○FineTech2013。
○トチュウエラストマー
http://www.hitachizosen.co.jp/news/2013/04/000837.html
日立造船株式会社がトチュウエラストマーっていうのを出展してたんだけど、「トチュウ」ってどっかで聞いたことあるような気がしてググってみたらお茶だった。
有機化学的にはトランス型ポリイソプレンっていう樹脂になるそうで、硬質ゴムっぽい硬さの軟質樹脂。
ユニークなのは低温熱可塑性つって融点が63℃だとか。
63℃っていうと、湯煎にするまでもなく、多分ドライヤーでトロトロに溶けちゃうんだと思う。型取り材料としても使えるかも知れない。
精製原料状態はとろろ昆布状態。一旦溶かして塊にすると褐色透明になる。
分子量が100万程度あるので、多分溶けてもベトベトなのではないかと思う。細い糸状にするには適しているのかも知れない。予測の範囲だけど。
溶剤としてクロロホルム、トルエン、テトラヒドラフラン、ベンゼン、ヘキサン、エーテルが挙げられていて、テトラヒドラフランは塩化ビニールの接着剤としてホームセンターでも市販されているけど、最初から塩化ビニールが混ざっているタイプだとダメかも知れない。板橋区にある前野合成とかで原液買えば良いのかな。
植物由来のバイオポリマーなのでカーボンニュートラル。
プラスチックの特性表にはよく「ガラス転移点」っつうのがあるけど、「ガラス」っていうのは分子結合がランダムな状態を指すそうで。いわゆる珪酸ガラスとかのガラスっていうのは固体でもガラスなのでガラスというらしい。
説明が下手かな。そもそも正しい知識なのかどうかも怪しい。
○アンフィニソレイユ
日本信号っていう会社名は、踏切の遮断機などの鉄道関係の機器類で鐵系のマニアには有名なんだろうけど、今回は3次元形状認識センサーっていうのを出展していた。
InfiniSoleil
http://ecoscan.jp/
赤外線レーザーを用いて粗い赤外線画像を表示すると同時に、画素一つ一つに距離情報が含まれていて、30cmから5m(Max15m)までの立体深度を画像として表示出来るそうです。
InfiniSoleilの技術の素として、既にECO SCANっていう空間センサーが商品化されていて。新幹線のホームドアに使われているとのこと。MEMS技術利用の角度可変ミラーを用いているそうで、シリコン基板にトーションバー(ねじれバネ)を形成することで鏡の角度を自在に変えられるんだとか。最大でミラーサイズ5×6㎜、光学角±34度まで制御出来るものが製品化されている。(ちなみに「±」の区点コードは0162。)
基本的に赤外線ミラーなので金ミラーなんだけど、銀ミラーにできたらカメラの手ブレ補正に利用可能だったりするかも知れないね。赤外線カメラならそのまま使えるのかも知れないし。
赤外線望遠カメラ商品化したら学術記録や盗撮に需要があるんだろうな。
○ミラバケッソ
クラレが医療用内視鏡カテーテルに使う光ファイバーを紹介していて、6,000本のポリスチレンのコアをアクリルのクラッドで固めて6.1μmの太さまで延伸させてあるとのこと。(外径は0.5mm)極細ファイバーの断面に6,000画素の映像を映し出すことが出来るんだそうです。
さらに10,000画素、素線径4.6μm、外径0.8㎜のものも開発中。
従来のガラス系ファイバーと異なり、曲げに強く柔軟性が高いらしい。
そもそもポリスチレンってそんなに透明度が高く出来るものだったんだ。多分精製プラント自体をクリーンルームにするなどの大規模精製施設が必要なのかも知れない。
光ファイバー製品は他にも放射線測定やに応用できるシンチレーションファイバーとか波長変換ファイバーなんかも展示していた。
確かフッ素化合物ガラスの光ファイバーに光を通すと波長が長くなる性質があるって話をきいたことがあるようなないような。この性質って白色LEDの波長域の平坦化に応用できないのかな、波長域が平坦な照明っていうのは美術関係や印刷関係で需要が見込めると思うんだけど。
ちなみに姪はクラレのTVCMを見て、「これファービーだよね。」って言ってた。
○超撥水
SCiVAXって会社がモスアイ加工ガラスに超撥水効果があると紹介していた。
http://www.scivax.com/nil/sample_products.html
接触角150度以上とのことなので、雨の日の屋外動画ロケでカメラレンズに水滴がつくのを防ぐのに使えるかも知れない。
水滴が小さくても撥くように超音波振動と組み合わせたら効果的かも。
もしかするとモスアイ構造のフィルムはメーカーに関わらず全部超撥水効果があるのかも知れない。
実は以前別の会社から高親水性フィルムのサンプルを貰ったことがあるんだけど、知らない間に親水効果がなくなってしまっていて、どうも親水性ポリマーっていうのは耐久性に難があるのかも知れない。
プラスチックフィルムは比較的安価なものだからその都度購入しても良いんだろうけど、まとめ買いをすると痛い目に遭うかも知れない。
//-----
新木場のハシケがだいぶ沈んで来た。
Fig:
上の写真の奥に黄色い物体が浮いていて、隅田川造船のものらしい。
Fig:
http://www.sumidagawa.co.jp/menu.htm
