我が国でのオミクロン株へのワクチン有効率についての情報が国立感染症研究所から報告されています。
次の図に示すように、ワクチン接種後は非常に高い有効性を示しますが、徐々に低下し50%前後となります。しかし3回目の摂取後は再び80%程度まで上昇しています。
国立感染症研究所「新型コロナワクチンの有効性を検討した症例対照研究の暫定報告(第三報)
一方で、オミクロン株は、これまでの変異株より重症化が少ない傾向にあることが報告されています。
このため「かかっても大丈夫」と考えられるかもしれませんが、ワクチン未接種者の入院率(=重症化)は3回接種者の23倍高いと報告されています(https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7105e1.htm?s_cid=mm7105e1_w)。
つまり、ワクチン接種後にオミクロン株に感染してしまっても、症状が出る確率は低く、しかも重症化を減らす効果は依然として高いということです。
入院患者さんが増えると当然、病床圧迫につながります。実際、当院の周辺の病院のいくつかがほぼ満床状態となっており、通常医療が制限されています。
しかも、ごく最近の情報で、日本でも“ステルスオミクロン”と呼ばれるオミクロン株の亜種「BA.2」が増加しつつあるという報告があります。BA.2の感染力はBA.1より約33%高いとの研究もあり、また、BA.2が重症化を引き起こす能力はデルタ株など従来株と同等の可能性があります。また、BA.2は抗体医薬品(ソトロビマブなど)に対して耐性を持つ可能性もあり、感染者数がピークアウトしつつある状況でも予断を許しません。
オミクロン「BA.2」派生株、重症化率高い兆候
ですから3回目のワクチン接種が可能なのであれば受けたいところです。3回目接種希望の人にとっての関心事は「ファイザーかモデルナか?」ということかもしれません。これに関してはファイザー2回接種の方に関しては、モデルナの方が若干感染予防効果が高く、持続期間も長いとされています(下図)。
ファイザー製2回接種後の感染予防効果:英国健康安全保障庁の結果より引用・日本語に改変
オミクロン株へのワクチン有効率、そしてオミクロン株の亜種「BA.2」についての情報の一部をまとめました。
詳しくはそれぞれのサイトを参照してください。
以上、参考となれば幸いです。
次の図に示すように、ワクチン接種後は非常に高い有効性を示しますが、徐々に低下し50%前後となります。しかし3回目の摂取後は再び80%程度まで上昇しています。
国立感染症研究所「新型コロナワクチンの有効性を検討した症例対照研究の暫定報告(第三報)
一方で、オミクロン株は、これまでの変異株より重症化が少ない傾向にあることが報告されています。
このため「かかっても大丈夫」と考えられるかもしれませんが、ワクチン未接種者の入院率(=重症化)は3回接種者の23倍高いと報告されています(https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7105e1.htm?s_cid=mm7105e1_w)。
つまり、ワクチン接種後にオミクロン株に感染してしまっても、症状が出る確率は低く、しかも重症化を減らす効果は依然として高いということです。
入院患者さんが増えると当然、病床圧迫につながります。実際、当院の周辺の病院のいくつかがほぼ満床状態となっており、通常医療が制限されています。
しかも、ごく最近の情報で、日本でも“ステルスオミクロン”と呼ばれるオミクロン株の亜種「BA.2」が増加しつつあるという報告があります。BA.2の感染力はBA.1より約33%高いとの研究もあり、また、BA.2が重症化を引き起こす能力はデルタ株など従来株と同等の可能性があります。また、BA.2は抗体医薬品(ソトロビマブなど)に対して耐性を持つ可能性もあり、感染者数がピークアウトしつつある状況でも予断を許しません。
オミクロン「BA.2」派生株、重症化率高い兆候
ですから3回目のワクチン接種が可能なのであれば受けたいところです。3回目接種希望の人にとっての関心事は「ファイザーかモデルナか?」ということかもしれません。これに関してはファイザー2回接種の方に関しては、モデルナの方が若干感染予防効果が高く、持続期間も長いとされています(下図)。
ファイザー製2回接種後の感染予防効果:英国健康安全保障庁の結果より引用・日本語に改変
オミクロン株へのワクチン有効率、そしてオミクロン株の亜種「BA.2」についての情報の一部をまとめました。
詳しくはそれぞれのサイトを参照してください。
以上、参考となれば幸いです。