書き逃げアンドロイド。

副交感神経が優位になるような写真が好き。

進化万能論

2020年03月14日 15時37分52秒 | 意識論関連
遺伝的な進化というものは あくまでランダムな変異と淘汰圧力によって偶発的に「死なずに済んだ」という結果だけであって 絶対的最適化であることの証明は何もない

結果的に「死なずに済んだ」だけなので 「その変異よりも更に最適な変異は存在しない」ことを証明できない

淘汰圧力においても同様のことが言え 配偶者選択によって天敵に見つかりやすくなる「進化」などは最適化に対しては逆行するものですらある

遺伝的な進化というものには目的意図や戦略といったものが介在する余地はないので あくまで偶発的に「死なずに済んだ」種においての変異でしか実現されることはなく こうした「死なずに済んだ」という結果の全てに合理性が存在するわけですらない

たとえば ウイルスに対する耐性を持っていないとしても たまたまウイルスに冒されなければ「死なずに済む」わけで 結果の全てに必然性が存在するわけではない

突然変異も淘汰圧力にも偶発的要因が非常に高いため たとえ現在残っている生物種よりも生存などにとって最適化された遺伝要因を持った種が偶発的要因によって淘汰されていないことも証明できないのである

 ◇

誰が言ったか忘れたが「進化は人間よりも賢い」などという話は遺伝的進化の結果だけから導き出した妄想に過ぎない

 ◇追記:フランシス:クリックだった

例えて言えば 20億発の弾丸を狙いもせずに乱射して2,000メートル先の的に一発だけ当たったことに対して「精密狙撃能力に優れている」と形容しているのと同じである

もしかすると 一発も当たらないかも知れないが それは証拠として残らず「死人に口なし」である

何せ遺伝的進化というものは数十億年に渡る膨大な失敗の果ての結果であるため ヒトが思いもよらない「手法」で生存競争をくぐり抜けてきていてもおかしくはない

AIが将棋のあらゆる指し手をのべつまくなし検索することで ヒトの誰も勝てない程に強くなるのと同様 遺伝的進化の過程によってヒトには思いつかない「手法」が組み込まれているとしてもおかしくはないのである

将棋AIの場合は指し手の全てを検索することができるが 遺伝的進化の場合には偶発的要素も多く含まれることになり 決して絶対的最適解以外が成立しないことを証明できないのである

遺伝的進化というものは あくまでシーケンシャル(機械的)に生じた自然現象の結果であって そこに目的意図だの戦略という概念が入り込む余地は理論的に存在しない

松沢哲郎が述べた「チンパンジーの行動習性から人間としての社会性が立証できるかも知れない」などという話は 「進化さえすれば人間性に基づいた行動習性が自動的(自然)に組み込まれる可能性がある」というリチャード:ドーキンスの非科学的妄想に基づいたお伽話でしかない

リチャード:ドーキンスは大衆やマスコミには人気があるが 具体的に何かに応用性があるわけではないので どんなに大衆から人気を得ていても 何十年経っても何の役にも立たないのである

チンパンジーの実験のように 特定環境下において利他的行動のようなものが観測されたとしても その環境下でなければ発揮されない習性であるかぎり そこに「個人の自律的な社会的責任判断」の立証には全くならず それは「人間としての社会性や倫理」の証明には全くならないのである

チンパンジーの代わりにヒトのテロリストや通り魔無差別殺人犯を用いても 結果は同じである

倫理というものは環境依存的にコロコロ結果が変わってしまったのでは話にならない

「社風が悪いから原発の津波に対する脆弱性を無視せざるを得なかった」などと言うのであれば もはや無差別殺人犯の主張する「社会が悪い」という話も鵜呑みにせねばならなくなる

「京都大学では生物学者が学長であるために生物学界の著しい誤謬であっても指摘すると自分の地位権益が失われかねないから言わない」というのであれば もはや科学哲学としての社会的責任放棄であり 無責任という他ない



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伊勢田哲治

2020年03月14日 12時55分17秒 | 意識論関連
伊勢田哲治っていう科学哲学の准教授がおるそうなんだが

これがまた無能でビックリする

遺伝的進化というものは構造的に「偶発的な結果」以上の何物でもないにも関わらず そのことを生物学者に対して全く批判しないという 科学哲学者としての怠慢を平気でやらかしているバカである

上司である山際寿一学長に忖度していて科学哲学もヘッタクレもあったものではない



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