脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

WANS meeting

2019年12月09日 | 学会/研究会
インドのムンバイで開催されたWANS meetingに参加してきました。
完全なclosed meetingで、世界のトップリーダーがそれぞれ講演をする会です。
一人一人の持ち時間は少ないのですが、範囲は広く、内容は深く、とても勉強になりました。
頭蓋底手術などの専門家が多いのですが、私は脳動脈瘤治療の二刀流について話してきました。
自身の発表の前に、脳神経外科医が血管内治療をすべきかどうかでもめにもめた後でしたが、普段の調子で思い切って発表したところ、多くの先生方に「Your talk was good!」といってもらえてホッとしています。
なぜ自分のようなものが選んでいただけたのかよく分かりませんが、できるだけ参加して日本の取り組みを紹介したいと思います。
会場では、東京医大の河野教授、広島大学の栗栖教授、大阪市大の大畑教授とご一緒させていただきました。
ありがとうございました!
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同窓会

2019年11月17日 | 学会/研究会
先日、以前当科に国内留学していた三浦和智先生(熊本赤十字病院)と金丸拓也先生(日本医科大学)を招いて同窓会をしました。
二人とも神経内科専門医で、当科でのトレーニング後(三浦先生は2年間、金丸先生は1年間)、日本脳神経血管内治療学会の専門医を取得しました。
地元に戻って大活躍しているとのことで、一同とても嬉しく思いました。
「同じ釜の飯を食った」仲間たちが全国で活躍しているのはとても誇らしいことです。
お互いにより良い医療ができるよう頑張りましょう!
二人のさらなる活躍を祈っています。
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WFITN 2019@Napoli

2019年10月28日 | 学会/研究会
ナポリでWFITN 2019が開催されました。
今回は当科からの発表の共同演者、そして2年後に日本で開催されるWFITN 2021 (坂井信幸会長)の下見のため参加してきました。
世界中から脳血管内治療の専門家が集まるこの会では、最新の情報が発表されていました。
各国の仲間に会うこともできましたので、とても充実した時間でした。
そしてナポリは観光にもとてもいいところでした!
2年後の京都での開催が楽しみです。
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症例見学会

2019年08月17日 | 学会/研究会
先日、症例見学会を開催しました。
2例の動脈瘤に対する血管内治療を見ていただきました。
比較的治療の難しい症例であったため、特殊なテクニックを用いましたがうまく行きホッとしています。
見学に来られた先生方、ありがとうございました!
皆さんのご活躍を祈念しています。

東広島医療センター      脳神経外科 落合 淳一郎 先生
大阪市立大学医学部附属病院  脳神経外科 中西 勇太  先生
奈良県立総合医療センター   脳神経外科 前川 秀継  先生
大阪大学医学部附属病院    脳神経外科 中村 元  先生
札幌禎心会病院        脳神経外科 野田公寿茂 先生
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WFNS Educational Course in Yogyakarta, Indonesia

2019年08月11日 | 学会/研究会
Indonesia のYogyakarta で開催されたWFNS Educational Courseでレクチャーをしました。
良い反響を頂き、とても嬉しく思いました。
滞在中は以前当科に留学したメンバー(Thomas, Budi, Made)そして彼らのボスのEka教授とのミーティングに加え、観光も少しさせて頂きました。
驚くことにジャワ島は日本より涼しく、最高気温が31度でした。
機会を頂いた日本脳神経外科学会の関係者の皆様、インドネシア脳神経外科学会の方々に心から感謝致します。

I made lectures in WFNS Educational Course at Yogyakarta, Indonesia.
I was happy to have good responses from the audience.
At the last day, we had a meeting with Dr . Thomas and Budi, Made and their Boss, Dr. Eka.
Also, we enjoyed a tour in the city.
It was nice weather and, surprisingly, less hot here compared to Japan. Highest temperature was 31 degree.
We appreciate kind invitation to the course by Japan and Indonesian Neurosurgical Societies and thank all related persons.
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地震の時にどうすべきか?(橋本洋一郎先生)

2019年05月31日 | 学会/研究会
昨日、西宮脳神経セミナーに熊本市立病院の橋本洋一郎先生をお招きして講演を行っていただきました。先生は脳卒中内科領域のトップリーダーで、多くの活動を超精力的に行われています。
さて、今回は熊本地震を経験され、その中でどのように医療を行ったかというお話でした。混沌とした状況の中、重要視されたのは「エコノミークラス症候群」だったそうです。それはなぜなのでしょうか?

水の補給が十分でなく、車の中で寝泊まりする人が多かったなどの理由で「エコノミークラス症候群」を起こし、それが原因で肺塞栓症をきたして病院に運ばれたり命を落とす人が多かったからなのです。避難所であっても硬い床に寝ると「エコノミークラス症候群」を起こしやすいことをご存知でしたでしょうか?

先生は地震後間も無くこの事実に気づかれ、
1)足(下肢)の超音波検査
2)採血(D-ダイマー)
3)弾性ストッキングの配布
4)必要に応じて薬の処方
をされたそうです。

では、地震などの災害の際、どう予防したらいいのでしょうか?
先生によれば
1)水分を十分に取ること
2)4−5時間で起きてトイレに行くなど体を動かすこと
3)就寝中は足を伸ばして少し挙げること
が重要とのことでした。

今後30年で大型の地震が起きる確率は70%以上と予想されています。普段から自宅に水や保存食、避難具を配備しておくことが重要だそうです。
また熊本地震の際には電話は通じないものの、LINEとメールは使えたそうです。
家族や親戚でグループを作っておくといいですね!

