脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

森本 剛先生の統計セミナー

2019年02月24日 | 学会/研究会
先週は琵琶湖マリオットホテルで開催された森本 剛先生の統計セミナーに参加して来ました。
正式名称は「第3回臨床研究のデザイン力と統計解析を身につけるICEワークショップ」です。
森本先生は「研究デザインと統計解析」などの名著で有名ですが、私たちは同じ大学という幸運で臨床研究を指導していただいています。
当科の内田先生も大学院生として教えていただいており、なんと今回のセミナーでは講師も担当させていただき、その成長ぶりに驚きました!(写真)
私自身、これまで本で統計を学ぼうとしては挫折を繰り返して来ましたが、今回のセミナーで初めて全体を理解することができました。
とてもよく考えられたセミナーで、参加するだけで急スピードで理解が進みます。
次回は、もっと多くの脳卒中医に参加してほしいと思います。ちなみに循環器学会では5倍前後の倍率だそうですよ!
私は来年も是非参加したいと思います。
お招きいただいた森本先生はじめ、関係者の皆様、ありがとうございました!
コメント (2)
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タイ脳神経外科学会

2019年02月22日 | 学会/研究会
タイのバンコクで開催された脳神経外科学会で講演をして来ました。
1日3つは大変でしたがとても喜んでもらえました。
写真真ん中下はマンゴーとスティッキーライス。とっても美味しかったです。
右下はタオルで作った象さん。楽しいですね!
またもや0泊3日という弾丸でしたが本当に良い経験になりました。
お招きいただいた皆様に心から感謝申し上げます。

I visited Bangkok to make lectures at neurosurgical meeting of Thailand.
Making 3 lectures a day was a tough work, but I’m happy if the audience enjoyed.
I enjoyed Mango and sticky rice, and an elephant made by a towel on the bed.
Although the tour was like a ‘Bullet’ with 0 nights 3 days again, but I had a great time there.
I really appreciate their kind invitation.
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ねりま健育会病院

2019年02月18日 | 病院
ねりま健育会病院の酒向正春先生にお招きいただき、講演に行ってきました。
講演前に病院を訪問しました。酒向先生の情熱が詰まった施設で、さまざまな工夫が凝らされていました。
リハビリができる100メートルもある廊下。
年中、花が楽しめる庭。街自体をつかったリハビリ。
しゃれたオープンキッチン。麻痺側にあわせたトイレ。
そして何よりもスタッフの方々の真剣な眼差しに感動しました。
これまで見たことのない新しいリハビリ施設の形、そして勢いに圧倒されました。
酒向先生、お招きいただきありがとうございました。
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今村先生に講演に来てもらいました!

2019年02月15日 | 人物紹介
昨日は当院内の講演会で神戸市立中央市民病院の今村博敏先生に来ていただきました。
先生は脳血管障害に対する二刀流医師であると同時に、神経内視鏡や脊髄の専門医も有していて、さしづめ「4刀流」とも言うべきスーパーな人です。
昨日の講演ではいかに救急隊と連携を深めて、多くの患者さんを「早く」治療するか?というお話で感銘を受けました。
中央市民病院と当科の血栓回収療法は昨年1年間で100件以上、これは全国トップクラスの数でした。
さらに多く、そしてさらに質の高い治療ができるよう、スタッフのみんなと取り組んでいきたいと思います。
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EXTEND study: t-PA静注療法の発症後9時間までの有効性が報告されました!

2019年02月11日 | 学会/研究会
2013年のこの学会、このホノルルで脳梗塞に対する血管内治療の効果が否定されました。
私たちはそれをホノルルショックと呼びましたが、あれから6年、すでに6時間以内の治療効果は科学的に確立し、6-24時間においてもその有効性が確立しました。
治療時間が早いほど有効なはずのこの治療が、なぜ6-24時間でも有効なのでしょうか?
それは、画像検査の結果をRAPIDというコンピューターソフトで解析して、脳梗塞の体積が小さい患者さんを選んだからです。
では同様の方法で患者さんを選べば、血栓を溶かす薬であるt-PAも有効なのではないでしょうか?
今回の学会ではその効果を調べた臨床研究の結果が報告されました。

この試験EXTENDは、発症後長時間経過した患者さんにおけるt-PA静注療法の有効性を確認するランダム化比較試験です。
発症後9時間以内、または起床時に症状に気づいた人(wake up stroke)で、コンピューターソフトで解析した結果で選ばれた患者さんが対象となりました。
その結果、t-PA静注療法を受けた方が症状がよくなる人が多いという結果でした。

2005年にわが国に導入されたt-PA静注療法。当時の適応時間は発症後3時間でしたが、その後、年に4.5時間まで延長されました。
そして今回の研究結果からは9時間まで延長できる可能性が示されたのです!

ただし、一つ問題があります。それはコンピューターソフトRAPIDです。
このソフトはアメリカのスタンフォード大学で開発され、まだ日本では保険適応になっていません。
私たちの施設には導入する予定ですが、高額であるため、全国の病院に導入するのは難しいのではないかと考えられます。
別の検査法で代用できないか?そういったことも試されていくでしょう。
いずれにしろ、t-PA静注療法の新たな幕開けです。



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名古屋医療センターでの講演

2019年02月08日 | 病院
先日、名古屋医療センターで講演させていただきました。
お招きいただいたのは脳神経外科の浅井 琢美先生で、当院放射線センターの福山さんも講演させて頂きました。
会場は聴衆で一杯で、同センターの活気を感じましたし、浅井先生の講演、加藤師長の講演はいずれも素晴らしいものでした。
私たちも「脳梗塞患者さんをもっと救おう!」と精一杯応援しました。
この取り組みがきっかけとなり、名古屋の患者さんが一人でも多く救われることを祈っています。
浅井先生、みなさん、頑張ってください!
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