アメリカの生理学者ベンジャミン・リベット(1916 – 2007)は、われわれがとある動作をしようとする「意識的な意思決定」以前に、「準備電位(Rediness Potential)」と呼ばれる 無意識的な電気信号が立ち上がるのを、脳科学的実験により確認
手を動かそうと意識する前に脳から手を動かそうとする電気信号が生じている
この現象だけを根拠に「自由意思などない」などと短絡的に決め付けるのは乱暴な論理的飛躍である
「手を動かす」という動作は 日常的に習熟した動作であるため 意識的に動かそうとする直前に反射的に脳が先回りして手を動かす信号を送り出していると考えられる
しかし こうした日常的に習熟した動作だけでは「自由意思などない」ことの論証には全くならない
「手を動かす」という動作は 日常的に習熟しているが故に機械条件反射的無意識に動作していても 概ね問題がないのだが 時折「うっかり」間違った行動を引き起こす原因となることもある
「ねとらぼ」で最近読んだ記事に 漫画家が墨汁をインク容器に必要量を移すために注いでいたところ 容器の口いっぱいまで墨汁を注いでしまった際に うっかり口ですすってしまったというトピックがあった
ヒトが液体を取り扱う時の大半は飲み物であることであるため こうした間違い行動が反射的無意識に生じてしまうのであろう
こうした「うっかり」行動というのは 日常意識的に物事を判断選択を必要としない行動において生ずるのである
スタンレー:ミルグラムによる服従心理実験において 権威の命令に服従することが優先して自律的に行動選択をすることが難しいことも 普段日常的には権威の命令を疑う場面が非常に稀であるためだ
あらゆる行動の全てが無意識的条件反射であるならば ヒトは自律的な社会的責任判断力など存在していないことになるわけで それなら刑事責任能力など最初から誰にも存在していないことになってしまう
そんなバカげた話があるわけなかろう
原発が暴走した「人災」までをも「無意識だから仕方ない」などと言い出したら脳が壊れているとしか言いようがない
ヒトの多くがバカで サンデルだの養老だの山際に洗脳されて言っている内容に意味がないことすら気付かないとしても それを論拠に「全てのヒトは無意識条件反射的に行動しているだけで、自由意思など存在しない。」ことの科学論理的証明には全くならない それこそ科学哲学者カール:ライムンド:ポパーの言う「白いスワン」の例え話を挙げる必要性があろう
ポパーの言う「白いスワン」の例え話とは どんなにたくさんの白いスワンを集めてきても「この世のスワンの全ては白い」ことの科学的証明には全くならないという話である
この世の無意識なバカをどんなに大量に抽出サンプリングしてきても この世のヒトの全てが無意識なバカであることの論理科学的証明には全くならない
何にも気づくことの出来ないバカが圧倒的多数派だとしても 多数派であることが短絡的に「人間として正常」であることの論証にも全くならない
そして どんなに大量の無意識なバカを大量に抽出サンプリングしてきても バカが絶対に治らないことの論証にもならない
「ヒトには自由意思などない」などという科学的根拠のない勝手な決め付けを鵜呑みにしているバカが圧倒的に多いからこそ 様々な「人災」に対する合理的で有効な対策が遅々として進まないのである
-ねとらぼ
Ende;
手を動かそうと意識する前に脳から手を動かそうとする電気信号が生じている
この現象だけを根拠に「自由意思などない」などと短絡的に決め付けるのは乱暴な論理的飛躍である
「手を動かす」という動作は 日常的に習熟した動作であるため 意識的に動かそうとする直前に反射的に脳が先回りして手を動かす信号を送り出していると考えられる
しかし こうした日常的に習熟した動作だけでは「自由意思などない」ことの論証には全くならない
「手を動かす」という動作は 日常的に習熟しているが故に機械条件反射的無意識に動作していても 概ね問題がないのだが 時折「うっかり」間違った行動を引き起こす原因となることもある
「ねとらぼ」で最近読んだ記事に 漫画家が墨汁をインク容器に必要量を移すために注いでいたところ 容器の口いっぱいまで墨汁を注いでしまった際に うっかり口ですすってしまったというトピックがあった
ヒトが液体を取り扱う時の大半は飲み物であることであるため こうした間違い行動が反射的無意識に生じてしまうのであろう
こうした「うっかり」行動というのは 日常意識的に物事を判断選択を必要としない行動において生ずるのである
スタンレー:ミルグラムによる服従心理実験において 権威の命令に服従することが優先して自律的に行動選択をすることが難しいことも 普段日常的には権威の命令を疑う場面が非常に稀であるためだ
あらゆる行動の全てが無意識的条件反射であるならば ヒトは自律的な社会的責任判断力など存在していないことになるわけで それなら刑事責任能力など最初から誰にも存在していないことになってしまう
そんなバカげた話があるわけなかろう
原発が暴走した「人災」までをも「無意識だから仕方ない」などと言い出したら脳が壊れているとしか言いようがない
ヒトの多くがバカで サンデルだの養老だの山際に洗脳されて言っている内容に意味がないことすら気付かないとしても それを論拠に「全てのヒトは無意識条件反射的に行動しているだけで、自由意思など存在しない。」ことの科学論理的証明には全くならない それこそ科学哲学者カール:ライムンド:ポパーの言う「白いスワン」の例え話を挙げる必要性があろう
ポパーの言う「白いスワン」の例え話とは どんなにたくさんの白いスワンを集めてきても「この世のスワンの全ては白い」ことの科学的証明には全くならないという話である
この世の無意識なバカをどんなに大量に抽出サンプリングしてきても この世のヒトの全てが無意識なバカであることの論理科学的証明には全くならない
何にも気づくことの出来ないバカが圧倒的多数派だとしても 多数派であることが短絡的に「人間として正常」であることの論証にも全くならない
そして どんなに大量の無意識なバカを大量に抽出サンプリングしてきても バカが絶対に治らないことの論証にもならない
「ヒトには自由意思などない」などという科学的根拠のない勝手な決め付けを鵜呑みにしているバカが圧倒的に多いからこそ 様々な「人災」に対する合理的で有効な対策が遅々として進まないのである
-ねとらぼ
Ende;