ろにしてしまうと。内部告発に対する躊躇を促すことになってしまう。
そうなると社会全体にとっての不利益になるのである。
オリンパスに限らず、内部通報者をきちんと守る体制というものが大きな組織には必要不可欠である。企業も省庁も、宗教ではないのである。内部通報者を蔑ろにするような上司であるなら、キチンと必要な処分をしないと、結果的に社会全体への不利益を招くことになるのである。
北海道であった食肉偽装事件においても、役所に通報したにも関わらず「ウチはそういうのやってないから。」という「理由。」で無視されたという。
結局、内部告発者を排除する原因というのは「気分。」的に「嫌。」だからである。
大脳辺縁系の反射で組織の行動が決定してしまうから、人間性の欠けた組織に成り下がるのである。
それが社会にとって必要な組織だといえるだろうか。それこそ企業であれば、その所有権は株主にあるのだから。株主が内部告発者を守るように発言することが、社会全体にとっての利益にもつながるのである。
変なニュースで持ち株が下がっても嫌でしょ。
日経新聞