橋本先生、貴重なお話をありがとうございました!


Yesterday, Dr. Yoichirou Hashimoto from Kumamoto City Hospital made a lecture. He is a top leader of stroke society and doing many projects very actively.
This time, he made a lecture about 'Medical activity in Kumamoto earthquake'.
In a state of chaos, he focused treatment of economy class syndrome. But why?

Many people were transferred to hospitals or lost their lives due to pulmonary embolism caused by economy class syndrome.
Do you know we may be suffred from the syndrome even when we are in the shelter?

Dr. Hashimoto recognized this immediately after the earthquake and did the below actions.
1. Echogram of lower limbs
2. Blood test (D-dimer)
3. Providing elastic stocking
4. Medication (if necessary)

What are important in case of disaster such as a big earthquake?
Dr. Hashimoto said
1. Take enough water
2. Go to the restroom every 4-5 hours
3. Stretch legs and elevate a bit during sleeping

The percentage of occurring a big earthquake within 30 years is predicted to be higher than 70%.
So, we should keep water bottles, preserved food, and other emergency kit.
I heard that LINE and email were available, but not phone.
It is better to make a group of family and relatives.

Anyway, Thank you very much Dr. Hashimoto for his valuable lecture!
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日本脳神経外科コングレス

2019年05月21日 | 学会/研究会
横浜で開催された日本脳神経外科コングレスに参加しました。
会長夫婦との撮影に成功(^ ^)。
ランチョンセミナーと最後のプレナリーでお話しさせていただきましたが、楽しんで頂けたでしょうか?
本当に素晴らしい会でした。園田先生、スタッフの皆様、ご苦労様でした。

Attended Japanese Neurosurgical Congress in Yokohama. I succeeded to take a photo with President Sonoda and his wife : )
Hope they enjoyed my lectures at a luncheon seminar and final plenary session.
I enjoyed this wonderful meeting. I appreciate all the efforts by Dr. Sonoda and his team.
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内田先生、快挙!

2019年05月14日 | 学会/研究会
当科の内田先生が投稿していた論文がまたStroke誌にアクセプトされました!
脳梗塞の性差に関する論文で、女性の方が予後が不良であるという内容です。
全国調査RESCUE-Japan Registry2をサブ解析した研究ですので、なぜ女性の方が経過が良くないのかという詳細まではわかりません。
しかし女性の方が、よりしっかりと予防しないといけない、というメッセージにはなると思います。
素晴らしいご指導をいただいた森本 剛先生、坂井信幸先生、山上 宏先生はじめ、共同研究者の皆様にお礼申し上げます。
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脳動脈瘤コイル塞栓術の見学会

2019年04月13日 | 学会/研究会
先日、脳動脈瘤コイル塞栓術の見学会を開催しました。
全国の血管内治療専門医4名に参加してもらいました。
治療は3例で、2例が内頚動脈瘤、1例が前大脳動脈瘤でした。
3例それぞれ違う方法や器具で治療を行い、全員経過良好です。

コイル塞栓術を成功させるには様々な工夫が必要です。

1. 治療前から内服薬を開始して、その効果を確認して調節する
2. カテーテルの選択(種類、形、単数か複数か?)
3. コイルの選択
4. 補助テクニックの選択(バルーン、ステント併用など)とそれに使う器具の選択
5. トラブルの回避法

以上の全てがうまく噛み合えば、良い結果を出すことができます。
当科では年間200例以上の脳動脈瘤治療を行っていますが、最近ではその70%が血管内治療で、成績は極めて良好です。
前日夜は、見学に来ていただいた先生方から症例提示を行ってもらいました。
お互いに学ぶ所の多い、充実した会でした。
サポートいただいたカネカメディックスの皆さんに感謝申し上げます。

見学に来ていただいた先生方

1.東海林菊太郎先生:北海道大学
2.高山洋平先生:秋山脳神経外科
3.西堀正洋先生:名古屋大学
4.宇野哲史先生:鳥取大学
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Nepalの国際学会に参加しました!

2019年04月07日 | 学会/研究会
Nepalの国際学会(the International Conference of Nepal Society of Neurosurgeons)に参加しました。世界脳神経外科連合(WFNS)の教育コースも兼ねていたため、多くの有名な日本の先生方とお会いしました。Nepalと日本との結びつきは強い!と感じました。自身の学会発表にも多くのお褒めの言葉をいただき、とても嬉しかったです。
天候がすぐれなかたっためヒマラヤは少ししか見れませんでしたが、代わりに素晴らしい絵を買いました(しかも格安!)。
そして何よりも、以前当科に来てくれたPraveshやAnish、そしてProf. Pantに会えてとても充実した時間でした。
次回はぜひもう少し長期に滞在してヒマラヤを堪能したいと思います。
滞在中、ガイド役をしてくれたSaujanya、お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。

I have been attending the International Conference of Nepal Society of Neurosurgeons. This meeting had the session of WFNS educational course, so we met lots of Japanese famous neurosurgeons. I realized that the relationship between Nepalase and Japanese neurosurgeons were strong! Also, I was really happy to get a lot of compliments to my presentation at the conference.
Due to bad weather, I saw the mountains only a bit, but I am happy to get a beautiful painting of the Himalaya (with a big discount!).
Above all, I had a wonderful time to see Dr. Pravesh Rajbhandari, Dr. Anish Neupane who visited my department previously, and their boss, Prof. Basant Pant there.
I'd like to stay longer and enjoy Himalaya next time.
Thank you everybody, especially Dr. Saujanya Rajbhandari, for kind support during our stay.

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