このグラフってもしかすると2020年段階の話かも知れない
2020年2月頃の段階だと まだ検査や診断の基準や体制が整っていなかった時期になる
しかもCOVID-19って若年層では無症状とか軽症が大半を占めているため 2020年2月の段階では入院数自体が感染者の実態を反映していなかった時期になる
私の記憶だと 2020年2月頃って中国の武漢で感染拡大が発生して大騒ぎになっていた頃で まだ世界的にも未知の部分が多いウイルスだったはずなので ある程度症状が出た感染者しか把握できておらず 結果的に入院者数も少なかったと考えられる
まあ いいや この分析は他の専門家に任せた方が良いかも知れない
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なんにせよ 従来の進化生物学上の誤謬を基にした「ウイルス弱毒化説」は科学的な説明にはなっていない
田島木綿子(たじまゆうこ)みたいに 遺伝的進化は環境に適応するようにしか変異が起こらないかのように言い張る奴はいるんだけども
これは遠藤秀紀が言う「典型的な間違い」なわけですよ
学校では「生存や種の保存を目的として進化した」的な説明をしてましたよ 今でもしているかも知れませんけど
でも それ 科学的に間違いなんですよ
「生存戦略」だとか未だに言い張る奴は多いですけど 科学って多数決じゃありませんからね 論理客観的に正しいかどうかで決まらないとおかしいんですよ
環境に適応した変異しか起きないというのであれば ヒトの先天性疾患をどう説明するんですか
生まれつき心臓の心室と心房の間の壁が充分ではないまま産まれてきちゃう子供とか
色素性乾皮症みたいに紫外線耐性が全くない子供とか どう説明するんですか
「進化は人間よりも賢い」だとか言うんであれば 先天性疾患で産まれてきた子供は「愚か者」だって話になっちゃうんですよ
それこそ優生学じゃないですか
遺伝的進化が目的とか戦略に基づいているっていう観念から優生学ってのは出てきているんですよ
チャールズ:ダーウィンによる進化の説明はそうじゃなくて 遺伝的進化というものはランダムな変異と淘汰圧力による収斂(置き換わり)による自然現象(結果)に過ぎないって言っているんですよ
遠藤秀紀が言うように 進化にはゴール(目的)はないんです あくまで「その生息環境」への適応であって 死なずに生き残っているものを「生物」と分類しているのであって 「生きることが生物の目的」ではない
更科功とか養老孟司は その部分に言及してこなかったことをはぐらかす形で「生きているだけでも立派なものなのだ」などと主観的形容詞で煙に巻いている
まるで「前から知っていましたよ」と言わんばかりにごまかしている
生物学の教科書のほとんどは「○○のために進化した」という言い回しをしており 教科書を書いている生物学者共はほぼ全員「進化は目的のために起こる」と信じて何も疑ってない
遺伝的進化っていうのはコンピューター上でシミュレーション可能なものであって ランダムに形質を変異させておいて より効率的に泳げるような個体への収斂進化を仮想的に起こすことが出来るんですが
このシミュレーションプログラムでは泳ぎの下手くそな変異の全ては全部殺している
膨大な死滅なくして遺伝的進化なんぞ起きやしないことが証明されている
「環境に適応した変異が増える」なんて言う臨床医もいますけど そんな変異プロセスは立証されていないんですよ
田島木綿子の言う「急激な環境変化が起きると 環境に適応するために大きな変異が起こる」なんつうプロセスのメカニズムも科学的には何も立証されてなんかいませんからね
全部勝手にでっちあげた妄想ファンタジーなんですよ
変異は常に起きていて 変異自体には方向性がなくて バリエーションを拡大するだけ
その後に環境適応できなかった個体の全てが淘汰圧力で死滅することで収斂(置き換わり)進化が生じる
それだけなんですよ
進化っていうのは「結果」であって 別に合理的目的があるわけじゃない
だから突然変異で先天性疾患を持った子供も産まれてくることがある
変異そのものは方向性がないからですよ
その後の環境適応できた者以外が全部死ぬ それが遺伝的進化というものです
環境が違うと形質が違う個体種への収斂が生じる 極端な話 環境が極端に変動がない場合 何億年も形質が変わらないこともある
シーラカンスとかオウムガイとかが典型です ヒトは形質とか習性が変わったケースだけを「進化(Evolution)」って思ってますけど 環境適応の観点からは遺伝的形質が変化した方が淘汰されることもある
だからシーラカンスやオウムガイは形質が何億年も変わらない
でも その代わりに 「その環境」以外では生きられない
それなら ライオンのように進化すればどこでも生きられるのかと言えば ライオンは西表島には適応できない
どんなに凄い形質や能力を獲得していても あくまでその生息環境への適応結果であって 環境が異なると生きられなかったり 逆に環境を食い尽くして破壊するような場合も出てくる
特定外来生物の危険性というのは 長い進化の過程で環境と調和した生態系以外の生物が入り込んでしまうと 大きな環境破壊をもたらす危険性があるわけです
化石の研究からは トンデモナイ生物がかつて地球上にはいたらしいことがわかってきている
その当時の環境に適応した結果 今は絶滅していなくなった種が大量に見つかっている
環境の急激な変化に対して 遺伝的進化というものは適応速度が低く 多くの犠牲の上に偶発的に適応できた個体種以外は全部死ぬ
大量に死ぬことで収斂(置き換わり)となって これが進化という形で現れる
だからヒトは ここ数万年は進化していないことがわかっている
ヒトは集団組織を形成し 道具や建築を作ることで 天敵に襲われて死ぬことがほとんどなくなり 自然環境から受ける淘汰圧力の影響を受けないからこそ 身体の大きさが倍くらい違うヒトも珍しくない
爆笑問題の田中裕二と伊集院光が並ぶと 同じ生物とは思えない(当人談)程身体の大きさが違う
バリエーションは拡大しても 環境からの淘汰圧力がほとんど働かないから 収斂(置き換わり)進化は生じない
フランシス:ゴルトンの優生学というのは 遺伝的に進化して より優秀な 生存にとって最適化された完璧な生物へとヒトは進化するものだという 勝手な妄想に基づいた屁理屈でしかない
これを鵜呑みにすると 特定民族人種や障害者を大量虐殺するようにもなる
単なる自然現象の「結果」に過ぎない遺伝的進化が 「目的」にすり替わってしまったからですよ
科学的な客観的事実を認識できないと こういう大失態をヒトはやらかすんです
そういう先天性の認知的な欠陥がヒトにはある
認知的な欠陥があるから 錯覚を錯覚だと認識できなくなる
だから嘘やデマと真実を区別できなくなる
Ende;