ヒトが統率的協調行動を採る先天的習性が 生存にとって有利だったからといって 統率的協調性が促すイジメや差別までもに合理的意味目的が存在するかのように言い張るのは 現在の生物学者達のこじつけにしかなっていない
オキシトシンによって促されるイジメや差別というのは 先天的統率協調性を発揮する社会形成習性の副作用に過ぎず それ自体に意味目的が存在する必要性はない
統率協調性やイジメ差別というのは 別にヒト特有のものではなく イヌやカラスやハダカデバネズミでも見られる動物としてのシーケンシャルな条件反射であり そこに人間性が伴わなくてはならない理由は何もない
生物進化には目的関数のようなものが存在しない以上 進化によって残された先天的本能習性にも目的や意味は存在しないのである
ただ 結果的に生存にとって有利だったという「過去の結果」によって組み込まれたのが先天的本能習性であって ヒトが行う非人道的行動にまで意味や目的をこじつけ 事後正当化をする必要性などないのである
ヒトという種の生物は 先天的に人間性が組み込まれているわけではない ヒトは別に人間になろうとして能動的意識的に進化「した」わけではなく あくまで脳肥大の結果的に人間性を発揮する可能性を持つことが出来たに過ぎない
そして 人間性というものは先天的本能という無意識な条件反射によって促されるものではなく あくまで目的意識に基づいた客観的統合性のある論理的判断によって導き出されるものなのである
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