昨日は一日、ハンズオンセミナーでした。
受講生は極めて熱心で、我も我もと参加してきます。その熱気に圧倒されました。
こちらの方はみなさん、極めてフレンドリーでとても歓迎してもらえました。
インドネシアの活気を肌で感じる一日でした。
受講生は極めて熱心で、我も我もと参加してきます。その熱気に圧倒されました。
こちらの方はみなさん、極めてフレンドリーでとても歓迎してもらえました。
インドネシアの活気を肌で感じる一日でした。
World Federation of Neurosurgical Societies(世界脳神経外科連盟)の教育コース参加のため、インドネシアに来ています。ジャカルタの隣町、カラワチ(Karawaci)というところです。
今日はスタッフ皆でセッティングをしました。明日は朝から晩まで一日ハンズオンコースです。
頑張ります。
今日はスタッフ皆でセッティングをしました。明日は朝から晩まで一日ハンズオンコースです。
頑張ります。
KIRさんからDrip-shipの効果についてご質問を頂きました。
この連携システムをはじめる時に転送元となる病院の先生方から質問されるのが「効果があるのか?」とか「危険ではないのか?」ということです。
私自身はこれに答えるだけのデータを持っていませんでしたが、昨年この点に関する論文が発表されました。
アメリカの保険診療のデータを基に作成された論文で、直接搬入された22,243人とDrip-shipで診療が行われた4,474人が比較されています。その結果、Drip-shipの方が自宅復帰率が高く、院内死亡も少ない、入院期間も短かい、さらには医療費も安いという結果となっています。
日本とアメリカでは医療事情が違いますが、drip-ship連携システムの効用を示唆するデータだと思います。
Drip-ship連携システムを始めようとお考えの先生方、ご参考となれば幸いです。
この連携システムをはじめる時に転送元となる病院の先生方から質問されるのが「効果があるのか?」とか「危険ではないのか?」ということです。
私自身はこれに答えるだけのデータを持っていませんでしたが、昨年この点に関する論文が発表されました。
アメリカの保険診療のデータを基に作成された論文で、直接搬入された22,243人とDrip-shipで診療が行われた4,474人が比較されています。その結果、Drip-shipの方が自宅復帰率が高く、院内死亡も少ない、入院期間も短かい、さらには医療費も安いという結果となっています。
日本とアメリカでは医療事情が違いますが、drip-ship連携システムの効用を示唆するデータだと思います。
Drip-ship連携システムを始めようとお考えの先生方、ご参考となれば幸いです。
昨日は金沢で最近の急性期脳梗塞に対する血管内治療の問題点と今後の展望についてお話しさせて頂きました。講演後、金沢地区でも血管内治療を開始したいが、その体制作りをどうしたらいいかということで質問がありました。
急性期脳梗塞の連携システムはtPA静注療法を行う施設と血管内治療を行う施設の連携が重要です。
・どのような患者さんをどの時点で搬送するのか、ある程度決めておくこと、
・受け手側は24時間体制を構築すること、
・受け入れた患者さんを早期にリハビリテーションに移行すること
などが重要です。このためには、受け手側は複数の専門医が交代で対応できるようにして、治療室も常に使える体制にすることが必須です。
一方、血管内治療医が他の病院に出向いて治療するのはどうかと尋ねられました。tPA静注療法に関してはドイツで「モバイルストロークチーム」というアイデアが提唱されているのです。
実は、私自身も以前は出張治療をしていたのですが、
・連絡をもらったら短時間に到着する必要がある
(昼間は日常業務を突然中断せざるを得ない)
・その病院にデバイスがない場合には全て持参する必要がある
(メルシー、ペナンブラ、バルーン・ステント、合併症に備えた器具が必要)
・保険診療の範囲を超えてしまうことがある
・DSAが少ない病院では他の診療科の治療が終わるまで待たされることがある
・到着までに患者さんが改善したり、家族の同意が撤回されることがある
など、いくつかの問題を経験しました。時間外など比較的余裕のあるタイミングで血管内治療専門医が常駐しているような施設へ出向くのであれば可能かもしれませんが、昼間自分たちの業務を突然中断するということは深刻な問題ですし、治療の難しいケースではどうしても複数の医療機器を使用せざるを得ません。その結果、病院に保険請求でご迷惑をおかけすることがあり、熟慮の結果、Drip-shipシステムを開始したのです。Drip-shipシステムも治療結果を良くするためには様々な工夫が必要ですが、これまでのところうまく運用できています。またアメリカではこのシステムが今や主流となっています。全国でこのシステムが発展していくため、協力していきたいと思います。
金沢大学脳神経外科の先生方、会場の先生方と意見交換が出来て私も知識の整理が出来ました。本会の関係者の方々に心から御礼を申し上げます。
急性期脳梗塞の連携システムはtPA静注療法を行う施設と血管内治療を行う施設の連携が重要です。
・どのような患者さんをどの時点で搬送するのか、ある程度決めておくこと、
・受け手側は24時間体制を構築すること、
・受け入れた患者さんを早期にリハビリテーションに移行すること
などが重要です。このためには、受け手側は複数の専門医が交代で対応できるようにして、治療室も常に使える体制にすることが必須です。
一方、血管内治療医が他の病院に出向いて治療するのはどうかと尋ねられました。tPA静注療法に関してはドイツで「モバイルストロークチーム」というアイデアが提唱されているのです。
実は、私自身も以前は出張治療をしていたのですが、
・連絡をもらったら短時間に到着する必要がある
