ホッブス 対 ルソー
闘争からの脱却
→ 社会ダーウィニズムの何が問題なのかと言えば 生物学上の遺伝的進化のメカニズムが絶対万能だという科学的誤謬にある
遺伝的進化の結果とは生存だけであって そこには目的など存在する余地は1Åたりともない
また 遺伝的進化が促される過程というのは膨大な失敗を伴う過酷なものであり 何の安全性も「成功」も保証されることはなく 人間の社会で「一回絶滅してみる」などという失敗は許されないのである
意味とは食事や芸術
→ 社会にとって最も重要な「意味」とは 安全性である
いかなる芸術的料理であっても 近所の子供が車に轢かれて頭割れて脳みそ路上に撒き散らしていたら何の味もわからなくなるのである
勝ち負けを追求するのはなぜか
クリスチャン:マスビアウ
ハイデガー 技術的世界観 世界が(利益追求にとって)最適可能な資源
→ 技術はあくまで道具であって 道具を利己的金儲けに使うから人間性を喪失するのであり 安全性を目的として最適化すれば人間性を取り戻せるのである
利己的利益追求は理性でも科学技術の産物でもなく あくまでヒトの先天的欲望の結果である
カントの純粋理性批判の間違いを誰も理解していないからこそ 理性や科学技術を短絡的に悪だと勘違いするのである
論理的 工学的に安全性を追求するのが危険学や失敗学であり 目先の利益ばかりを追求したことで金融工学は失敗をしたのである
→ ヒトが闘争(勝ち負け)を追求するのは 先天的本能としての社会性が促す統率的協調性に因るものである
ヒトは先天的に順位序列に執着する習性があり 故に他人を蹴落としてでも優位に立とうと利己的行動へと駆り立てるのである
これはヒトという種の生物的本能が促す情動を短絡的に「意識」だと勘違いしているのが一因である
こうした順位序列への執着は 一方で権力者や金持ちや暴力者などの「社会的優位者」に憧れ 盲目的信奉によって自律的に物事を検証する理性を喪失させる原因ともなる
多数や権威といった「上」とみなした対象からの評価承認欲しさにヒトは盲目になり 洗脳されるのである
カントやハイデガーやアダム:スミスの間違いを前提に理屈を組み立てているからこそ 問題の本質を見失うことに陥るのである
ニーチェだのプラトンだのマイケル:サンデルを哲学として取り扱っている時点で現状の哲学界は哲学としての社会的役割を全く果たしていないのである
Ende;