兵庫医大に赴任してから、脳腫瘍の手術をする機会が増えました。
難しい場所の手術をしていると、岐阜大学の初代教授 故 山田 弘先生のことを思い出します。
先生は難しい髄膜腫の手術を得意とされていて、研修医の頃、よく手術に入りました。
もちろんその頃の自分は、術医を着て清潔にはなっているものの、モニター画面を見ながら術者の「オン!」という声がしたらバイポーラーという機械のペダルを踏む、というだけの役割でした。
したがって手術が長時間になり、深夜に及ぶとついウトウトしてしまい、「こら、吉村、寝るな!ははは」と優しくお叱りを受けたりしていました。
先生はとにかく明るく優しい方で、多くの人に慕われていました。学生時代、脳か心臓を手術する医師になりたいと思っていましたが、最終的には所属していた軟式テニス部の顧問でもあった山田先生のお人柄と、その時のスタッフの先生方の温かい雰囲気に惹かれて入局しました。
入局後は先輩達に本当に親身になって指導して頂きましたし、山田先生には国内留学の大きなチャンスも頂きました。
入局直後は全く役に立てない自分でしたので、あれから25年経ったとはいえ、まさか自分が同じような立場で手術をするとは夢にも思っていませんでした。
髄膜腫の手術をしていると、あの頃のことがフラッシュバックします。イメージもとても鮮明です。
「付着部を丹念に焼いてな、それから取ると血が出ないんや」。先生の声が聞こえてくるようです。
患者さんのためにも、スタッフのためにもなる良い手術をして、何年も経ってから、ふっと思い出してもらえるような、そんな指導が出来れば良いなと思います。
難しい場所の手術をしていると、岐阜大学の初代教授 故 山田 弘先生のことを思い出します。
先生は難しい髄膜腫の手術を得意とされていて、研修医の頃、よく手術に入りました。
もちろんその頃の自分は、術医を着て清潔にはなっているものの、モニター画面を見ながら術者の「オン!」という声がしたらバイポーラーという機械のペダルを踏む、というだけの役割でした。
したがって手術が長時間になり、深夜に及ぶとついウトウトしてしまい、「こら、吉村、寝るな!ははは」と優しくお叱りを受けたりしていました。
先生はとにかく明るく優しい方で、多くの人に慕われていました。学生時代、脳か心臓を手術する医師になりたいと思っていましたが、最終的には所属していた軟式テニス部の顧問でもあった山田先生のお人柄と、その時のスタッフの先生方の温かい雰囲気に惹かれて入局しました。
入局後は先輩達に本当に親身になって指導して頂きましたし、山田先生には国内留学の大きなチャンスも頂きました。
入局直後は全く役に立てない自分でしたので、あれから25年経ったとはいえ、まさか自分が同じような立場で手術をするとは夢にも思っていませんでした。
髄膜腫の手術をしていると、あの頃のことがフラッシュバックします。イメージもとても鮮明です。
「付着部を丹念に焼いてな、それから取ると血が出ないんや」。先生の声が聞こえてくるようです。
患者さんのためにも、スタッフのためにもなる良い手術をして、何年も経ってから、ふっと思い出してもらえるような、そんな指導が出来れば良いなと思います。
今週、師匠が立ち上げた新病院、福岡脳神経外科病院にて。
http://www.fukuokanh.jp
ハイブリッド手術室が2つになる予定だそうです。
MRIは3テスラですし、すごい設備です。
ご発展を祈っております。
http://www.fukuokanh.jp
ハイブリッド手術室が2つになる予定だそうです。
MRIは3テスラですし、すごい設備です。
ご発展を祈っております。
ESUSという診断名が最近よく使われています。日本語では「潜因性脳梗塞」といいます。
一体何のことかというと、さまざまな検査でも原因が分からない脳梗塞のことです。
そういう場合はどのようなお薬を内服してもらったら良いのか分からないわけです。
このため、以前に紹介した体内埋め込み心電図モニターなどを使って、脳梗塞を起こしやすい不整脈(心房細動)をとらえるのです。
正確な診断があってこそ、適切な治療ができるというわけです。
一体何のことかというと、さまざまな検査でも原因が分からない脳梗塞のことです。
そういう場合はどのようなお薬を内服してもらったら良いのか分からないわけです。
このため、以前に紹介した体内埋め込み心電図モニターなどを使って、脳梗塞を起こしやすい不整脈(心房細動)をとらえるのです。
正確な診断があってこそ、適切な治療ができるというわけです。
岡山大学神経内科はすごいのです。
阿部康二教授は脳卒中のリーダーとしてご高名ですが、そのご研究のレベルの高いこと。
少しだけデータを見せて頂きましたが、まさに世界のトップクラスというか、異次元でした。
この度は講演にお招き頂きありがとうございました。
私の拙い講演がお役に立ったかどうか分かりませんが、多くの方にご参加頂き、感激致しました。
阿部康二教授は脳卒中のリーダーとしてご高名ですが、そのご研究のレベルの高いこと。
少しだけデータを見せて頂きましたが、まさに世界のトップクラスというか、異次元でした。
この度は講演にお招き頂きありがとうございました。
私の拙い講演がお役に立ったかどうか分かりませんが、多くの方にご参加頂き、感激致しました。
先日、小倉記念病院の波多野武人先生のお招きで講演をさせて頂きました。
テーマは巨大脳動脈瘤。
難しい治療にどのようにチャレンジしているかを紹介しました。
多くのご質問を頂きましたし、会の後は永田 泉先生も交えて色々なお話しが出来ました。
お招き頂き、ありがとうございました。
テーマは巨大脳動脈瘤。
難しい治療にどのようにチャレンジしているかを紹介しました。
多くのご質問を頂きましたし、会の後は永田 泉先生も交えて色々なお話しが出来ました。
お招き頂き、ありがとうございました。