(昼間は日常業務を突然中断せざるを得ない)
・その病院にデバイスがない場合には全て持参する必要がある
(メルシー、ペナンブラ、バルーン・ステント、合併症に備えた器具が必要)
・保険診療の範囲を超えてしまうことがある
・DSAが少ない病院では他の診療科の治療が終わるまで待たされることがある
・到着までに患者さんが改善したり、家族の同意が撤回されることがある
など、いくつかの問題を経験しました。時間外など比較的余裕のあるタイミングで血管内治療専門医が常駐しているような施設へ出向くのであれば可能かもしれませんが、昼間自分たちの業務を突然中断するということは深刻な問題ですし、治療の難しいケースではどうしても複数の医療機器を使用せざるを得ません。その結果、病院に保険請求でご迷惑をおかけすることがあり、熟慮の結果、Drip-shipシステムを開始したのです。Drip-shipシステムも治療結果を良くするためには様々な工夫が必要ですが、これまでのところうまく運用できています。またアメリカではこのシステムが今や主流となっています。全国でこのシステムが発展していくため、協力していきたいと思います。
金沢大学脳神経外科の先生方、会場の先生方と意見交換が出来て私も知識の整理が出来ました。本会の関係者の方々に心から御礼を申し上げます。
KMさんから手術のライブ中継における合併症についての記事をご紹介頂きましたので、少し私の見解をお話しさせて頂こうと思います。
手術のライブ中継というのは、ある病院の手術の様子を学会場で実況中継する企画のことです。これは海外ではかなり盛んで、主に循環器系の学会でよく行われています。私が以前参加したアメリカのVIVAという学会も、カテーテル治療のライブが中心でした。日本でも脳血管内治療の領域ではよく行われています。
手術のライブ中継からは学ぶ事が非常に多いというのが私の率直な意見です。それぞれの場面における現場での判断の仕方やトラブルの回避法など、教科書には載っていない多くの情報を得ることができます。ベテラン医師同士が相談しながら行うので、通常の手術よりも結果が良いという見解もあります。しかし、患者さんの手術を中継することで医師に通常以上の緊張が生まれ、トラブルが起きやすくなるのではないかという懸念もあります。
このようにライブ中継に関しては賛否両論という状況なのですが、以前に循環器系のライブ中継中に起きた手術合併症をきっかけに外科系の学会ではライブを禁止する動きがあり、実際、日本脳神経外科学会ではライブ中継を禁止しています。
一方、日本泌尿器内視鏡学会では逆に、ライブ中継についての倫理指針が必要としてガイドラインを設定しています。つまりこれに従えば行ってよいという見解です。
http://www.jsee.jp/guide-liveope
私自身は前述のように肯定的な立場ですが、もし継続的に行うのであれば我々脳神経系の学会でもガイドラインを設定するのが良いように思います。
非常に勉強になるものの議論の多いライブ中継。今後の動向を見守りたいと思います。
手術のライブ中継というのは、ある病院の手術の様子を学会場で実況中継する企画のことです。これは海外ではかなり盛んで、主に循環器系の学会でよく行われています。私が以前参加したアメリカのVIVAという学会も、カテーテル治療のライブが中心でした。日本でも脳血管内治療の領域ではよく行われています。
手術のライブ中継からは学ぶ事が非常に多いというのが私の率直な意見です。それぞれの場面における現場での判断の仕方やトラブルの回避法など、教科書には載っていない多くの情報を得ることができます。ベテラン医師同士が相談しながら行うので、通常の手術よりも結果が良いという見解もあります。しかし、患者さんの手術を中継することで医師に通常以上の緊張が生まれ、トラブルが起きやすくなるのではないかという懸念もあります。
このようにライブ中継に関しては賛否両論という状況なのですが、以前に循環器系のライブ中継中に起きた手術合併症をきっかけに外科系の学会ではライブを禁止する動きがあり、実際、日本脳神経外科学会ではライブ中継を禁止しています。
一方、日本泌尿器内視鏡学会では逆に、ライブ中継についての倫理指針が必要としてガイドラインを設定しています。つまりこれに従えば行ってよいという見解です。
http://www.jsee.jp/guide-liveope
私自身は前述のように肯定的な立場ですが、もし継続的に行うのであれば我々脳神経系の学会でもガイドラインを設定するのが良いように思います。
非常に勉強になるものの議論の多いライブ中継。今後の動向を見守りたいと思います。
一昨日、昨日と栂池高原に医局スキーツアーに行ってきました!
看護師さん、放射線技師さん、リハビリ技師さんはもちろん、今回は滋賀医大の先生方にもご参加頂き、総勢40名となりました。
昨日は大雪でしたが、初日は最高の天気でしたよ。
鐘の鳴る丘ゲレンデで集合した仲間たちとの写真です。良い仲間達に恵まれて最高です!
看護師さん、放射線技師さん、リハビリ技師さんはもちろん、今回は滋賀医大の先生方にもご参加頂き、総勢40名となりました。
昨日は大雪でしたが、初日は最高の天気でしたよ。
鐘の鳴る丘ゲレンデで集合した仲間たちとの写真です。良い仲間達に恵まれて最高です!
昨日は製鉄記念八幡病院脳卒中内科の藤本 茂先生に講演にお越しいただきました。
現在の病院でt-PA静注療法をたった一人で開始された頃の苦労話なども教えて頂きました。
何より「コメディカルの方たちとの連携が大切です!」というコメントが胸に響きました。
素晴らしいご講演をありがとうございました!
現在の病院でt-PA静注療法をたった一人で開始された頃の苦労話なども教えて頂きました。
何より「コメディカルの方たちとの連携が大切です!」というコメントが胸に響きました。
素晴らしいご講演をありがとうございました!