Ende;
○トチュウエラストマー
http://www.hitachizosen.co.jp/news/2013/04/000837.html
日立造船株式会社がトチュウエラストマーっていうのを出展してたんだけど、「トチュウ」ってどっかで聞いたことあるような気がしてググってみたらお茶だった。
有機化学的にはトランス型ポリイソプレンっていう樹脂になるそうで、硬質ゴムっぽい硬さの軟質樹脂。
ユニークなのは低温熱可塑性つって融点が63℃だとか。
63℃っていうと、湯煎にするまでもなく、多分ドライヤーでトロトロに溶けちゃうんだと思う。型取り材料としても使えるかも知れない。
精製原料状態はとろろ昆布状態。一旦溶かして塊にすると褐色透明になる。
分子量が100万程度あるので、多分溶けてもベトベトなのではないかと思う。細い糸状にするには適しているのかも知れない。予測の範囲だけど。
溶剤としてクロロホルム、トルエン、テトラヒドラフラン、ベンゼン、ヘキサン、エーテルが挙げられていて、テトラヒドラフランは塩化ビニールの接着剤としてホームセンターでも市販されているけど、最初から塩化ビニールが混ざっているタイプだとダメかも知れない。板橋区にある前野合成とかで原液買えば良いのかな。
植物由来のバイオポリマーなのでカーボンニュートラル。
プラスチックの特性表にはよく「ガラス転移点」っつうのがあるけど、「ガラス」っていうのは分子結合がランダムな状態を指すそうで。いわゆる珪酸ガラスとかのガラスっていうのは固体でもガラスなのでガラスというらしい。
説明が下手かな。そもそも正しい知識なのかどうかも怪しい。
○アンフィニソレイユ
日本信号っていう会社名は、踏切の遮断機などの鉄道関係の機器類で鐵系のマニアには有名なんだろうけど、今回は3次元形状認識センサーっていうのを出展していた。
InfiniSoleil
http://ecoscan.jp/
赤外線レーザーを用いて粗い赤外線画像を表示すると同時に、画素一つ一つに距離情報が含まれていて、30cmから5m(Max15m)までの立体深度を画像として表示出来るそうです。
InfiniSoleilの技術の素として、既にECO SCANっていう空間センサーが商品化されていて。新幹線のホームドアに使われているとのこと。MEMS技術利用の角度可変ミラーを用いているそうで、シリコン基板にトーションバー(ねじれバネ)を形成することで鏡の角度を自在に変えられるんだとか。最大でミラーサイズ5×6㎜、光学角±34度まで制御出来るものが製品化されている。(ちなみに「±」の区点コードは0162。)
基本的に赤外線ミラーなので金ミラーなんだけど、銀ミラーにできたらカメラの手ブレ補正に利用可能だったりするかも知れないね。赤外線カメラならそのまま使えるのかも知れないし。
赤外線望遠カメラ商品化したら学術記録や盗撮に需要があるんだろうな。
○ミラバケッソ
クラレが医療用内視鏡カテーテルに使う光ファイバーを紹介していて、6,000本のポリスチレンのコアをアクリルのクラッドで固めて6.1μmの太さまで延伸させてあるとのこと。(外径は0.5mm)極細ファイバーの断面に6,000画素の映像を映し出すことが出来るんだそうです。
さらに10,000画素、素線径4.6μm、外径0.8㎜のものも開発中。
従来のガラス系ファイバーと異なり、曲げに強く柔軟性が高いらしい。
そもそもポリスチレンってそんなに透明度が高く出来るものだったんだ。多分精製プラント自体をクリーンルームにするなどの大規模精製施設が必要なのかも知れない。
光ファイバー製品は他にも放射線測定やに応用できるシンチレーションファイバーとか波長変換ファイバーなんかも展示していた。
確かフッ素化合物ガラスの光ファイバーに光を通すと波長が長くなる性質があるって話をきいたことがあるようなないような。この性質って白色LEDの波長域の平坦化に応用できないのかな、波長域が平坦な照明っていうのは美術関係や印刷関係で需要が見込めると思うんだけど。
ちなみに姪はクラレのTVCMを見て、「これファービーだよね。」って言ってた。
○超撥水
SCiVAXって会社がモスアイ加工ガラスに超撥水効果があると紹介していた。
http://www.scivax.com/nil/sample_products.html
接触角150度以上とのことなので、雨の日の屋外動画ロケでカメラレンズに水滴がつくのを防ぐのに使えるかも知れない。
水滴が小さくても撥くように超音波振動と組み合わせたら効果的かも。
もしかするとモスアイ構造のフィルムはメーカーに関わらず全部超撥水効果があるのかも知れない。
実は以前別の会社から高親水性フィルムのサンプルを貰ったことがあるんだけど、知らない間に親水効果がなくなってしまっていて、どうも親水性ポリマーっていうのは耐久性に難があるのかも知れない。
プラスチックフィルムは比較的安価なものだからその都度購入しても良いんだろうけど、まとめ買いをすると痛い目に遭うかも知れない。
//-----
新木場のハシケがだいぶ沈んで来た。
Fig:
上の写真の奥に黄色い物体が浮いていて、隅田川造船のものらしい。
Fig:
http://www.sumidagawa.co.jp/menu.htm
Ende;